BCGの跡に膿が出て腫れている!原因はコッホ現象かも?
BCGの接種後、跡が赤く腫れて、膿が出てしまうことはありませんか?
何かアレルギー反応のようなものを起こしてしまったのかと不安になってしまうかもしれません。
そこで、今回はBCGの跡が腫れてしまう原因や対処法についてお伝えしていきたいと思います。
BCGの跡ができる理由
BCGの接種をすると、独特な「はんこ」のような跡ができると思います。
どうしてこのような跡ができてしまうのでしょうか?
BCGの注射針は以下のように9本の針からできています。
引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/BCG
このような工夫により普通の注射より痛みを軽減させることができます。
さらに、注射部分での炎症も起こしにくくしてくれる効果もあるのです。
現在、BCGを接種する時期は、生後5か月~12か月の間なので、痛みや炎症を抑えることが優先されているわけですね!
また、この跡は成長するにつれて薄くなっていき、大人になることにはほとんど消えているはずです。
しかし、注射してくれた方の技術的なスキルやその人の体質によっては、長い期間、跡が残ってしまうこともあるようです。
BCGの跡が腫れて赤いときの原因
BCGを注射してから赤く腫れたり、膿が出てきたりするのは正常なことなので安心してください。
むしろ、結核への免疫ができてる合図となるので、赤くなるほうがいいのです。
BCG接種後の赤く腫れるタイミングや注意点については以下で詳しくお伝えしていますので、まずこちらを、ご覧になってください!
→【BCG接種後の具体的な経過と注意点!】
以上のような、時期に赤く腫れたり、膿がでてくるのがふつうなのですが、たまに数日以内に腫れてくることがあります。
これらの現象があらわれる時期の違いで2種類あり、それぞれコッホ現象と偽コッホ現象と呼ばれています。
これらはどのような現象なのか見ていきましょう!
コッホ現象とは?
コッホ現象とは、10日以内に注射した部分が赤く腫れたり、化膿してしまう現象です。
このように、コッホ現象では、普通よりかなり早いタイミングで腫れてしまうのです。
この現象があらわれる原因は、すでに結核にかかったことがあるということです。
つまり、BCGを接種する前に結核にかかったことがあるとコッホ現象があらわれてしまうのです。
過去に結核菌に感染したことがあると、体はその菌に対して耐性力をつきます。
よってBCGで弱い結核菌を体の中に入れると免疫系が素早くに反応するため炎症が早い段階で起きてしまうのです。
コッホ現象があらわれた場合は、結核菌がまだ体の中で生きていることもあるので病院で受診することをおすすめします。
偽コッホ現象とは?
コッホ現象とは別に偽コッホ現象というものもあります。
偽コッホ現象は、コッホ現象より早く腫れが出てしまう現象です。
腫れや膿がでるタイミングは、BCGワクチン注射後の直後から3日後までにでます。
このような現象があらわれる原因は注射の刺激によりものであったり、跡からばい菌が入ってしまったことです。
つまり、ふつうの傷の炎症と同じなのであまり心配する必要はありません。
偽コッホ現象があらわれないようにするには注射部分を清潔に保つことが大切です。
特に汚れている手で跡をかきむしったり、汗で長時間、皮膚が湿った状態にならないように注意しましょう。
まとめ
BCGの跡が赤く腫れたり、化膿したりするのは普通のことなので心配しないで大丈夫です。
ただし、通常のタイミングより早く腫れるようだったら、コッホ現象や偽コッホ現象と呼ばれる現象かもしれません。
特にコッホ現象の疑いがあるような場合は、病院へ行くことをおすすめします。