おでこのあたりで頭痛がする7つの原因と対処法!押すと痛い場合は?
おでこや頭の前方に痛みが生じる場合には、さまざまな原因が考えられます。
特に痛みが激しかったり、定期的に痛みが起きる場合はしっかりと原因を突き止めて治療を行っていきたいですよね。
そこで、ここではおでこを中心とした頭痛の原因や治し方についてお伝えしていきます。
おでこを中心とした頭痛の原因
頭痛によるおでこの痛みにはさまざまな原因が考えられます。
ここでは代表的な原因をお伝えしていきますので、ご自身の習慣と照らし合わせてチェックしてみてください。
肩こり・首こり
仕事で長時間、デスクワークを続けてしまっていないでしょうか。このように同じ姿勢を長時間続けていると肩こりや首こりの原因となってしまいます。
そして、肩こりは頭痛の原因ともなり、おでこの痛みにもつながってしまうのです。
特に肩こりは後述する緊張性頭痛を引き起こしやすくなります。最近、肩や首のまわりが凝っていたり、疲労を感じているという方は、まず肩こり・首こりを解消していくように心がけましょう。
なぜなら、この肩こりを解消しないと、慢性的に頭痛が続いてしまうおそれがあるからです。
詳しい対処法についてはこの記事の後半でお伝えしていきますね。
姿勢が悪い
猫背のように背筋が曲がった状態を長時間続けていると、肩や首などに大きな負担がかかり、頭痛やおでこのあたりの痛みにつながってしまいます。
姿勢が悪いという自覚症状がある方は、意識的に正しい姿勢で座ったり、立つようにしましょう。
ストレス・疲労
精神的なストレスや疲労によって、体全体が緊張状態になってしまいます。
これによって、自律神経が乱れ(交感神経の優勢になる)、脳が興奮した状態になってしまうのです。
また、疲労をためこむと筋肉が凝り、固くなってしまいます。
そして、その固くなった筋肉が神経を圧迫して痛みを引き起こしてしまう原因ともなります。
寝不足
睡眠時間が不足していると、おでこのあたりに痛みを引き起こしてしまう原因となります。
寝不足だと、前日にたまった疲れが取れず、乳酸やピルビン酸などの疲労物質がたまり、神経を収縮させます。そして、これがおでこの頭痛を引き起こしてしまうのです。
また、しっかりと睡眠時間をとっている場合でも、
- 睡眠が浅い
- 枕の高さが合っていない
- うまく寝返りがうてていない
といったことで痛みを招いてしまうこともあるので睡眠環境には注意するようにしましょう。
眼精疲労
長時間、パソコンで作業をすると目の酷使につながり、眼精疲労を引き起こしてしまいます。
目のまわりの筋肉はおでこにかなり近いので、眼精疲労によっておでこに痛みを感じてしまうこともあるのです。
特に夕方から夜にかけて痛みを感じる場合は、日中に目を酷使したことが影響している可能性が高いので眼精疲労が原因ではないか疑ってみましょう。
糖分の取りすぎ
お菓子など甘いものを食べすぎてはいないでしょうか。糖分を過剰に摂取すると、血中の糖分濃度が高くなります。(高血糖)
そうすると、高血糖を緩和させようとする体の働きが起こり、血中糖分のバランスが乱れ、逆に低血糖症を引き起こしてしまうのです。
特に空腹時に糖分を多く摂取するとおでこや頭に痛みが出やすいので注意しましょう。
参考:空腹時に頭痛がする原因は低血糖!効果的な治し方を紹介!
カフェインの取りすぎ
コーヒーなどに多く含まれているカフェインを過剰に摂取することで痛みを招いている恐れもあります。
カフェインには、血管を収縮させる作用があります。この作用により縮んだ血管が広がると、筋肉も拡大し、神経を圧迫させてしまうのです。
ただし、これはあくまでカフェインを「過剰摂取」した場合に限ります。
一定量のカフェインの摂取量の場合は逆に頭痛を緩和させることもあります。なぜなら、先述した血管収縮作用により血管の拡張を抑えることができるからです。
カフェインは、
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- チョコレート
などの飲食物に多く含まれているので過剰摂取には気をつけるようにしましょう。
おでこを押すと痛い原因は?
特に、おでこを押すと痛みがする場合はおでこに何か物理的な衝撃が加わったことが原因である可能性が高いです。
例えば、寝ている間にベッドの角におでこを強くぶつけてしまっていた、といったようなケースが考えられますね。
おでこに衝撃が与えられることで、内出血が出てコブになったりします。また、おでこの骨はとても硬いのでかなり強く打たないとひびが割れたり、骨折が起きたりすることはありません。
なので、押すと痛い場合はおでこを強く打っていたりしていないか確認してみましょう。
おでこが痛いときの頭痛の種類
一言に頭痛といっても、さまざまな種類があります。
そこで、ここではおでこのあたりや頭の前の方(前頭葉)で起こる頭痛の種類についてお伝えしていきます。
片頭痛(偏頭痛)
片頭痛とは、何らかの原因で血管が拡張したり、顔にある三叉神経という神経が刺激されることによって引き起こされます。
片頭痛は、偏頭痛と表記されることも多く、頭の片側に主に痛みが出ることが多いのが特徴です。
ただ、この偏頭痛でもおでこのあたりに痛みを生じることはあるので注意しなければなりません。
また、片頭痛の症状としては、発作的に痛みが起きることが多いです。その頻度は人によって異なりますが、週に数回〜月に周回といった頻度で定期的に頭が痛くなることが多いのです。
副鼻腔炎による頭痛
副鼻腔炎とは、目の下あたりから鼻の奥のあたりにある副鼻腔という空洞に膿がたまり、炎症を起こしてしまう病気です。
一見、頭痛とは関係のなさそうに思えますが、この副鼻腔炎が影響して頭痛を引き起こしてしまうことはよくあります。
特に、顔面にも痛みが生じることがあり、おでこが痛くなるケースが多いのです。
副鼻腔炎では、黄色いドロッとした鼻水が出てくるのが特徴なので、ぜひ確認してみてください。
慢性的な副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれています。副鼻腔炎や蓄膿症に関してはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭痛の中でもよく起こる種類の頭痛です。
緊張性頭痛は、日頃から精神的なストレスを多く抱えていたり、長時間同じ姿勢を続けているなどが原因で発症することが多いです。
また、よく肩がこるという方は緊張性頭痛を引き起こしやすいので注意しましょう。
基本的には、筋肉が凝って、固まってしまうことにより発症するので、筋肉を和らげてあげるような対処をしていくといいでしょう。
例えば、長時間デスクワークを続けたら、首まわりのマッサージを行ったり、体をのばしてストレッチを行うなどをするといいですね。
おでこが痛い頭痛の治し方
ツボを押す
自力でできる治療法として、ツボを押すという方法があります。ツボを押すことで、筋肉の緩和につながり痛みを和らげる効果があります。
- 睛明(せいめい):目頭と鼻の間にくぼみの部分
- 完骨(かんこつ):耳の後ろで骨が膨らんでいる下の部分から指1本分上にある
- 外関(がいかん):手の外側で手首の関節の真ん中から指2本分手前にある
ツボの場所に関しては少し分かりにくいと思うので、こちらの動画でぜひチェックしてみてください。
入浴する
入浴をして、体を温めることで血流を促進することができます。
血行の流れが悪くなって痛みを引き起こしているケースも考えるので、ゆっくりと温かいお風呂に入ることで改善することができます。
また、筋肉疲労の回復にもつながるのでゆっくりと入浴することはおすすめです。
適度な運動をする
特に運動不足の方は、適度な運動を心がけるようにしましょう。運動をすることで、体の代謝活動を活性化し、自律神経を整えることにもつながります。
近所をランニングする習慣を身につけると、体調の改善にとても効果があります。
市販の痛み止め薬を服用する
根本的な治療にはつながりませんが、ドラッグストアなどで販売されている市販の痛み止め薬を服用することで、痛みを緩和させることができます。
ロキソニンやバファリンなどさまざまな市販薬がありますので、ぜひご自身に合った市販薬を服用しましょう。
ただ、痛み止め薬に頼りすぎてしまうと、痛みが慢性化してしまうこともあるので気をつけましょう。痛みが頻繁に長期間続くようであれば、病院で受診することをおすすめします。