胸骨の真ん中の痛みに要注意!その意外な原因とは?
急に胸が痛む…そんな症状が何度もあると怖いですね。胸の辺りにはたくさんの臓器があります。
その中には生命維持には絶対に欠かすことのできない心臓や肺も含まれます。体を支える重要な骨格もあります。
考えてみると、可能性がありすぎて不安でいっぱいになりますね。一言で「胸が痛い」と言ってもいろいろあります。
激痛なのか、鈍痛なのか。奥のほうが痛いのか表面が痛いのか。どんな時に痛むのか…などなど。
ここでは、胸骨の真ん中の痛みの原因について考えてみました。
胸骨の奥の方に痛みを感じる原因
胸骨の奥には心臓・肺などの重要な器官があります。奥の痛みの原因は広範囲に渡ります。
胸膜炎
胸膜に炎症が起こり胸水が溜まった状態になります。
膿胸
黄色ブドウ球菌・肺炎桿菌などの嫌気性菌や結核菌が原因で胸痛・発熱・呼吸困難などを引き起こします。
解離性大動脈瘤
強烈な痛みを伴い意識障害やショック状態に陥ることもあります。
そのほかにも、
肺結核・気胸・肺気腫・肺血栓塞栓症などの肺の病気でも胸骨の奥の痛みが生じます。
また、急性胃腸炎・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎などの消化器官の病気でも同様の痛みが生じます。
肋間神経痛
胸骨が痛む病気と言えば胸骨が痛む病気としてよく知られているものに、肋間神経痛があります。
肋間神経痛は背中や体の側面からの痛みが出ることが多いようです。
症状としては、突如刺されるような激しい痛みが生じます。あらゆる病気による症状の一つで、原因は多々あります。
- ストレス
- 疲労
- 軟骨のズレ
- 胸骨と鎖骨や肋骨の脱臼
- 自律神経の乱れ
- 内臓疾患
- 肺がん
- 肺炎
- 骨粗鬆症
など、広範囲に渡ります。
根本の病気を治すことが一番大切ですが、はっきりしないことも多いです。症状を改善する方法としてはまず、消炎鎮痛薬や湿布を貼って経過観察します。
症状の改善がない場合は神経ブロックを行うと効果があります。
肋間神経痛の治療には整形外科や整体院に行く方が多いようですが、なかなか改善が見られない場合は麻酔外科に行ってみるのも良いでしょう。
胸骨そのものに痛みを感じる原因
胸骨の奥ではなく、やはり胸骨そのものが痛い…という場合の原因を考えてみましょう。
胸骨の骨折(ヒビ)
野球のボールが直撃したり、事故で胸を強く打ったりしていませんか?
胸骨にヒビが入っていたり骨折していたりすると、深呼吸をしたり、触ると痛みが強くなります。
胸骨の内側には心臓をはじめ重要な臓器がたくさんあり大変危険ですので、すぐに整形外科を受診しましょう。
大胸筋の筋痛
スポーツや仕事で急激に胸の筋肉を使ったりしていませんか?筋肉の痛みである場合、その度合いによって治療法が変わってきます。
内出血などの炎症を起こしている場合はアイシングを行う必要があります。
その後炎症がおさまったところで、血行をよくするために温めます。
炎症までは起こしていない痛みであれば、初めから血行をよくするために温湿布をすると良いです。
筋痛の改善にはタンパク質をしっかり摂取することも大切です。
鶏肉や大豆などタンパク質の豊富な食品を多くとるなど、食生活の改善も効果があります。
まとめ
胸の痛みは大変不安なものです。しかしその原因はあまりにも多岐に渡るものです。
痛みの種類をよく考え、詳細に医師に伝えることで原因が早くわかる可能性があります。
よくある病気(肋間神経痛など)と決めつけず、早期治療につなげていきましょう。