血小板が基準値より多い3つの原因!病気の可能性もある?
血液検査で血小板の数値が基準値より多かった場合は、私たちの体でどんな異常が起こっているのでしょうか?
血液の異常が見つかったら、何か重大な病気の前兆なのではないか?と不安になりますよね。
そこで、今回は血小板が基準値より多い原因はいったいなんなのか?病気の可能性はあるのか?ということについてお伝えしていきたいと思います。
血小板とは?
そもそも血小板とは、私たちの体の中でどのような働きをしているのでしょうか?
もし血小板が減少してしまったら、軽いすり傷でも、大量に出血をしてしまいます。もしくは、頻繁に大量の鼻血を出してしまうかもしれません。
つまり、血小板は、血管に傷ができてしまったときに、その部分を塞いで、出血するのを防いでくれるのです。
もう少し正確にいうと、血小板は血液を固まりやすくさせる作用を持っています。
血小板の基準値
血小板の基準値は一般的に、13万~35万/μlです。
この単位が意味するのは、1μlあたりの血液に13万~35万個の血小板がいるということです。
1μlとは1mlの1/1000なので、とても少ない血液中に、かなりの数の血小板がいるということが分かりますね!
血液検査で上記の間の値が出れば、正常として扱われます。
それでは基準値の上限である35万/μlを超えてしまうのはどのような原因が考えられるのでしょうか?
血小板が基準値より多い3つの原因
血液を固める作用をもつ血小板が多くあることによる悪影響はあるのでしょうか?
3つの原因を紹介してみたいと思います。
体質によるもの
基準値を超えていても、特に異常はないということもあります。
つまり、その人の体質的にもともと血小板が多く含まれている場合があるのです。
ただし、数値が高すぎると、以下で紹介するような血液の病気の原因となってしまうので注意が必要です。
40万/μl以上ある場合は、精密検査を行い、医師の判断に従うようにしましょう。
ただし、体質だけで50万/μl以上ある場合もあるので、一概には言えないのが現状です。
血栓症
血小板が多すぎると、血液が固まりやすくなってしまいます。
つまり、血管が詰まりやすくなってしまうのです。この病気を血栓症といいます。
血栓症が脳で起こると、脳梗塞、心臓で起こると、心筋梗塞となります。
どちらも、かなり重大な病気なので早期の治療が大切となります。
血液をサラサラにして、詰まりにくくするような薬にはワーファリンやバイアスピリンがあります。
これらについては以下を参考にしてみてください。
→【バイアスピリンの作用や納豆との関係性】
骨髄増殖性疾患
骨髄というのは、血液の成分である赤血球や白血球、血小板などをつくる部分です。
つまり、骨髄増殖性疾患というのはこれらの成分が異常に増えてしまう病気のことです。
白血球の数が多い場合の原因についてはこちらをご覧になってみてください。
→【白血球の数が多い4つの原因】
骨髄増殖性疾患が悪化してしまうと、血栓症と同様に脳梗塞や心筋梗塞につながります。
こちらも早期の対処が大切になってきます。
まとめ
血小板が基準値より多い原因についてお伝えしました。
血液検査を定期的に受ける大切さがご理解いただけたと思います。
もし、血小板の数の異常が発見された場合は、必ず、再検査や精密検査を受けるようにしましょうね!