マダニに刺されたら!かゆみの症状もあらわれる?

髪を束ねる女の人

マダニと聞くとどんなイメージがありますか?

かゆい?痛い?どの家にもいる身近な虫?そんなイメージを持っているかもしれませんが、マダニは家に生息するダニとは大きな違いがあります。

 

生息する場所も違い、その生態も異なります。私たちは、意外なところでマダニの危険にさらされています。

ここではマダニに刺されやすい場所や刺された時の症状・対処法についてまとめてみました。

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ダニとマダニの違いは?

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どちらも同じダニ目の仲間ですが、その生態は大きく異なります。

一般的にダニと言われているのは畳やカーペットの中に隠れている小さな虫で、アレルギーの原因として知られています。

いつも身近に存在しながら、意識しないと目にすることの少ない生きものです。

 

マダニはダニに比べて体が大きく、通常時で2~3mmほどですが、吸血によりその大きさは10mmを超えることもあります。

マダニは肉眼ではっきりと見える存在感のある生き物です。

 

マダニについて

マダニは山の中や草むらなどに生息しています。飛ぶことができないので、宿主となる動物に乗り移るチャンスを植物の葉の先端などで待ち構えています。

一度吸血を始めると1週間も離れません。吸血により数倍に膨れ上がった体はやっと宿主から離れ、休眠して成長します。

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マダニに刺されたら

山や公園でマダニと接触し刺されてしまった場合、どのようになるのでしょうか。

はじめは吸血前なので2~3mm程度の大きさしかありません。かゆみもほとんどなく、背中や足など、普段目につかない部位をさされた場合気づかないことも多いです。

 

たまたま触ってしまっても「カサブタかな…」ぐらいにしか思いません。

気づいて引き離そうとするとマダニの頭部や牙が体に残ってしまいます。

 

掴むことでマダニの体液がヒトの体へ流れてくることもあります。

このように安易に引き離そうとすると感染症を引き起こす原因となります。

 

たかが小さな虫と思われがちですが、病院で取ってもらうのが一番安全です。

自分で引き離すことができた場合でも一度は病院で診察してもらい、感染症を引き起こさないようにしましょう。

 

マダニによる感染症とは

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マダニに刺された場合、どのような感染症になるおそれがあるのでしょうか?

 

重症熱性血小板減少症候群

SFTSウイルスによるもので、頭痛・下痢・嘔吐などの症状を引き起こします。

日本でも死亡例がありますので、「たかが虫…」と甘くみてはいけませんね。

 

ライム病

ボレリアという病原体が感染する病気で、ネズミやシカなどを吸血したマダニから感染します。

傷口あたりに赤い斑点が現れます。頭痛・嘔吐・発熱・関節痛などの症状を引き起こします。

 

日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアという病原体が感染する病気です。発熱・発疹などの症状を引き起こします。この病気でも死亡例もあります。

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マダニから身を守るには

マダニは草むらに潜んでいることがほとんどです。

公園やキャンプ・登山など、マダニが好む場所へ行く時は心構えが必要です。

 

露出を少なくする

草むらに近づく時は長袖長ズボンがいいですね。

夏は暑いので半袖半パンツであったり、水着であったりしますが、草むらに入る時は上着やオーバーパンツを身に付けるようにしましょう。

他の虫からも身を守ることもできます。

 

虫除けスプレー

蚊対策として使う方が多いと思いますが、これはマダニにも有効です。

効果は長くありませんので、自宅でスプレーしていても、草むらに近づく前にはもう一度使用すると安心です。

 

帰宅後の全身チェック

マダニに刺されても気づかないことが非常に多いです。

時間が経つほど感染症の危険が高まりますので、マダニに接触した可能性がある場合は必ず全身チェックを行いましょう。

発見したら早めに病院で取り除いてもらいましょう。

 

まとめ

マダニとダニは同じ仲間に分類されますが、私たちの多くがイメージしているのはダニの方です。

マダニは「野外にすむ危険な昆虫」というイメージを持つといいですね。感染症による死亡例もあり、安易に考えることは危険です。

 

マダニの生息する場所に行く時はできるだけ植物への接触を避けるようにしましょう。

そして帰宅後の全身チェックを忘れずにしましょう。

 

発見した場合には無理に取り除こうとせず、すぐに病院に行きましょう。

公園に行ったり、登山やキャンプなどを楽しむことも、予防や対処法を理解していれば恐れることはありません。

また、他の虫刺されの症状や対処法の一覧は以下で
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→【虫刺されの症状と対処法一覧

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