ゲップがよく出る5つの原因と病気!ゲップが止まらない症状に対処しよう!
ゲップが異様によく出てしまうのは体質ではなく、病気を発症していることも考えられます。
ゲップに臭いがあるか、ゲップ以外に胸やけなどの症状もあるか、などをチェックしていくことによりゲップがよく出てしまう原因を探ることができるはずです。
そこで、ここではゲップがよく出る原因や病気、ゲップの止め方についてお伝えしていきます。
げっぷがよく出る3つの原因
食事
最も一般的でよく起こる原因は食事によるものです。食べ物は胃腸で消化されるときにガスを発生します。
このガスを口から排泄すべきだと体が判断したときに、そのガスがげっぷとして出てしまうのです。
なので、このガスは飲食物の消化により発生したものなので臭いがあります。後述する呑気症のげっぷは空気なので、臭いは生じません。
消化活動の過程で発生したガスがげっぷとして口から出される原因は以下のことがあげられます。
- 便秘
- ガスが多く発生した
- 胃と食道の筋肉が緩んだ
このような条件下ではガスがげっぷとして排泄されやすくなるのです。特に脂っこい食事は多くのガスを発生させるのでげっぷが出やすくなります。
呑気症(空気嚥下症)
呑気症とは、空気を正常時より多く飲み込んでしまうことで胃に空気が溜まってしまう病気です。
呑気症(どんきしょう)は空気嚥下症ともいわれています。
これにより、お腹が張ってしまったり、げっぷやおならが多く出るようになります。基本的に呑気症で出るげっぷは飲み込んでしまった空気が排泄されることで起こるので、ガスのように臭いはありません。
呑気症になってしまう一番の原因はストレスです。日常の人間関係や仕事、育児、家事でのストレスあるいは将来に対する不安などが呑気症の原因となるのです。
このストレスによる呑み込む空気の量が多くなっていき、げっぷが多くなってしまいます。
また、お腹がぐるぐる鳴ることも呑気症のよくある症状のひとつです。
参考:お腹がぐるぐる鳴る4つの原因!病気の可能性もチェック!
噛み締め症候群
噛み締め症候群は正確には呑気症になってしまう原因のひとつとして位置づけられています。歯を噛み締めてしまうことにより、空気を呑み込みやすくなり呑気症につながってしまうのです。
なぜかというと、歯を噛み締めると舌が上顎につき、唾液が奥の方へ流れやすくなります。この唾液と一緒に空気も呑み込んでしまうのです。
噛み締め症候群も日常の不安や緊張により起こります。私たちはストレスを感じているときに、無意識に歯を噛み締めています。
この歯の噛み締めが習慣化することにより噛み締め症候群が生じ、結果として呑気症によりげっぷが出やすくなってしまうということです。
げっぷが多いときに注意すべき胃の病気
「げっぷが止まらない」と感じるほどよく出るときは、胃腸の病気である可能性も考えられます。
胃腸の病気の場合、腹痛や吐き気など特徴的な症状があらわれるケースもありますので、確認していきましょう。
胃酸過多症
胃酸過多症とは、胃で胃酸が必要以上に分泌されてしまう病気です。食べ物を消化するために胃酸は必要なのですが、それ以上に分泌してしまうことでげっぷが出やすくなってしまうのです。
胃酸過多症ではげっぷ以外にも以下のような症状があらわれます。
- 胃もたれ
- 腹痛
- 胸焼け
- 口臭
特にげっぷ、みぞおちの痛み、胸焼けといった症状があらわれたら胃酸過多症を疑いましょう。
胃酸過多症になってしまう原因は以下の3つがあげられます。
- 刺激的な食べ物
- ストレス
- ガストリンの過剰分泌
揚げ物は消化に時間がかかるため胃酸が多く分泌されます。他にも、香辛料やアルコール、コーヒーなどは胃酸の分泌を促進させてしまいますので注意しなければなりません。
非びらん性胃食道逆流症
非びらん性胃食道逆流症とは、胃酸が食道を逆流してしまうことによりゲップ、胸やけ、胸の痛みなどの症状があらわれる病気です。
胃と食道の間にある弁が緩んでしまうことにより、胃酸が食道へ逆流し発症してしまうのです。
胃酸の逆流といえば、逆流性食道炎が有名です。逆流性食道炎の場合は、逆流した胃酸が食道にとどまってしまうので、食道で炎症が起きてしまいます。
一方で、非びらん性胃食道逆流症の場合は食道に長くはとどまらないので食道炎は起こらないのです。
このため、非びらん性胃食道逆流症だと内視鏡検査で炎症を確かめることができないので、自覚症状で病気を発見することが大切です。
非びらん性胃食道逆流症は以下のようなことが原因で発症するとされています。
- 脂肪分の多い食生活
- アルコールやカフェインの過剰摂取
- 喫煙
- ストレス
- 姿勢の悪さ
このような原因に心当たりがあり、ゲップや胸やけを感じる場合は非びらん性胃食道逆流症を疑ってみましょう。
急性胃腸炎
急性胃腸炎でもげっぷがよく出る場合があります。
急性胃腸炎だと、腹痛や下痢、吐き気などの自覚症状が分かりやすいですが、これらの症状の前兆としてゲップが多くでることがあるのです。
げっぷを止める方法
食事に気をつける
呑気症などを除いて、ゲップは消化の過程で発生するガスであるケースが多いです。
脂っこい食べ物、唐辛子などの香辛料、アルコール、スナック菓子、イモ類などは胃酸の分泌が多くなり、ゲップの原因となってしまいます。
また、寝る直前の食事は避けるようにしましょう。睡眠時は胃腸も休まる時間です。眠る前に食事をしてしまうと、寝ているときも胃腸が活動せざるおえなくなり、胃腸に負担がかかってしまいます。
その結果、非びらん性胃食道逆流症などの病気につながりゲップが止まらなくなってしまうのです。
さらに、早食いにも注意しましょう。早く食事を取りすぎてしまうと、空気を多く胃の中に溜め込んでしまいゲップが出やすくなってしまいます。
ストレスを解消する
ストレスは胃に大きな負担を与えるだけでなく、呑気症の根本的な原因にもなります。
ゲップの原因となるストレスは1日で溜まるものではなく、日常生活の中で徐々に溜まっていくことが多いです。
なので、上手いストレスの解消法を見つけて、ストレスを溜め込まないようにする工夫が大切です。
朝早く起きてランニングをしたり、自分の趣味に熱中できる時間を作ったり、自分なりのストレス解消法を実践していきましょう。
ツボを押す
胃腸やストレスに効果的なツボを押すこともおすすめです。
- 天枢(てんすう):おへそから指3本分外側にあるツボ
- 太淵(たいえん):親指の付け根にある骨の出っ張りの下にあるツボ
- 足三里(あしさんり):ひざの皿の外側にある骨の出っ張りから指3本分上のくぼみにあるツボ
これらのツボはゲップを抑えるのに効果があるツボです。自身で簡単に押すことができるのでぜひ試してみてください。
ゲップが止まらないときはしっかり対処しよう!
ゲップがよく出る原因や病気の可能性についてお伝えしました。ゲップが多く出るときはまずは臭いがあるかどうかを確かめるといいでしょう。
臭いがない場合は空気であるので呑気症の可能性が、臭いがある場合は消化ガスであることが考えられるので胃酸過多症などの病気が考えられます。
また、ゲップ以外の胸やけや吐き気などの自覚症状もしっかりとチェックして症状によっては病院へ行くようにしましょう。