ぐっすり寝ても体の疲れが取れない原因!ストレスの影響はデカイ?!
スッキリと前日の疲れが取れて目覚めの良い朝をむかえられていますか?
それとも、なんだか体の疲れが取れずぐったりとした朝をむかえることが多いでしょうか。
忙しく活動する毎日の中で、睡眠時にしっかりと疲れを取ることはとても大切なことです。
疲れが取れないとどんどん疲労が蓄積していき、さまざまな病気を引き起こす原因ともなってしまうのです。
そこでここではぐっすりと寝ても体の疲れがなかなか取れない原因や改善方法についてお伝えしていきます。
寝ても寝ても体の疲れが取れない原因
ストレス
過度なストレスは私たちの体にさまざまな悪影響を与えます。特に「疲れが取れない」という症状はストレスをため込むことで起こる典型的な症状です。
人間がストレスを受けると交感神経が活性化され、アドレナリンというホルモンが多く分泌されます。「アドレナリン」という言葉を聞いたことも多いと思いますが、このホルモンは興奮作用があります。
このアドレナリンが血中に多く存在することで、体中の筋肉が活動しようと緊張状態になるのです。
つまり、自分ではゆっくりと休んでいるつもりでもストレスを過剰に受けていると体中が興奮状態にあり心身ともに休めることができなくなってしまうのです。
これによって、しっかりと寝たつもりでも翌朝に「なんだか体がだるい」と感じてしまうことがあります。
また、ストレスを受けて血中アドレナリン量が多い状態だと、ベッドに入ってもなかなか寝つけない原因ともなりえます。
寝ようと思っても1時間以上寝つけない状態になってしまい、結果的に睡眠不足というかたちで体の疲れが取れにくくなってしまうのです。
このような影響が1日だけだったら大きな問題とはなりませんが、毎日毎日疲れを取ることができないと、さらにストレスがたまってさらに睡眠不足になり・・・という悪循環にもなりかねません。
不眠症になってしまう多くの原因もこのような過剰のストレスであることが多いのです。
運動不足
日中に適度な運動をすることも睡眠時にその日の疲れを取るためには大切なことです。
運動をすることで体内の代謝が活性化します。脂肪を燃焼させたり、体中の血液の巡りが良くなったり、汗をかいたりすることで疲労物質を体外に出す作用が働くのです。
ところが、運動不足の状態であると、栄養分を体内に取り入れ、不要な物を体外に出すという正常な代謝が行われなくなってしまいます。
これにより、疲労物質が体内に蓄積され、睡眠中にしっかりと疲れを取り除くことができなくなってしまうのです。
食生活の乱れ
食事は私たちの身体の元のなってくれる大切な栄養源です。
バランスの食事ばかりとっていると適切な栄養を摂取することができず、体を動かすエネルギーが得られずに起床時などに疲れを感じやすくなってしまのです。
例えば、鉄分が不足していると貧血になりやすくなってしまいます。
貧血になってしまうということは血中のヘモグロビンという酸素を運搬してくれる物質が減少し、その結果酸欠になってしまうのです。
酸素が不足すると体に疲労感やだるさを感じやすくなってしまいます。
脳の機能を正常に維持するためには十分な酸素供給が必須となります。だから貧血になってしまうと、頭がぼーっとしたり、眠気を感じてしまうのです。
参考:寝ても寝ても眠い原因は貧血かも?眠気の対処法をチェック!
肝臓が悪い
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、肝臓が悪くなっても体に症状が出にくいと言われています。
つまり、肝臓の病気になったとしても初期症状に気づくのはかなり難しいのです。
肝臓の主な機能としては、体の代謝の働きを助けてあげることです。私たちは食事によって生きていくために必要な栄養物質を取り入れます。
肝臓はこの栄養物質のうち「必要なもの」と「不要なもの」に分けてくれます。
そして、「必要なもの」は消化器官で吸収しやすいように分解を促進させます。そして、「不要なもの」は体外に排泄させようとするのです。
つまり、肝臓の機能が低下してしまうと「必要な栄養」をうまく吸収することができないうえに「不要なもの」が体内に蓄積してしまうのです。
肝臓の機能が低下するにつれてこの2つの悪影響が徐々に顕著になってきます。このようにして代謝がうまくいかなくなり、体が疲れていると感じてしまうのです。
肝臓の機能が低下するのは、肝硬変などの重篤な肝臓病だけでなく飲酒などによって肝臓を酷使した後も機能低下が起こります。
起床後に疲れが取れないという症状の他にも
- 肌荒れ
- イライラする
- ふくらはぎなどがだるく感じる
- 肌が黄色くなる
- なかなか寝付けなくなる
などの影響があらわれてきます。
特に、ふくらはぎに影響が出るのは不思議に思う方も多いはずです。この点については、こちらで詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
参考:ふくらはぎがだるいと感じる決定的な原因!疑うべき隠れた病気とは?
これらの症状とともに「朝、体の疲れが取れない」と感じる方は肝臓が悪くなっているのではないかと考えてみてください。
おすすめ改善方法
寝ても体の疲れが取れない原因はさまざまです。ただ自身の生活を顧みることによって意外と原因は明らかになることは多いです。
原因を発見することができたら、その原因を撲滅できるようにしていくことが最善の治し方です。
特にどの原因の解決にもつながる「適度な運動」と「食生活の改善」はすぐに実践することができる改善法なのでおすすめです。
適度な運動
日ごろあまり運動をしていないと感じる方は、適度な運動を心がけるようにしましょう。
運動をすることによって筋力が上がり血液の循環もよくなり、代謝活動も活発化します。また、夜にしっかりと寝付くこともできるようになります。
仕事後に近所をランニングしたり、自転車通勤に変えたり、すぐに実行できるはずです。
「運動をする」ということは、健康法においてかなり基本的なことですがとても万能な改善法ですのでおすすめです。
食生活の改善
こちらも基本的なことですがバランスの良い食事を心がけることで、睡眠時にしっかりと疲れを取ることができるようになります。
脂っこい食事ばかりしていたり、肉類ばかりの食事をしていたりと好きな物ばかり食べているとどうしてもバランスの悪い食生活となってしまいます。
できるだけ野菜・果物の摂取量を増やしたり、飲酒を控えるなどすれば 体に十分なエネルギーを補給できますし、肝臓の負担を減らすこともできます。
「運動する」ということと同様、食生活を改善することもすぐに実行できることです。ぜひ少しずつで大丈夫ですので実践していきましょう。
また、体の疲れが取れないと体が重く感じたり、だるく感じたりすることも多いはずです。ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。
参考:いい加減治したい!体が重いと感じたらチェックするべき原因と病気