泣くと頭痛がする6つの原因とは?涙を流すと頭が痛くなるときの対処法!
泣くと一緒に頭が痛くなるといった症状に悩まされる人が多くなっています。
どうして、涙を流すと頭痛が起きてしまうのでしょうか。何か精神的な病気が隠れているのではないかと疑ってしまいますよね。
そこでここでは、泣くと頭痛がする原因や病気、対処法についてお伝えしていきます。
泣きすぎで頭痛がする原因
緊張型頭痛
泣くことで引き起こされる頭痛でよくある原因のひとつが緊張型頭痛というものです。緊張型頭痛になると、後頭部や頭全体が締め付けられるような鈍い痛みがすることが特徴です。
緊張型頭痛が起こるメカニズム
緊張型頭痛が泣くことで起こるメカニズムはストレスによるものです。このストレスは大きく分けて精神的ストレスと身体的ストレスに分けることができます。
身体的ストレスは、デスクワークを長時間続けていたり、長い間不自然な姿勢をしていたりと身体的に負荷がかかることでストレスを感じ頭が痛くなってしまいます。
一方で、精神的ストレスの場合は人間関係、仕事のタスク、家事・育児などの日常的に起こる精神的なストレスが起因となって頭痛が引き起こされます。
このようなストレスによって首や肩、頭の筋肉が緊張し硬直化してしまいます。すると、血管が圧迫され血流の流れが悪くなり、老廃物が蓄積する原因となってしまうのです。
そして、この老廃物が神経を圧迫することでギューッと締め付けられるような痛みが出てきてしまいます。
緊張性頭痛を起こしやすい人の特徴
緊張性頭痛は細身の女性が引き起こしやすい傾向があります。なぜなら、首や肩の筋肉が弱い方だと頭部の支えが不安定になり、頭痛を引き起こしやすくなってしまうからです。
また、真面目で物事を考えすぎるタイプの方も緊張性頭痛を引き起こしやすいと言われています。
このような性格の方は精神的なストレスに晒されやすく、定期的に頭が痛くなってしまうのでう。
緊張型頭痛は慢性的に頭痛が繰り返されることが多くなります。
泣くことで緊張性頭痛が引き起こされるケースも多いので、泣きすぎで頭が痛くなったらまずは緊張型頭痛ではないか疑ってみましょう。
自律神経の乱れ
自律神経とは、私たちの体の機能をコントロールしている神経で活動する神経である交感神経と休息する神経である副交感神経から成り立っています。
これらふたつの神経がバランスを取り合うことにより、生命活動を行うための生理機能が支配されているのです。
人は涙を流すことでリラックスすることができます。つまり、ストレス状態にあるときに優位になる交感神経からリラックス状態の副交感神経を優位にすることができるのです。
なので、本来であれば「泣く」ということはストレス解消に効果的な方法であり精神的にも良いのです。
しかし、これは泣いてしまった原因にもよります。例えば、感動する映画を見て泣くのであれば、精神状態に良好な効果を与え、リラックスすることができます。
ただ、悲しいこと、受け入れられないことなどで涙を流す場合は精神状態のバランスが急激に乱れ、それに伴い自律神経のバランスも急激に損なわれます。
これにより、一時的な自律神経失調症のような症状を引き起こしやすくなり、頭痛がしてしまうのです。
特に、これは思いっきり泣きじゃくるようなときで引き起こされる頭痛に当てはまります。この場合、頭痛の症状は一時的なものですので、安静にして休むようにしましょう。
脱水症状
長時間泣き続けた場合、頻繁に泣くような場合は体内の水分が失われ脱水症状気味になってしまう可能性も考えられます。
体内の水分が不足していくと、体にさまざまな症状があらわれますが、そのよくある症状のひとつとして頭痛があげられます。
参考:脱水症状の頭痛、めまい、しびれ、吐き気、下痢の対処法は?
偏頭痛
泣いた後、数時間経ってからや翌日に頭が痛くなる場合は偏頭痛(片頭痛)の疑いが持たれます。
偏頭痛とは、頭の血管が拡張することで引き起こされる頭痛です。泣いているときは興奮して血管が収縮しますが、泣き止み落ち着いた頃に血管は元に戻ろうと拡張します。
この刺激により偏頭痛が引き起こされてしまうのです。
涙を流して頭痛がする病気
うつ病(精神的ストレス)
慢性的に精神状態が悪い場合はうつ病の症状で頭痛が引き起こされている可能性が考えられます。
- 体がだるくなる
- 疲れやすく感じる
- 微熱がある
- 無気力
- 眠りが浅い
- 喉の奥につっかえを感じる
頭痛の他にも上記のような症状があらわれるような場合はうつ病を疑ってみましょう。
プチうつ病
うつ病ほど症状は深刻ではないけれど、うつ病のように精神状態が不安定になっていることをプチうつ病を呼ばれています。
プチうつ病は最近、20代〜30代の女性に多く、夜になると明確が理由がないのに涙が出てくるといった症状があげられます。
このときに頭痛を伴うこともあるのです。
うつ病とは違い他の人から見て分かりにくかったり、自覚症状がなかったりするので発見しにくい精神病でもあります。
親しい人と積極的に話したり、症状が改善しない場合は心理カウンセラーに相談するようにするといいでしょう。
泣きすぎで起こる頭痛の治し方
安静にする
頭が痛くなったらまずは安静にすることが第一です。体を休めることで精神状態も安定させることができ、症状が軽い場合は休息だけで治すこともできます。
カフェインを摂取する
カフェインは血管を収縮させる効果があります。血管の拡張は頭痛の原因となるので、カフェインを摂取することで血管を収縮させるといいでしょう。
また、カフェインはリラックス効果もあり、特に温かい飲み物を飲むといいですね。
コーヒー、紅茶、緑茶などにカフェインは多く含まれています。
ただし、過剰に摂取しすぎると逆に頭痛が助長されてしまうので、1〜2杯程度飲むようにしましょう。
マッサージをする
筋肉が凝り固まっていると、血管や神経の圧迫につながり、頭痛を引き起こしてしまいます。
特に、肩や首の周りの筋肉を揉みほぐすようにマッサージをすることで頭痛の解消にもつながります。
ツボを押す
頭痛に効果的なツボを押すことも有効です。
- 太陽(たいよう):こめかみの外側にあるツボ
- 印堂(印堂):眉間の中心にあるツボ
- 合谷(ごうこく):手の甲にあり、親指と人差し指が交わる付け根にあるツボ
これらは緊張性頭痛に効果的なツボです。頭痛に効果的なツボはたくさんありますので、ぜひチェックして実践してみてください。
市販薬を服用する
ロキソニンなどの市販の鎮痛薬を使用することもおすすめです。20〜30分ほどで痛みが収まり、痛みを緩和させるためにはとても効果的です。
ただし、これは症状の根本的な治療ではなく、あくまで痛みを和らげているだけという点には注意してくださいね。
慢性的に症状が続く場合はしっかりとした治療が必要となります。
泣いて頭痛がしたらまずはリラックス!
泣くことで頭痛が起きる原因や解消法についてお伝えしました。
涙を流すことで頭痛が起きる場合は、精神状態が乱れていることが原因となっている場合が多いのでまずは安静にしてリラックスすることが大切です。
症状が重い場合や慢性的に頭痛が続くような場合は、内科などの病院を受診するようにしましょう。