足のかかとが痛い7つの原因!病気の可能性もチェック!
かかとに痛みがあると体重をかけられなくなり困りますね。歩き方が制限され、他の部分にも負担がかかることもありますので早く治したいものです。
かかとは硬い部分ですが、その痛みの原因は骨なのか腱なのか筋肉なのか、自分ではわからないですね。
今回は足のかかとが痛い原因について紹介していきます。病気の可能性も含め、気になる痛みを解決しましょう。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
足の裏にはかかとから指の付け根にかけてアーチ状になった足底筋膜があります。この足底筋膜がバネのような働きをすることで足の裏への衝撃に対応できるのです。
この足底筋膜が炎症を起こした場合、足底筋膜がかかとの骨についている部分に痛みが出ることが多いです。そして、かかとに痛みを感じます。
この場合、レントゲン撮影でも発見できず、骨に異常はないと言われ様子見するというケースが多々あります。
足底筋膜炎は足底筋膜が柔軟性を失い、バネの働きを失っている状態です。このような状態の時は患部を冷やしてはいけません。
治るまでは運動しない方が良いですが、固定などして全く使わないのは逆効果です。患部を温め血流をよくし、適度にほぐしてやると良いでしょう。
病院などでテーピングやインソールという靴の中敷に入れて補助するものをすすめられる場合がありますが、これでは返って筋肉が固まってしまい、痛みが増すこともあります。
医師にすすめられても、痛みが改善しなかったり痛みが増す場合は我慢せず、別の医師に相談するなどの対応が必要です。
足底筋膜炎の場合、かかとの痛みや歩き始めの痛みなどの症状が現れます。医療機関を受診の際は、痛み方を詳しく説明できるようにしましょう。
踵骨棘(しょうこつきょく)
足底筋膜を繰り返し使っていると、足底筋膜とかかとの骨の接着部で骨が増殖し棘(とげ)のようになる場合があります。
これが踵骨棘です。この踵骨棘がかかとに刺激を与え、痛みが出る場合があるのです。
踵骨棘で痛みが出る方は歩く時に体重がかかと側に強くかかるくせがあったり、親指側より小指側に体重がかかるくせがあることが多いです。
踵骨棘は自然に治ることがほとんどですので、無理のない程度に動かし、歩き方のくせを直していくように心がけましょう。
踵骨下滑液包炎(しょうこつかかつえきほうえん)
足裏を酷使している方でも足底筋膜炎や踵骨棘にならない方もいます。それは、足の底にあるクッションの役割を果たす液体があるためです。
これは踵骨と呼ばれ、踵骨下滑液のある組織が炎症を起こすとかかとに痛みを生じます。これを踵骨下滑液包炎といいます。
炎症を起こす原因は足裏への衝撃が頻繁にあったり長時間刺激を与え続けることなどです。
サッカー・テニス・マラソンなどのスポーツをする方や長時間立ちっぱなしの仕事をされる方に多く見られます。
衝撃を緩和したり減らすことで徐々に改善していきますので、まずは足を休ませてあげましょう。
どうしても休ませられない場合は、患部を保護するパッドを使用するようにしましょう。
痛みが強い場合は局所麻酔薬などの薬物療法もありますので、整形外科で相談してみましょう。
踵骨後部滑液包炎(しょうこつこうぶかつえきほうえん)
滑液はアキレス腱の内側にもあり、この組織が炎症を起こす場合もあります。自然に治る場合もありますが、長年痛みに悩む方もいます。
痛みは患部への負担を少なくしたり軽減することで一時的に緩和されます。
しかし、長年のくせや靴などの影響で何度も繰り返してしまうことがあります。原因を突き止め、負担をかけないような方法を考えていく必要があるのです。
踵骨後部滑液包炎はマラソンランナーなどによく見られます。マラソンは長時間走るのでかかとへの負担も大きいと言えます。
足に合っていない靴を使い続けたり、いつも負担の大きい凸凹道で練習していたりするとなかなか治癒しません。
また、かかとだけでなく股関節や腰などを鍛えることも重要となります。痛みの原因についてじっくり見直していく必要があります。
踵骨疲労骨折(しょうこつひろうこっせつ)
かかとを地面に着けた時に痛みを感じ、つま先立ちになると痛みが和らぐ場合、踵骨疲労骨折の可能性があります。
疲労骨折は大きな衝撃で骨が折れてしまうのではなく、小さな衝撃が繰り返し同じ部分に起こることで内部に微細な骨折が生じるものです。
また足の疲労骨折では足の甲にも症状が表れやすいです。
かかとの骨で疲労骨折を起こす踵骨疲労骨折はマラソンランナーに多く見られます。
繰り返すかかとへの衝撃が原因ですので、まずは休息が必要です。少なくとも、水中トレーニングなどのかかとへの負担の少ない方法への移行が必要です。
十分休息し、これまでの走り方を見直すことも大切です。
シューズの見直し、トレーニングの仕方やコースの見直しなど、かかとへの衝撃を和らげる方法を考えましょう。そうすることで繰り返すことを避けられます。
アキレス腱炎
アキレス腱はふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつないでいる大きな腱です。どんなスポーツでも重要な役割を果たしている部分ですね。
アキレス腱全体が痛む場合、アキレス腱周囲炎といいますが、アキレス腱の下部のかかとの骨とのつなぎ目あたりに痛みを感じる場合、アキレス腱炎といいます。
アキレス腱への負担が大きく、継続することで生じるため、足を休めることが重要となります。
痛みが緩和されてきてもすぐに元のトレーニングをすると再発します。負担のかからないよう、徐々にトレーニングをすすめましょう。
踵部脂肪褥(しょうぶしぼうじょく)
かかと部分をギュッと押すと痛みが出る場合、踵部脂肪褥が考えられます。これは、かかと部分の脂肪体の炎症のことをいいます。
かかとには骨や腱もありますが、それを包む脂肪体があり、弾力があることで様々な衝撃を吸収できています。
この脂肪体の弾力が低下すると、地面のちょっとした突起もわかるぐらい敏感になり、痛みを生じます。
やはり安静にすることが重要です。テーピングで脂肪体の弾力を補助する方法などもありますが、自身で行うのは難しいでしょう。整形外科で相談しましょう。
まとめ
かかとの痛みで悩む方はスポーツやウォーキングをされる方に多く見られます。一口でかかとと言っても、痛み方や痛むポイントによって原因は異なります。
多くは安静にすることが重要ですが、再発しないようなトレーニングを検討していくことが大切です。
これらの運動を続けていく上ではかかとの痛みは避けられません。信頼できる医師を見つけることも重要ですね。