右側の背中が痛いときの原因5つ!肝臓の病気かも?
背中の痛みを感じても、急な運動で痛めたり打撲したのなら心配ないですが、そのような疑いがない場合は内臓の病気ではないかと心配になります。
背中側の内臓の位置は意外と知らないものですが、背中のどの部分が痛いかによってある程度痛みの原因がわかることもあります。
今回は右側の背中が痛いと感じた時の原因や病気について紹介していきます。ぜひチェックしてみて下さい。
筋肉痛
急な運動をしたり、普段しない体勢で長時間過ごしたという場合は筋肉痛による痛みの可能性が高いです。
とくに目立った行動がなくても、急激な寒さで体に力が入ったままで一日中過ごすと、気付かないうちに筋肉痛を起こしている場合もあります。
慣れない運動や体勢をとる時はどうしても利き腕に力が入ってしまいます。日本人は右利きが多く、右側の背中の筋肉痛になりやすいのです。
筋肉痛であれば数日で自然に治りますが、痛みが改善しなかったり、ひどくなったりする場合は、筋を痛めている可能性がありますので整形外科を受診しましょう。
肝臓の病気
筋肉痛や筋を痛めるような行動がなかった場合は、他にも症状がないか考えてみて下さい。黄疸・発熱・吐き気・全身の倦怠感・食欲不振などの症状がある場合、肝臓の病気が疑われます。
肝臓は最も大きな臓器で胃の裏側に位置します。右側が大きくなった形をしていますので、肝臓の病気がある時は右側の背中が痛くなることが多いです。
肝臓の病気というと、肝炎・肝臓がんがあげられます。まずは内科で相談しましょう。また、肝臓の病気になると尿の色が異常に濃くなることもあります。
胆のう・胆管の病気
胆のうは肝臓に付いていて肝臓で産生された胆汁を蓄えている袋状の臓器です。背中の右側で少し下の方や腰の上あたりが痛いという場合は胆のうの病気の可能性があります。
胆汁の通り道に胆石ができる胆石症の場合、痛みの他に吐き気や圧迫感などを感じることもあります。
胆汁は油分の多い食事を消化する際に多く分泌されますので、食べ過ぎや油っぽい食事をした後に症状が出ることが多いです。
症状が悪化すると胆のう内で炎症を起こす胆のう炎を引き起こすこともあります。
治療は胆石を溶解する薬を服用する胆石溶解療法や、体の外から衝撃波をあてて胆石を砕く体外衝撃波破砕療法や、内視鏡手術、外科的手術などがあり、状態に応じて行います。
背中の右下のあたりの痛みや吐き気・圧迫感などの症状もある場合は、胆のうがんや胆管がんの可能性もありますので、異変に気づいたら早めに内科で相談してみましょう。
腎臓結石
腎臓は左右1対となっています。片方の腎臓に結石ができると、痛みは片側だけで感じます。右側の腎臓で結石ができた場合は右に痛みが出るわけです。
腎臓結石は寝ている時に痛みが出やすいです。放置すると起き上がれないほどの激痛を感じることもあります。寝ている時の痛みが気になった場合は早めに検査を受けましょう。
肺の病気
肺は左右1対となっています。その片側だけが痛むこともあります。肺の病気で痛みが出る場合、多くは胸痛を感じますが、寝たきりで過ごしている方は背中側に痛みを感じる場合もあります。
肺の病気には、肺気胸・肺がん・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などが挙げられます。
いずれも痛みの他に、咳や痰などの風邪の症状があったり、呼吸がしにくくなったり、息切れなどの症状が現れます。
肺の病気は、風邪の症状と似ていることも多く、気づきにくいかもしれません。しかし、呼吸に影響をおよぼす症状がある場合は、生命の危機にかかわることもあります。
風邪であれば安静に過ごすと数日で快方に向かいますが、長引く場合は肺の病気の可能性がありますので、医療機関を受診するようにしましょう。
右側の背中の痛みの他に右側の胸の方にも痛みを感じる場合はぜひこちらの記事もご覧ください。
まとめ
右側の背中が痛くなる原因について見てきましたがいかがでしょうか。背中の痛みの原因は自身ではなかなか判断ができないものです。
気になる痛みがあったら早めに病院へ行くのが最善ですが、大した病気じゃないかもしれないと思うとなかなか足が向きませんね。
まずは、痛みのタイミングや他にも気になる症状がないかを確認してみましょう。そしてその痛みが5日以上続くかひどくなるという場合には迷わず医療機関を受診して下さい。