麻疹と風疹の違いは?予防接種の副作用や料金と間隔は?
麻疹(はしか)と風疹(ふうしん)の違いは何か分かりますか?
どちらも子供に起こりやすい病気ですが、発疹が出たり、熱が出たり、症状がとても似ている病気です。
これらの違いが分かっていないと、もし発症してしまった場合に適切な対処ができないかもしれません。また、麻疹と風疹を防ぐためには、予防接種が必須となります。
そこで、今回は、
麻疹と風疹の違いは何なのか?
予防接種による副作用はあるのか?
予防接種の料金と行う間隔はどのくらいなのか?
ということについて、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
麻疹と風疹の違い
まずは、麻疹と風疹の共通の症状を確認していきましょう。
初期症状としては、
・目が充血する。 ・目ヤニがでる。 ・鼻水がでる。 ・咳がでる。 ・発熱する。 |
などがあげられます。
このような症状があらわれた後に、全身に発疹がでてくるようになります。
発疹が出る順番としては、顔から始まり、全身に広がることが多いようです。
続いて、麻疹と風疹の違いを明らかにしていきましょう。以下の3つの項目をチェックするようにしてみてください!
発熱
風疹の場合は、38℃ぐらいの熱が出ます。
この発熱は一時的なもので、長くても2、3日で治まることが多いです。
また、発熱自体しないこともよくあるので、他の症状で、風疹だと確認することも必要です。
麻疹の場合は、38℃~40℃ぐらいの高熱が出ます。
この熱が3、4日続き、その後いったん熱が下がったと思ったら、再び熱が上がってしまうのが特徴です。
このようにして、熱は1週間以上続いてしまいます。
口の中
風疹の場合は、全身に発疹があらわれますが、口の中に、特有の症状は見られません。
一方、麻疹の場合は、口の中が真っ赤になります。また、白くて、小さい発疹のようなものが、口の中にたくさんできるのも特徴です。
首の腫れ
風疹の場合は、リンパ節が腫れてしまうので、耳の下あたりの首の部分が腫れてしまいます。
これによって、喉の痛みを感じる場合があります。リンパ節の腫れは、症状が治まってからも、1、2週間続くことが多いので、注意しましょう。
一方、麻疹の場合は、リンパ節が腫れることは、あまりありません。その代わり、関節痛があるようです。
これらの3つをチェックすれば、麻疹なのか、風疹なのか、判断できると思います。
一般的に、風疹より麻疹の方が症状が重いです。そのため、風疹は「三日ばしか」と呼ばれています。3日間だけ続く麻疹ということですね。
それでは、これらの症状があらわれないようにするための予防接種について見ていきましょう!
麻疹と風疹の予防接種
今では、麻疹と風疹の両方を予防するワクチンが開発されています。
予防接種の間隔と料金
予防接種の料金については、以下で述べる定期接種の期間内で受ける場合は、無料となります。
それ以外の期間で受ける場合は、自費となります。各地域や病院によって料金は異なりますが、1万円弱で受けられるところが多いようです。
予防接種を受ける回数は、子供の時期の2回です。
1回目は、1歳代になったら受けるようにしましょう。1歳のうちは、定期接種の期間内になります。
2回目は、小学校に入学する前の1年間です。つまり、幼稚園や保育園の年長クラスの1年間が、定期接種の期間内となります。
予防接種の副作用
麻疹や風疹の予防接種を受けると、副作用が起こることがたまにあります。
一番多い症状としては、発熱です。4人に1人ぐらいの割合で起こるようです。
発熱する時期は、ワクチン注射後1週間から2週間の間で、起こることが多いです。発熱がひどい場合は、病院に行きましょう。
続いて多い症状は、発疹です。6人に1人ぐらいの割合で起こります。
この発疹は、1日間から3日間続く一時的なものですので、安心してください。
もし、3日間以上続く場合やかゆみがひどい場合は、病院へ行くようにしましょう。他にも、まれに関節痛やリンパ節の腫れを起こしてしまう場合もあるようです。
まとめ
麻疹と風疹は、昔は重篤な病気のひとつでしたが、今ではワクチンが開発され、予防することができる病気となりました。
予防接種を受けることはもちろんですが、予防接種を受けても発症してしまうこともあります。
麻疹と風疹は症状がとても似ているので、しっかりと見分けられるようにしておきましょう!
また、麻疹と風疹以外で湿疹を伴う病気の症状や対処法については以下でまとめました。
特に子供の場合について詳しくお伝えしているのでぜひ参考にしてみてください!
→【子供の湿疹を伴う病気の症状や対処法について】