膝の裏側が痛い!6つの原因と対処法を徹底解説!
膝の裏側の痛みで悩んでいる方はいませんか。膝の裏と言っても、膝を曲げると痛い、膝をのばすと痛い、正座をすると痛いなどなど、その痛み方は色々とあります。
膝の裏は日常生活のちょっとした動作で重要な部分で、痛みがあるととても不便です。また、膝の裏に痛みが出る病気の可能性もあります。
今回は、膝の裏側が痛い原因や対処法についてお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
筋肉疲労
ウォーキングやジョギングをされている方が膝の裏に痛みが出た場合、筋肉疲労が原因かもしれません。
ウォーキングやジョギングなどはアスファルトの道をコースとされる方が多いです。
そのため、息が上がるほどの運動ではなくても足には大きな負担がかかっている場合もあります。
運動による筋肉疲労で膝に痛みが出ている場合、太もものストレッチが効果的です。無理のない範囲でやってみましょう。
こちらの運動時の膝の痛みを解消するストレッチ動画を参考にしてみてください。
運動される方の膝の痛みは筋肉疲労である場合もありますが、痛みが強い場合は半月板の損傷やじん帯の損傷の可能性もあります。
ストレッチをしても返って痛くなったり改善されない場合は早めに医療機関で相談しましょう。
腰痛による膝の痛み
普段から腰痛を抱えているという場合、それが原因で膝の痛みが生じている可能性があります。
腰痛の方は日常生活のちょっとした行動でも痛みを感じ、その度に腰をかばうため膝を痛めることがあります。
無理な運動はせず、腰痛の症状に合ったストレッチやマッサージなどをすると良いのですが、症状は人それぞれ違っており、その症状に合った対策を行う必要があります。
無理に自宅で治療を行うのではなく、医療機関や腰痛治療の専門機関などに膝の痛みと合わせて相談してみましょう。
リンパの腫れ
膝の裏に腫れが見られる場合、リンパが腫れている可能性があります。長時間の正座や冷えなどが原因となり、膝裏のリンパが腫れてしまうのです。
思い当たることがある方は注意が必要です。同じ姿勢で長時間過ごしてしまった方はゆっくりほぐしてあげましょう。冷えが原因という場合は湯舟でゆっくり温めると効果的です。
長時間同じ姿勢にならないように時々膝を伸ばす、冷えすぎないように防寒対策をするなど、十分予防も行いましょう。
変形性膝関節症
歩き始めや階段の昇り降りの時などに膝裏の痛みを感じる場合、変形性膝関節症の可能性があります。
長年、仕事などで膝を酷使してきたことや加齢・肥満などが原因で、関節内の軟骨が磨耗して痛みを生じます。
磨耗してしまった軟骨は元に戻りませんが、痛みを和らげる治療を行います。
膝サポーターの装着や痛み止め薬の内服などで改善される場合もありますが、関節液が過剰にたまる場合は定期的に注射器で抜きます。
症状が重く、日常生活に大きな支障がある場合は手術をする場合もあります。手術にも色々な方法があり、症状に合わせた方法をじっくり相談してから行いましょう。
ベーカー嚢腫(のうしゅ)
膝の裏には滑液の入った滑液包があります。滑液は、関節を動かす時の腱やじん帯などへの機械的な刺激を減らすための潤滑油の役目を果たしています。
どの関節にも存在しますが、膝は体の体重を支える部分であり、10数個の滑液包が存在します。
この滑液包で炎症が起こり水がたまって腫瘤(しゅりゅう)ができる病気を、初めて紹介した人物の名前をとってベーカー嚢腫といいます。
変形性膝関節炎や慢性関節リウマチなどと合併することも多いです。
痛みがあまりない方も多く、膝裏の違和感程度であれば特に治療をしないこともあります。日常生活に差し支える場合や痛みがある場合などは滑液包の内容液を注射器で抜きます。
変形性膝関節炎や慢性関節リウマチなどと合併して起こっている場合は元の病気の治療を優先させましょう。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
膝の裏の血管が浮いて違和感を感じている場合、下肢静脈瘤かもしれません。
下肢静脈瘤は、足から心臓へ血液を戻す静脈において、筋ポンプの機能が低下して血液が停滞してしまい静脈瘤ができます。
女性に多く見られる症状ですが、立ちっぱなし・座りっぱなしで仕事に従事している方に発症しやすいです。
症状が軽い場合は、足をよく動かしたり、ふくらはぎのマッサージをしたり、足を高くして就寝するなどの工夫で改善されます。
症状が重い場合は硬化療法・ストリッピング手術・血管内治療などの治療法がありますので、症状や治療費を考慮して治療を進めましょう。
まとめ
膝は体重がかかる部分であり、日常生活のあらゆる行動に影響のある部位です。膝の裏の痛みがあると仕事に差し支えたり、行動範囲が狭くなったりと困りますね。
膝の裏の痛みは、ストレッチや運動で改善されるものもあれば、医療機関での治療をするしかない病気もあります。
「加齢だろう」「太ってるから」など、安易に判断せず、原因に思い当たることがある方は対策を行いましょう。
原因がわからない場合も、放置すると悪化する可能性がありますので、早めに整形外科などの医療機関で相談しましょう。
また、膝を曲げたときに痛みを感じる場合はこちらの記事もぜひご覧ください。