十二指腸潰瘍で入院!期間や費用はどのくらい?
十二指腸潰瘍の治療法は近年改善されてきて、昔と比べて治りやすく、簡単に行えるようになってきました。
しかし、自宅での治療ではなく、入院して治療に専念する場合もあります。
そこで今回は十二指腸潰瘍の入院期間や費用などについてお伝えしていきたいと思います!
十二指腸潰瘍の治療法
近年になって治療法が改善されたと紹介しましたが、どのように変わってきたのでしょうか?
以前の治療法としては、入院して胃に負担をかけないような食事をする食事療法やできるだけ体を休めて自己回復させようとする安静療法が主な方法でした。
しかし、最近になって十二指腸潰瘍を発症するほとんどの原因はピロリ菌という細菌に感染してしまうことであると分かりました。
これに伴ってピロリ菌の除去療法が急速に発達し、薬を服用することで比較的簡単に治せるようになっていったのです。
厚生労働省の患者調査によれば、十二指腸潰瘍の1987年の患者数は23万7000人であったが、2011年には4万2000人に減少した。
引用:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/forgp/201502/540654.html
少し古いデータですが、ここ20~30年ほどで患者数は6分の1になっていることが分かります。
また、十二指腸潰瘍であることを診断するための検査もより正確になり、早期発見の確率も高まってきています。
検査は主に2つの方法があり、X線造影検査というものと、内視鏡検査というものです。
十二指腸潰瘍になったら入院すべき?
このように治療をすることが簡単になってきたので、通院で治すこともできるようになってきました。
潰瘍から出血する程度の症状の場合は、ほとんどの方が通院治療を行っています。
しかし、重症の場合は入院して治療しなければなりません。
症状としては、便に大量の血が混ざって、黒っぽくべったりとした便がでたり、嘔吐して吐血するようなこともあります。
また、激しい腹痛にも見舞われます。
十二指腸潰瘍の入院期間や費用
十二指腸潰瘍が悪化してしまい、入院することになった場合は、どのくらいの日数入院するのでしょうか?
厚生労働省の発表では平均22.1日間であるとされています。
また、入院費用は1日平均9050円であるという調査結果がでています。
つまり、十二指腸潰瘍で入院した場合の総額は20万円近くかかってしまうことが分かります。
入院した場合は日数も費用もかかるので、悪化する前に通院治療で治してしまうことが大切です。
また、発見が遅れてしまうとすでに重症化していたという状態になってしまうかもしれません。
十二指腸潰瘍の初期症状として、以下のチェック項目を見てみてください!
- 夜、お腹がすいてきたときによく腹痛がする
- 吐血や血便がある
- 吐き気やむねやけのようなものがある
これらの項目に当てはまる場合は、十二指腸潰瘍のおそれがあります。早めに病院で検査を受けてみることをおすすめします!
まとめ
治療法が改善されたことにより昔は発症したら命にかかわる病気であった十二指腸潰瘍も最近では通院治療で楽に治すことができるようになってきました。
しかし、重症化した場合は、手術と入院が必須です。早めの治療を心がけるようにしましょう!