熱はないのに頭痛と吐き気がするときに気をつけたい5つの原因

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熱はないのに吐き気や頭痛といった症状が現れる場合、一時的な片頭痛から髄膜炎やくも膜下出血の前兆などが疑われます。

このように軽度な要因から重度な要因まで考えられるので、しっかりと症状を確認し必要があれば医療機関を受診する必要があるのです。

そこでここでは熱はないのに頭痛や吐き気がするときによくある原因や病気についてお伝えしていきます。

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片頭痛

頭痛にも緊張型頭痛、群発性頭痛などさまざまな種類がありますが、その中でも片頭痛は吐き気を伴うことが多い頭痛です。

片頭痛になると、頭がズキズキと脈打つような頭痛が繰り返し起こり、吐き気、食欲低下、光や音に対する過敏、動きに伴う痛みなどの症状が出ます。

 

前兆の有無について

帽子に手を当てる女の人

片頭痛は前兆のあるものとないものに分けることができます。

前兆のある片頭痛の場合は、頭痛の前にキラキラした光が見えたり、視野の一部が欠けたりと視界を中心に異常が出てきます。

その後(多くの場合、数分〜1時間)、ズキズキとした頭痛や吐き気に襲われます。

 

一方、前兆のない片頭痛の場合は、ズキズキとした頭痛が数時間〜3日間程度持続します。痛みが頭部の片側に出る確率は約60%、両側に出る確率は約40%とほぼ同程度の確率で痛みます。

頭痛とともに、吐き気や嘔吐、階段の昇り降りなどの日常的な運動で症状が悪化するのが特徴です。

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片頭痛の原因

片頭痛が起きる原因は以下のことがあげられます。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 睡眠過多
  • 炎天下での運動
  • 人混み等の混雑
  • 飲酒

 

痛みのメカニズムとしては頭部の血管が拡張することで神経を刺激し痛みが発生します。

上記のような、ストレスなどによる疲労や成果リズムの乱れ、飲酒などによって頭部の血管が拡張し、片頭痛が起きてしまうのです。

 

また、頭痛に良い飲み物と悪い飲み物があるがあることも覚えておきましょう。特に片頭痛のときにはコーヒーか紅茶などのカフェインを含む飲み物がおすすめです。

参考:頭痛に効く飲み物一覧!コーヒーや紅茶は本当に効果があるのか?

 

頭部外傷・頭部打撲(たんこぶ)

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頭部外傷とは、頭に外から強い力が加わることで頭の皮膚や頭蓋骨、脳に損傷をきたすことを言います。

頭部外傷の一番身近な例は頭部打撲、いわゆるたんこぶです。

頭にボールが当たったり、角にぶつけたときなどに強い衝撃が加わることで、皮膚の下で内出血してしまっている状態です。

 

たんこぶのように頭蓋外(頭蓋骨の外側)の損傷だけの場合、頭痛だけで吐き気を伴うケースは少ないです。

しかし、頭蓋内に何らかの異常が及ぶと熱はないのに、頭痛や吐き気といった症状が出てきます。

具体的な症状としては、頭痛、吐き気、嘔吐、しびれ、ろれつが回らなくなるなどの症状が出てくることがあります。

 

この頭蓋内損傷で一番代表的なものは、脳挫傷(のうざしょう)です。頭をぶつけたりして、脳に大きな力が加わることで脳がくずれ、出血を起こしてしまう状態です。

このように頭を強くぶつけた心当たりがある場合は、頭部外傷による頭痛や吐き気ではないか疑いましょう。

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くも膜下出血

脳には脳の保護を目的に3つの膜が存在します。これは、外側から硬膜、くも膜、軟膜と言われています。

つまり、くも膜とは、脳の表面を覆う膜のひとつなのです。このくも膜の下で出血してしまうことをくも膜下出血といいます。

 

くも膜の下(くも膜と脳の間)には、脳に栄養を送るための動脈(血管)があり、この血管で「脳動脈瘤」というふくらみができることがあります。

この「脳動脈瘤」が破裂することでくも膜下出血が引き起こされます。

 

くも膜下出血になると、「バットで殴られたような痛み」と表現されるほど突然の激しい頭痛に襲われます。

さらに、吐き気や嘔吐などの症状を伴うことも特徴です。

 

下記の記事で詳しくお伝えしていますが、くも膜下出血には初期症状の前兆が見られることがあります。

具体的には、違和感のある頭痛や吐き気、嘔吐、めまいなどが発症の数日前から現れるのです。

 

つまり、熱はないのに頭痛は吐き気がする場合はこのくも膜下出血の前兆である疑いも持たれます。

特に、くも膜下出血の危険因子(喫煙、高血圧、高コレステロールなど)がある人は注意しなければなりません。

参考:くも膜下出血の3つの前兆!頭痛と目の異常に要注意

 

閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)

目

閉塞隅角緑内障とは、緑内障の一種で頭痛や吐き気、嘔吐、目の痛み、充血などの症状を引き起こす目の病気です。

正常な眼球では、房水という液体によって眼球に栄養や酸素が運ばれています。この房水は栄養や酸素を送った後、隅角という管から排出されていきます。

 

しかし、閉塞隅角緑内障になると、この隅角が狭くなって閉塞してしまい房水が十分に排出されなくなってしまうのです。

その結果、眼圧が上昇し、視神経が障害を受けて頭痛や吐き気などの閉塞隅角緑内障の症状を引き起こしてしまうのです。

このように熱はないのに頭痛や吐き気があり、さらに目に痛みや充血などの違和感がある場合は閉塞隅角緑内障ではないか疑いましょう。

 

脳の疾患

比較的確率は低いですが、頭痛や吐き気がある場合、脳に何らかの異常が起きているケースも考えられます。

具体的には、脳腫瘍、脳出血、高血圧脳症、脳炎、髄膜炎、脳膿瘍などの脳疾患が考えられます。

頭痛や吐き気が慢性的に起こる場合や症状が激しい場合、しびれなどの症状も伴う場合は脳疾患も疑われるため、念のため医療機関で検査をしてもらいましょう。

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