くるぶしの痛みや腫れの原因は?内側と外側別に解説!
くるぶしが痛くて困った経験はありませんか?くるぶしは、体重が強くかかる部分であり、角度によってはひどく痛むこともあり困りますね。
くるぶしの痛みや腫れは、内側と外側でそれぞれ原因が異なる場合があります。
今回はくるぶしの痛みや腫れの原因を内側と外側別に解説します。違和感を感じている方、痛みや腫れが気になる方はぜひご覧ください。
くるぶしの外側の痛み
足の外側のくるぶしが痛い場合の原因について紹介していきます。
捻挫
くるぶしの外側が腫れて痛みもある場合、捻挫をしている可能性があります。
足首の捻挫のほとんどは、足裏が内側に無理に曲がり、足首の外側の靭帯を損傷して発生するためです。
捻挫であれば外側のくるぶしの前部から下部に痛みが生じます。そしてそこを押すと痛みが出ます。
動かさないように固定し、安静に過ごしましょう。痛みが強い場合は骨折などの可能性もあります。X線写真で確認できますので、早めに整形外科を受診しましょう。
くるぶしの内側の痛み
足の内側のくるぶしが痛い場合の原因について紹介していきます。
後脛骨筋腱機能不全症(こうけいこつきんけんきのうふぜんしょう)
後脛骨筋腱というふくらはぎ部分の筋腱に繰り返し負荷がかかると、部分断裂を引き起こすことがあります。
外反偏平足(がいはんへんぺいそく)や外反母趾も引き起こし、くるぶしの内側の後方から下部にかけて痛みや腫れが生じます。
治療は、体重のかけ方に問題があると思われますので電気治療器などで筋肉に刺激を与えて強化します。
再発しないよう、体重のかけ方の癖を治す必要があります。
足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)
足の裏のしびれなどの症状が現れる病気ですが、くるぶしの内側に痛みを感じることがあります。
くるぶしの内側には、足の裏の感覚を支配する神経が束になり枝分かれする、足根管という部分あります。
この足根管が圧迫されると足の裏のしびれの他、くるぶしの内側に痛みを生じます。
しびれている部分を調べることで圧迫されている部分を特定し圧迫を解くとしびれはなくなり、徐々にくるぶしの痛みも改善されます。
その他
くるぶしの外側と外側に痛みを感じる特有の原因は上記のようですが、それ以外にもさまざまな原因が考えられます。ここでは、それらの原因について紹介していきます。
疲労骨折
マラソンやサッカーなど長時間足首に負担のかかるスポーツをしている方は足首の疲労骨折の可能性があります。
疲労骨折では同じ部分に繰り返し負担がかかることでくるぶしに痛みを生じることがあります。
徐々に痛みが強くなったり、長引く場合は疲労骨折の可能性があります。
走り方の癖やスポーツの特徴により、負担のかかる場所はことなりますので、内側が痛む場合と外側が痛む場合があります。
徐々に痛みを感じるので気づくのが遅れることがありますので、違和感を感じたら早めに整形外科で相談しましょう。
痛風
患者さんの約9割が男性という痛風は体内に尿酸がたまることで足の親指の付け根に我慢できないほどの痛みを生じます。
初期症状のほとんどは親指の付け根の痛みですが、足首やくるぶし・手首などの関節に痛みを感じる場合もあります。
痛風発作が起きると激しい痛みが生じますが、1~2週間ほどで全く痛みがわからなくなります。
しかし治療せずに放置すると慢性化してしまいます。半年~1年毎に発作を繰り返し、腎臓に影響を及ぼすこともあります。
改善するためには、少しずつ尿酸を減らしていく生活が必要です。欧米化した食生活が原因と言われていますので、食生活の改善が第一となります。
運動不足
日頃からあまり歩かず運動不足が続いている場合、ちょっとした運動でくるぶしが痛むことがあります。
運動不足による筋力の低下で体重が強くかかるくるぶしに負担がかかっているためです。痛みのあるところが熱を持っている場合は冷やすと痛みが和らぎます。
急激な運動は避け、徐々に筋力をアップさせるよう軽い運動を始めましょう。体重の負担が少ないプールでのエクササイズなどがおすすめです。
外反母趾
親指の付け根部分から人差し指側に変形してしまった状態を外反母趾といいます。
外反母趾は足の指の変形なのでくるぶしは関係ないと思うかもしれませんが、外反母趾になると体のバランスが悪くなるため、くるぶしに大きな負担がかかるようになります。
この痛みは安静にすることで回復しますが、体のバランスが悪くなると体のいたるところで思わぬ障害が発生します。
元となる外反母趾を治療することが何よりも大切です。
まとめ
くるぶしは体重が強くかかる関節ですので痛みや腫れがあるととても不便ですね。
痛みや腫れが出る原因は運動不足・怪我・病気とたくさんありますが、痛みの場所によりある程度原因がわかる場合もあります。
ついつい我慢してしまう方も多いですが、放置すると慢性化する病気もあります。自身の環境や症状をよく調べ、早めに整形外科等で相談しましょう。