足がだるい4つの原因!病気の可能性もチェック!
足がだるいと思っても、ちょっと疲れただけだと放置してしまいがちです。
しかし、そのだるさが長く続いたり頻繁に起こると不安ですね。もしかしたらそれは病気のサインかもしれません。
今回は、足がだるい原因について解説していきます。病気の可能性、解消法についてもお伝えしていますので、最後までぜひご覧ください。
足がだるい原因
疲労
足がだるい原因として最も多いのは疲労です。筋肉を使いすぎると、筋肉が固まってしまい、血液を循環させる機能が低下してしまいます。この時、疲労物質が蓄積するのです。
足は心臓から遠く、重力に逆らって血液を循環させるのに大きなエネルギーを使う場所です。そのため、血液の循環が滞りやすく、疲労物質が蓄積しやすい部分と言えます。
足がだるいと行動が鈍くなり、活動が減ってしまう方もいますが、これでは疲労回復に返って時間がかかってしまいます。
足にたまった疲労物質をしっかり循環させて排出するには、少々だるくても体を動かすことが重要です。
立ち上がるのが辛いなら、まずは座ったままストレッチをしてみましょう。入浴時には湯舟につかって体を温めましょう。
疲労による足のだるさは、体を動かして疲労物質を排出すると回復します。なかなか回復しない場合や、繰り返し生じる場合は疲労ではなく病気の可能性があります。
気象シンドローム
気象シンドロームという言葉をご存じでしょうか?
その名の通り、気温や湿度などの変化に伴う気象の変動により起こるさまざまな体調不良のことです。そして、気象シンドロームは足に最もあらわれやすいことで有名です。
気象に変化によって、足の筋肉が弛緩したり、汗が出にくくなったりすることにより、足が重く感じてしまうのです。
気象が変化しやすい、季節の変わり目や梅雨の時期に足がだるく感じたらこの気象シンドロームを疑ってみてください。
解消するには、お風呂に入っているときに自分の足をマッサージすることがおすすめです。筋肉をよく揉み解すようにしっかりとマッサージしてみてください。
病気の可能性は?
下肢静脈瘤
足のだるさが症状としてあらわれるときにまず考えられるのが、下肢静脈瘤という病気です。
下肢静脈瘤は、長時間立ちっぱなしの仕事に従事している方や2回目以降の妊娠時などに生じることが多い病気です。
足の静脈で血液が逆流しないようにしている静脈弁が機能しないくなり、血液が滞りコブができてしまいます。足のだるさの他、痛みやかゆみが現れることもあります。
解消法
初期の段階であれば、疲労時と同じようにストレッチをしたり温めて血液の循環をよくすることで解消されますが、それでも回復しない場合は医療機関で相談しましょう。
下肢静脈瘤の治療は生活習慣の改善が重要です。
長時間立ちっぱなしのお仕事をされる方は、同じ姿勢ばかりにならないように定期的に足を動かせるように配慮しましょう。1時間に一度は休憩をとることも大切です。
休憩時や就寝時には足を少し高く上げると良いでしょう。入浴時には温めながら足のマッサージをすると効果的です。
下肢静脈瘤は女性に多い病気です。弾性ストッキングを着用することで足の血液循環をスムーズにする効果があります。
弾性ストッキングは、足を締め付けることが目的ではありません。足首から段々圧力が弱くなるように設計されており、血液が心臓へ戻る力を補助してくれます。
弾性ストッキングは、種類・サイズや着用方法など自分に合ったものを着用することで効果が発揮されます。
違和感を感じる場合は無理に継続せず、医師に相談しながらすすめましょう。
下肢静脈瘤は進行すると、生活習慣の改善だけでは対処できません。
静脈瘤に薬を注射して静脈を硬化させる硬化療法や、カテーテルを入れて血管内から熱を加えて焼く血管内治療、静脈瘤を除去する方法などがあります。
病状や環境によってどの治療法が良いのか変わってきます。医師と相談しながら、自身に合った治療法を探しましょう。
糖尿病腎症
糖尿病をかかえている方が注意したいのが糖尿病腎症です。糖尿病腎症は、糖尿病で長年高血糖が続くことで腎臓が機能低下を起こしてしまう合併症です。
腎臓の機能が低下すると体内の水分量の調節がうまくできなくなります。そのため足がむくみ、だるさが生じることがあります。
糖尿病の合併症です。血糖コントロールが何よりも重要ですので、主治医と相談しながら治療を進めましょう。
まとめ
足がだるい場合、ちょっとした疲れだと放置してしまいがちです。
しかし疲労が原因であっても、体を動かさなくては改善されません。ストレッチや入浴など、血行をよくするよう心がけましょう。
一時的なだるさであれば問題ありませんが、ストレッチや入浴などでも改善が見られない場合は病気の可能性があります。他にも症状がないか確認してみましょう。
下肢静脈瘤や糖尿病腎症などの病気が原因となっている場合は、自身で改善させることは困難です。できるだけ早く医師に相談し、症状や環境に合った治療法を探しましょう。