足裏の汗を止める5つの対策法!ベトベトする原因とは?
足の裏の汗が多くて困っている方はいますか。足の裏は普段見られない場所ですが、足の裏がベタベタしていると不快ですし、においも気になります。
また、急に靴を脱いでお座敷に通されたりするととても焦ってしまいます。
このような悩みはなかなか他の人に相談できないことが多いと思います。ただしっかりと対策をすれば、足裏の汗は抑えることが可能です。
そこで、今回は足の裏の汗が多い原因と止める方法についてお伝えしていきます。原因を知り、十分準備をしておくと安心です。誰にも相談できない悩みを解決しませんか。
足裏の汗が多い原因
自律神経の乱れ
汗は暑い時に出るのが普通ですが、暑くもないのにいつも足の裏に汗をかくという方がいます。これは精神性発汗と言われ、足の裏やわきの下・手のひらに多く汗をかくという方がいます。
このように、足の裏・わきの下・手のひらに精神性発汗が生じやすいのは、これらの部分に汗腺が多いためです。
何かの病気が原因で起こる場合もありますが、多くは健康な若い人に多く見られます。
汗の調節は、自律神経により行われます。自律神経は意思とは無関係にはたらく神経です。
精神的な緊張などが原因となっている場合は、症状によりさらに緊張が高まったりすることで自律神経のバランスが崩れ悪化することも多々あります。
職場や学校などで緊張すると、暑くもないのに大量の汗が出てしまい困りますね。大量の汗を感じて焦ると自律神経のバランスは崩れ、さらに大量の汗をかいたり、他の症状が現れる場合もあります。
運動不足
汗腺は全身に存在します。体温が上がると全身の汗腺から汗が出ます。日頃から適度に運動をしている方は、全身の汗腺がほどよく機能していますが、運動不足が続いていると汗腺はほとんど出番がありません。
そのため、頭・手・足など日常生活でもよく動かす部分の汗腺だけが機能している状態になります。
このように、運動不足で多くの汗腺が機能しなくなっている状態で、極度の緊張や急激な運動を行うと、機能している部分だけが大量の汗を出すという事態になるのです。
足裏の汗を止める方法
足裏の汗の場合、一見気づかれにくいのですが、靴の中はベタベタでにおいが気になります。また、水虫や細菌感染を起こしやすい環境となってしまうので注意が必要です。
現在のところ、多汗症の治療として有効なものはありません。しかし、何もしなければ悪循環をして悪化してしまうこともあります。
いろんな方法を試してみると、自身にあった方法が見つかるでしょう。そうすることで悪循環はなくなり発症も少なくなるかもしれません。
事前準備
頻繁に足裏に大量の汗をかくという方は、事前に準備をしておくことが大切です。大量の汗をかいて焦るとさらに大量の汗が出てしまいます。
しかし、大量の汗をかいた時に履き替え用靴下を用意しておくと、新しい靴下に履き替えて気分が落ち着き、それ以上の汗は出なくなる可能性があります。
汗をかくのは体温を下げる機能です。緊張などによって自律神経が乱れている場合でも、足を冷やしてやると、体が冷えたことが伝わり汗がおさまることがあります。
- 職場に冷凍庫がある方は保冷剤を常備する
- 水筒に冷水を入れて持参しておきハンカチなどで冷やす
など工夫してみましょう。
これらの準備をしているというだけでも精神的な補助になります。
制汗剤
スポーツの後や電車に乗るときなど、汗のにおいが気になる時に使う制汗剤ですが、足裏の多汗症にも有効です。最近では足汗用の制汗剤も発売されています。
汗が出た時に使用するのではなく、出かける前に自宅で入念にスプレーしておくと効果があるので安心できます。
みょうばん・塩化アルミニウム
みょうばんや塩化アルミニウムは汗を抑える効果があり、医療機関で処方してもらうこともできます。
安価で簡単に試すことができますが、かゆみや炎症などの副作用を起こす可能性もあります。肌の弱い方は十分医師に相談してから使用してみましょう。
ボトックス注入
いろいろな方法を試しても効果が見られない場合は医療機関でボツリヌス菌から作られたボトックスを注入する方法があります。
ボトックスには汗の分泌を制御する交感神経の末端で分泌されるアセチルコリンという神経伝達物質を抑制する効果があります。
ボトックス注入後3日~1週間ほどで効果が現れ、3~6ヶ月ぐらいは効果が持続します。費用もかかりますが、不安を抱えたまま過ごすと悪化することもありますので、一度試してみるのも良いでしょう。
腰部交感神経説ブロック
足裏の汗腺の機能を制御している腰部の交感神経に針を刺して薬液を注入し、汗を出す指令を止める方法です。
高価な治療法である上、代償性発汗や射精障害などの副作用が現れることがありますので、不用意に試さない方が良いでしょう。症状の深刻さなど、十分信頼できる医師に相談してから行いましょう。
まとめ
足裏の多汗症は一見周囲からはわからない症状ですが、その不快さやにおいなどで悩んでしまいます。
そして普段見られない部分ですがその分、水虫や細菌感染などの危険もあります。水虫に関してはぜひこちらの記事もご覧ください。
参考:爪水虫(爪白癬)の初期症状から完治まで!治療方法に注意
有効な治療法は確立していませんが、ご紹介した対策法の中には自身に合った方法があるかもしれません。諦めて悪化させないよう、少しでもできる対策を試してみて下さい。
また、汗をかきすぎて足裏の皮がむけてしまったりする可能性もあります。こちらの記事も併せてご覧ください。