右のこめかみが痛い5つの原因を解説!正しい対処法を学ぼう!
ただの頭痛ではなく、こめかみの右側だけが痛くなるとどういったことが原因で起きているのか不安になりますよね。
こめかみの痛みは長時間続くことが多く、日常生活にも大きく支障をきたしてしまいます。
そこで、ここでは右のこめかみが痛くなる原因や対処法についてお伝えしていきます。
頭痛により右のこめかみが痛くなる2つの原因
右側のこめかみが痛くなる原因としてはさまざまなことがあげられますが、ここでは特に頭痛が影響して痛みを感じる原因についてお伝えしていきます。
右のこめかみがに痛みを感じる頭痛には大きく分けて、偏頭痛と緊張型頭痛があげられます。
それぞれの痛み方の特徴をチェックしてご自身の症状と照らし合わせてみましょう。
偏頭痛
偏頭痛は右のこめかみに痛みを感じるときに最も可能性の高い原因となります。偏頭痛が起きると、こめかみを中心にズキンズキンと脈打つような痛みがするのが特徴的です。
偏頭痛は片頭痛と表記されることもあり、その名の通りこめかみの片側のみに痛みがすることもあるのです。(両側に痛みが生じることもあります。)
また、頭痛だけでなく吐き気も伴うこともあり、寝込んでしまったり、日常生活に支障をきたしてしまうことが多くなります。
いったん偏頭痛が起きると数時間〜3日間程度、痛みが続いてしまいます。
偏頭痛は何らかの原因で血管が拡張したり、三叉神経という脳の主要な神経が刺激されることで痛みを感じるとされています。
特に、飲酒後、入浴後、寝すぎた後、緊張がほぐれた後などは偏頭痛が起きやすいので注意ししなければなりません。
参考:お酒を飲むと頭痛がするあなたへ!4つの治し方と原因を紹介
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、偏頭痛とは違い肩や首の筋肉が緊張して、血行不良になってしまうことにより起こります。
緊張型頭痛では、頭全体に痛みを感じることが多いですが右のこめかみだけに痛みがするというケースもあります。
痛み方としては、偏頭痛のように脈打つような痛みではなく、キリキリと締め付けられるような鈍い痛み方であることが特徴的です。
緊張型頭痛は、不自然な姿勢を長時間続けていたり、肩こりがすると痛くなるケースが多いです。
また、このような場合は頭の前の方であるおでこのあたりに痛みがすることもあるので症状を確認してみましょう。
参考:おでこのあたりで頭痛がする7つの原因と対処法!押すと痛い場合は?
押すと右こめかみが痛くなる原因
右側のこめかみが痛くなる場合は上述した頭痛だけではなく、目の疲れや鼻づまりなどの思わぬことが原因となって起こることもあります。
特に頭痛が原因となっているとこめかみを押すと痛みが強くなるということが多いです。
そこで、ここでは頭痛以外のことが原因で右こめかみに痛みを感じる原因についてお伝えしていきます。
眼精疲労による痛み
下を向いたり不自然な体勢でスマートフォンを操作し続けたり、デスクワークでパソコンを長時間使いつづけたりすると、目を酷使し眼精疲労につながってしまいます。
目に疲れがたまり、眼精疲労になってしまうと、目の周りの筋肉が緊張し血液の流れが悪くなってしまいます。
すると、その分脳の方に送られる血液も減ってしまい、脳が酸欠状態になってしまうのです。これにより、目に近いこめかみに痛みが生じることになります。
特に、目がしょぼしょぼしていたり、疲れを感じていたり、ゴロゴロした違和感、乾燥を感じる場合は眼精疲労によるこめかみの痛みではないか疑うようにしましょう。
眼精疲労は日頃から予防しておくことで対処することができます。長時間デスクワークを続けたら、目の周りを優しくマッサージしたり、遠くの景色を見るようにして疲労がたまらないようにしましょう。
また、寝る前にホットアイマスクなどで目を温めることで1日の目の疲れを解消させることも効果的です。
鼻づまりによる痛み
意外かもしれませんが、鼻づまりが影響して右のこめかみに痛みが生じることもあります。鼻風邪や花粉症が原因となって、鼻の奥の方にある副鼻腔という空洞で炎症が起きると副鼻腔炎になってしまいます。
副鼻腔炎になると、ドロッとした鼻水が出たり、こめかみの痛み、顔や鼻の痛みといった症状もあらわれるのです。
また、副鼻腔炎が慢性化したものが蓄膿症と呼ばれている病気です。
歯の噛み合わせが悪いことによる痛み
右側の歯の噛み合わせが悪いと、右側のこめかみが痛くなることがあります。頭蓋骨や顔の骨は固定されておらず、さまざまな骨が組み合わさって形成されています。
そのため、歯の噛み合わせが悪くなり骨がずれると、骨の組み合わせのバランスが崩れてこめかみに痛みが生じてしまうのです。
こめかみに触りながら、歯を噛み締めてみるとこめかみが動くことが分かりますね。このように、噛み合わせはこめかみの痛みに大きく影響するのです。
噛み合わせが悪くなる原因としては、以下のようなことがあげられます。
- 歯並びの悪さ
- 歯ぎしり
- 抜歯や詰め物などの歯科治療による影響
このようなことが原因で噛み合わせが悪くなると、こめかみの頭痛が起きるだけでなく虫歯や歯周病、顔の歪みの原因ともなってしまいます。
一度噛み合わせが悪くなると改善するのは大変です。心当たりがある場合は、歯科医院でしっかりと治療してもらうようにしましょう。
右のこめかみがズキズキ痛くなったときの対処法
冷やす
右こめかみが痛くなる典型的な原因は偏頭痛です。偏頭痛は血管の拡張により起こるので、患部や首の後ろあたりを冷やすことで血液の流れを抑制し血管を収縮させることができます。
ただ、冷やしすぎには注意しなくてはいけません。氷水を当てるときも直接こめかみに当てるのではなく、氷水を入れた袋をタオルで包むなどして間接的に当てるようにしましょう。
また、冷たい水に浸したタオルやタオルで包んだ保冷剤などで冷やしても大丈夫です。だいたい5〜10分ほど冷やし、5分ほどの時間を空けてまた冷やす、といったサイクルを繰り返していきましょう。
カフェイン含有の飲み物を飲む
コーヒーや紅茶、緑茶などの飲み物はカフェインを含んでいて、このカフェインは血管を収縮させる作用があります。つまり、偏頭痛を和らげるのに効果的なのです。
頭痛の緩和に効果的な飲み物は以下の記事で一覧にして分かりやすく解説していますのでぜひご覧ください。
参考:頭痛に効く飲み物一覧!コーヒーや紅茶は本当に効果があるのか?
ツボを押す
こめかみの痛みに効果的なツボを押すとことで痛みを和らげることができます。
- 天柱(てんちゅう):首の骨の両側にある太い筋肉の外側のくぼみにあるツボ
- 太陽(たいよう):目と眉のそれぞれの端の中間点から指2本分外側にあるくぼみにあるツボ
- 頷厭(がんえん):こめかみのあたりの髪の生え際で、口を開け閉めしたときに動きがある部分
これらのツボは、右こめかみの痛みの原因となる頭痛や眼精疲労に効果があるのでぜひ試してみてください。