体がだるくて頭が痛い!チェックすべき8つの原因
体がだるくて頭が痛いという症状が出る場合は毎日の日常生活における精神的、肉体的疲労が原因となっていることが多いです。
ただ、低体温、低血圧、肝臓疾患など人それぞれ特有の病気が隠れていることもあるので気をつけなければなりません。
そこでここでは体がだるくて頭が痛い原因についてお伝えしていきます。ぜひご覧ください。
精神的疲労(ストレス、睡眠不足、過労など)
体のだるさや頭痛が出てくるときにまず考えられるのが精神的な疲労によるものです。
日々の生活で精神的ストレスが溜まっていたり、睡眠不足や過労などによって疲労感や頭痛に襲われるのです。
このような精神的疲労が続くと軽いうつ病や自律神経失調症を発症してしまいます。特に自律神経失調症は体のだるさなど全身症状が出やすいので注意しなければなりません。
自律神経は私たちの体に実際に存在する神経で、興奮させようと働く交感神経とそれを抑制しようとする副交感神経から成っています。
自律神経は、血液の循環や唾液の分泌、腸の運動の調節など無意識に私たちの体で働いている部分をコントロールしてくれる大切な神経なのです。
この自律神経は脳の視床下部というところが中枢となっていますが、ストレスなどの精神的疲労は視床下部に作用して自律神経を乱してしまうのです。
これにより自律神経失調症が発症してしまい、体のだるさ、頭痛、ほてり、不安感、動悸などさまざまな不調が体に出てきてしまいます。
肉体的疲労(肩こり、労働よる疲労)
続いて疑われる原因が、長時間労働などによる肉体的疲労によるものです。
デスクワークなどの長時間の作業、立ち仕事、パソコン作業による肉体的な疲労は体のだるさを感じる原因となるのです。
これらの原因によって体が疲れてしまうと筋肉が緊張して凝ってしまいます。特に仕事では肩の周りの筋肉が凝りやすく、この肩こりによって頭痛を引き起こしてしまうのです。
スポーツやランニングなどの運動による肉体的疲労ではβ−エンドロフィンという快楽物質が分泌されるので、体のだるさ(倦怠感)や頭痛などを生じることは少ないです。
しかし、仕事では精神的な疲労感や長時間同じ姿勢でいることなどが要因となって、体のだるさなどが感じやすいのです。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群とは、いくら休んでも寝ても疲労感が回復しない状態のことをいいます。この全身の疲労感の他にも頭痛や微熱、喉の痛みなどの不調が出ることも多いです。
明確な原因は未だ明らかになっていませんが、ストレスや感染症、代謝異常、アレルギーなどが要因となって発症すると考えられています。
慢性疲労症候群は社会生活、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。周りからは病気ではなくただ怠けているだけと見られてしまうことで、患者様を苦しめてしまうのです。
このように原因不明の慢性的な体のだるさ、疲労感、頭痛などが表れたら医療機関に相談するようにしましょう。
内科の病気の前兆
内科的な病気、つまり風邪、扁桃腺炎、胃腸炎、肺炎などの病気の前兆で体のだるさと頭痛が生じるケースが考えられます。
このようなさまざまな内科の病気は初期症状では体の疲労感など曖昧な症状が表れるので、病気を特定しにくいです。
しかし、時間が経つにつれてその病気特有の症状が出てくるので医療機関でも診断が可能になります。
低血圧
最高血圧が100mmHg未満の場合、低血圧と言われ、血液が血管の内壁を押す力が正常より弱い状態になっています。
低血圧は、高血圧と違い身体に重大な影響を及ぼすことはありませんがさまざまな不調の原因となります。
例えば、体のだるさ、めまい、頭痛、倦怠感、立ちくらみ、食欲不振、肩こり、冷え性といった症状が見られます。
低血圧症は主に以下の3種類に分けることができます。
- 本体性低血圧症:原因が不明で痩せ型の女性に多い
- 症候性低血圧症:原因が明らかで心臓や肺、脳、甲状腺などの疾患が原因となる
- 起立性低血圧症:急に立ち上がったときに生じる一時的な低血圧
症状はどれもほとんど同じですが、体のだるさや頭痛が続く場合は本体性低血圧症の疑いが持たれます。
低体温
低体温とは、体温が36.0℃未満の状態のことです。低体温状態であると、血液の流れが悪くなったり免疫力の低下などが起こります。
その結果、体のだるさ、頭痛、肩こり、風邪をひきやすくなるなどの症状が出てきます。
低体温を改善するには適度な運動がおすすめです。1日座ってデスクワークばかりしていると約0.5%の筋肉量が減ってしまうと言われています。
運動不足により筋肉量が低下してしまうと、基礎代謝が落ちてしまい体温を維持することができなくなってしまうのです。
ビタミン不足
日々の食生活においてビタミン類の摂取が不足していると、体のだるさや頭痛を引き起こす原因となってしまいます。
特にビタミンB群は体に必要なエネルギーをつくるのに欠かせない栄養素です。
肝臓疾患
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、悪くなっても自覚症状が出にくい臓器です。なので、気づいたら肝臓疾患はかなり悪化してしまっていることがほとんどなのです。
そのような肝臓疾患の自覚症状において、なんとなく体がだるい、頭が痛い、吐き気、腹痛、といった不調は肝臓の病気が影響していることもあるのです。
参照リンク