風邪で味覚障害が起こる原因と治し方を知っていますか?
今日の夕食は大好物なのに、風邪で味がわからない…、変な味がする…、という残念な経験は誰もがありますよね。
風邪に限らず、喉や鼻の調子が悪いとよく味覚がおかしくなります。
今回は風邪で味覚に障害が起こる原因と治し方についてお伝えしていきます。知っておくと早く治るかもしれません。最後までぜひご覧ください。
味覚について
食べて美味しいと感じる感覚、「味覚」は舌で感じるものというイメージがあります。しかし実際は舌だけで感じるわけではありません。
味覚を感じると言われる舌にある味蕾(みらい)細胞では、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味という5つの味を感じ分けています。
きれいに盛り付けられた食卓では食欲がわくものですが、これは視覚が大きな影響を与えているということです。
苦手な食べ物は鼻をつまんで食べたり、噛まずに丸呑みしてしまうというのは、食物の匂いや食感が大きく影響しているという証拠です。
食べていなくても匂いにつられてお腹が空くように、嗅覚は特に大きな影響があるのです。
風邪による味覚障害の原因
風邪の症状は様々で、発熱・頭痛・腹痛・咳・鼻水・鼻づまり…など多々あります。
中でも鼻水・鼻づまりという症状は風邪の初期症状に多く、また風邪が大体治った後も長く続く場合が多い症状です。
鼻水・鼻づまりは、ウイルスなどが原因で鼻の粘膜で炎症を起こしている状態です。そのため、嗅覚が低下してしまいます。
普段の食事で嗅覚を重視して味を感じている方は特に大きな影響を受けます。
逆に日頃から鼻炎などで嗅覚が鈍い方は、嗅覚よりも視覚や触覚などを重視しており、風邪による味覚の低下は感じにくくなります。
味覚障害の治し方
耳鼻科を受診する
風邪による味覚障害を治すには、元の風邪を治すのが一番ですね。しかし鼻水・鼻づまりという症状は、風邪の初期から後々まで長く続くことが多いです。
少しでも早く味覚障害を治すにはどうしたら良いでしょうか。
鼻水・鼻づまりについては、やはり耳鼻科で治療してもらうと早くよくなります。鼻水を吸引して患部に直接薬を塗布してもらうことができます。
亜鉛を摂取する
耳鼻科で治療してもらうえば早く治るのですが、風邪で内科を受診して耳鼻科へも行くというのはちょっと面倒に感じるかもしれません。他に味覚障害を早く治す方法はないでしょうか。
味覚障害を起こす原因は風邪だけではありませんが、その原因の1つに亜鉛不足というものがあります。
食生活が乱れていると亜鉛不足に陥りやすくなりますが、亜鉛は味蕾細胞の新陳代謝に大きく影響しています。
味覚障害がなかなか治らない場合、日頃から亜鉛不足になっている可能性があります。意識して亜鉛を多く含む食材を摂取してみましょう。
亜鉛を多く含む食材としては、牡蠣・煮干・干しエビなどが挙げられます。しかし風邪を引いている時は消化の良い食材を食べたいですね。
これらの食材が食べにくい場合はサプリメントで摂取してみるのも1つの方法です。
温める
鼻づまりや鼻水が止まらない場合、ホットタオルで鼻を温めたり、お風呂で蒸気をたっぷり鼻に当ててやるとおさまることがあります。
鼻だけでなく、体全体を温めることで全身の血流がよくなり、炎症部分の回復が早くなります。
まとめ
風邪で味覚障害を起こすことは珍しくありません。鼻水・鼻づまりなどの症状があると、味覚を担う感覚の1つである嗅覚が低下するためです。
嗅覚の低下を治すには耳鼻科を受診するのが一番早いですが、風邪が治りつつある時に耳鼻科に行くのは面倒ですね。自宅でできることとしては亜鉛の摂取、体を温めるという方法があります。
これらの方法を試してみてもなかなか治らない場合は他の病気が原因であることもありますので、早めに耳鼻科で相談してみましょう。