ものもらいの原因と治し方を分かりやすく解説!
ものもらいで目が腫れてしまった経験は誰もがあると思います。地域によっては、「めばちこ」、「めぼう」などとも言われていますが、どれも同じものです。
目がゴロゴロしてついこすってしまったら、何だか今度は痛みやかゆみ出てきた…ということがありますよね。
こすると腫れはひどくなってしまって表情も変わってしまうので、外出するのが嫌になります。
今回は、ものもらいの原因と治し方についてまとめました。突然できるものもらいについて少し知っておくと対処に困りませんので、ぜひご覧下さい。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
目が腫れて痛みやかゆみが出ることを一般的にものもらいと言いますが、この原因は1つではありません。
原因:ストレス
ものもらいの多くは麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と言われます。これは雑菌感染により皮脂腺などが化膿して生じるものです。
これは外部から感染するのではなく、皮膚の常在菌により感染します。
皮膚や毛髪などに常在する黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌などは、普段は無害ですが、過労・ストレスなどで抵抗力が低下している時に増加し、感染症を引き起こします。
高齢者・幼児・コンタクトレンズを常用している方・常にメイクをしている方などは炎症を起こしやすくなりますので特に注意が必要です。
治し方
常在菌が増えすぎると炎症を起こしやすくなりますので、体調の悪い時などは特に目を清潔に保つようにしましょう。洗顔時には清潔なタオルで拭くようにし、汚れた手で目を触らないよう注意しましょう。
コンタクトレンズを装着したままにしたり、アイメイクをしたまま就寝するなどの習慣がある方は他の目の病気にもかかりやすくなりますので改善するようにしましょう。
麦粒腫ができてしまった場合は、抗菌剤の点眼や軟膏塗布などで数日~1週間程度で治ります。
放置してひどく化膿してしまった場合は切開手術が必要となります。かゆみや異物感があっても触らないように気をつけて下さい。
人から人への強い感染力はありませんが、洗顔時のタオルは共用しない方が無難です。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
霰粒腫は感染症ではありません。マイボーム腺というまぶたにある皮脂腺に不純物がたまり腫瘤となったものです。触れると硬いしこりができているのがわかります。
放置していると、中の不純物が出てくることもありますが、これは再びたまる場合がほとんどで、繰り返しできる慢性的な症状になることが多いです。
不純物がたまっていても、無理に取り出したり強くこすって傷ができたりしなければ痛みはありません。
しかし炎症を起こしてしまうと麦粒腫と同様に痛みや腫れ・かゆみなどの症状が出ます。
汗をかいたまま放置していたり、生活リズムが乱れているとできやすいので注意が必要です。
繰り返す霰粒腫は切開手術をする必要があります。放置すると不純物がどんどんたまり、しこりが大きくなっていきますので、早めに切除するようにしたいですね。
また、目に違和感がする場合は、ものもらいだけでなく、さまざまなことが原因として考えられます。こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
一般的にものもらいと呼ばれているものには麦粒腫と霰粒腫の2種類があります。
多くは麦粒腫と呼ばれる免疫力が低下した時などに一時的に炎症を起こして生じますが、点眼や軟膏塗布ですぐに改善されます。
しかし、霰粒腫と呼ばれる不純物のしこりは、放置するとどんどん大きくなり、中身が出てもまた繰り返したまってしまいます。
硬いしこりがある場合は、しこりが大きくなる前に切除した方が良いので、早めに眼科を受診しましょう。
いずれにしても、普段から目を清潔に保つことが大切です。
清潔なタオルを使う・汚れた手で目をこすらない・コンタクトレンズを清潔に保つ・アイメイクを長時間しないなど、少し意識してみることが予防になるのです。