マスクの中が臭くなる原因とは?イヤな臭いを簡単に防ぐ6つの対策
花粉症や風邪でマスクをしていると、マスクの中に臭いが充満してしまい嫌な経験をしたことがある人も多いはずです。
マスクの中が臭くなってしまう原因は自分の口臭によるものだと思っている人が多いですが、実はマスクについた唾液から臭いが発せられていることがほとんどの要因なのです。
そこで、ここではマスクの中が臭くなる原因や対処法についてお伝えしていきます。
マスクの中が臭くなる原因
マスクの中が臭いと感じるときは自分の口臭による臭いだと感じてしまいますが、多くの場合は唾液がマスクについてしまうことが原因となっています。
唾液の臭い
マスクの中が臭くなる一番の原因が唾液の臭いによるものです。実は唾液は1日に1〜1.5Lもの量が口内で分泌されています。
唾液は、口の中の粘膜の保護や食べ物の消化、虫歯の予防などさまざまな働きを持っているのです。
しかし、この唾液がマスクにつき乾燥してしまうことがマスクの中が臭くなる最も多い原因となっています。
唾液は99.5%が水分で、残りの0.5%は無機質成分(ナトリウムイオンなど)と有機質成分(リゾチームなど)で構成されています。
このように唾液はほとんど水でできているので本来であれば臭いは発生しません。
しかし、口の中に存在している1000億以上の細菌によって、乾燥した唾液は臭いを発生させてしまうのです。
唾液に含まれる有機質成分のタンパク質が細菌によって分解されるときに嫌な臭いを出してしまうのです。
そして、この唾液がマスクにつき水分が蒸発することで、さらに臭いが強くなりマスクの中に臭いが充満してしまいます。
マスクをしているときは上気道(喉や鼻)で炎症を起こして、咳やくしゃみ、鼻水が出やすいときだと思います。
特に咳やくしゃみが多い症状だと、マスクに多量の唾液がつき臭いを発生させてしまうのです。
また、人によって唾液の分泌量は大きく異なります。
以下の記事でお伝えしているように唾液が多い人だとマスクにつく唾液の量も増え、臭いが発生しやすくなってしまうので注意しなければなりません。
参考:唾液が多い意外な原因をチェック!唾液が止まらない病気とは?
口臭
マスクについた唾液が原因ではなく、自分の口臭が原因でマスクの中が臭くなってる可能性も考えられます。
口臭になってしまう要因は以下の3つに分類することができます。
- ドライマウス(口の中の乾燥)
- 口の中に汚れが残っている
- 風邪や胃炎などの病気
この中で一番多い要因は口の中が乾燥してしまうことによる口臭です。
唾液は口の中を洗浄し、清潔に保つ作用もあるので、口内の唾液量が少ないと口臭の原因となってしまうのです。
以下の記事でお伝えしているように、ストレスや口呼吸によって口内の唾液量は少なくなってしまいます。
参考:唾液が少ない原因を徹底解説!ドライマウスで口内がパサパサの方へ!
また、口の中に汚れが残っていて舌が白くなる舌苔が多くできていたり、風邪や胃炎などの病気によっても口臭は発生します。
このような口臭の要因に心当たりがある場合は、口臭が原因でマスクの中が臭いと感じていることが考えられます。
マスクをすることで自分の息のニオイを確認することができるので、普段は気づかない自分の口臭に気づくことができるのです。
マスクの中が臭くならないようにする対策
マスクの中が臭いと感じるときは、マスクを新しいものに交換してしまうのが一番ですが、他にも対処をしたり予防する方法があります。
そこでここではマスクの中が臭くならないようにする6つの対策についてお伝えしていきます。
話すときはマスクを外す
唾液がマスクにつくことで臭いが発生するとお伝えしました。特に、話すときは唾液が口から多く出ます。唾液がつくのを防ぐためにも話すときはマスクを外すことが効果的なのです。
ただ自分が風邪をひいていたり、重度の花粉症であるときはマスクを外すことは難しいかもしれません。
風邪の予防や喉の乾燥を防ぐために使用する場合は、話したり、くしゃみをするときはマスクを外すようにすると臭いがつきにくくなります。
水をこまめに飲む
マスクをしていると口が覆われているため、無意識に普段よりも水を飲むことが少なくなります。
しかし、水を飲む頻度が少なくなると、唾液に含まれる水分量が減り相対的に唾液中のタンパク質が増えるため、唾液からの臭いが増してしまいます。
また、口内も乾燥するので口臭の原因ともなってしまうのです。
なので、マスクをしているときは特に水分をこまめに摂取することが大切なのです。ペットボトルや水筒を持ち歩いて、いつでも水を飲めるようにしておくといいでしょう。
うがいをする
水分を摂取すること以外にもうがいをすることも効果的です。特に喉に痛みがあったり、痰が出るような症状があるときはうがいをしっかりと行うといいでしょう。
また、イソジンなどのうがい薬を使用することで口内の細菌を退治することができますので、口臭予防にもつながります。
マスクを定期的に交換する
マスクの臭いが気になるときに一番手っ取り早い対処法はマスクを新しいものと交換することです。
マスクを使用している多くの人は1日中同じマスクを使用していたり、中には2〜3日同じマスクを繰り返し使用している人もいます。
しかし、マスクの臭いを取り除きたい場合は、マスクが湿っぽくなったり臭いがしてきたら新しいものと交換するようにするといいでしょう。
口の中を清潔に保つ
口の中が汚れていることは口臭のよくある原因のひとつです。特に舌表面にできる白っぽいノリのような舌苔は口臭の元となります。
歯磨きは最低1日2回(朝、夜)行い、うがいも定期的に行うことを習慣化するといいでしょう。
このように口の中を清潔に保つことで、マスクの中が臭くなることを防げる他、口臭の予防にもつながります。
鼻呼吸を意識する
鼻が詰まっているときは難しいですが、それ以外の場合は口ではなく鼻で呼吸するようにしましょう。
マスクをしているときに口で呼吸してしまうと、唾液がマスクにつきやすくなり臭いの原因となってしまいます。
また、口呼吸は口内を乾燥させてしまい口臭の最もよくある要因のひとつとなっているのです。
なので、マスクをしているときは少し息苦しさがあるかもしれませんが、鼻で呼吸をすることを意識するようにしましょう。