口の中が苦いのは病気かも?6つの原因をチェックしよう!
口の中が苦くて不快に感じた経験はありませんか。体が健康で口の中だけが苦いとしたら、何か口に入ったのかなとか、食べ合わせが悪かったのかなと思いますね。
しかし、不調を感じたりストレスを感じていたりすると、何かの病気のサインではないかと心配です。
今回は口の中に苦味を感じる原因と病気の可能性についてお伝えしていきます。口の中の苦味が気になっている方はぜひ最後までご覧下さい。
口の中が苦い原因
口腔乾燥
口の中は通常、唾液がほどよくあります。しかし、乾燥して唾液がない、あるいは少ない状態になると苦味を感じることがあります。
口の中が乾燥している場合、まずはその原因を知ることが大切です。
口呼吸
風邪や花粉症などで一時的に鼻水・鼻づまりとなり口呼吸をしていた場合は、口呼吸を鼻呼吸に戻すことで改善されるでしょう。
通常ヒトは鼻呼吸をします。これは鼻呼吸が、鼻毛や鼻の中の粘膜がフィルターとなって防御してくれるためです。
しかし、何らかの理由で鼻呼吸が困難な方もいます。口呼吸をすると、空気中のウイルスや細菌を防御するフィルターがないので、これらが体内に侵入しやすくなります。
長年口呼吸をしているという方は原因を知り、鼻呼吸ができるようにしていきたいですね。
口呼吸の改善方法についてはこちらで詳しくお伝えしているのでぜひ参考にしてみてください!
シェーグレン症候群
他にも口の中が乾燥する原因はあります。自己免疫疾患の1つでシェーグレン症候群という病気があります。
これは膠原病(こうげんびょう)の合併症として現れる二次性シェーグレン症候群と、合併症のない原発性シェーグレン症候群に分けられます。
このうち、原発性シェーグレン症候群の症状の1つに口腔乾燥があります。
シェーグレン症候群は治療法が確率されていない病気ですが、軽い目の乾燥・鼻腔乾燥・口腔乾燥などの症状だけという方も多く、この場合は気づきません。
ひどい乾燥に悩んでいる方は、唾液分泌を促進する薬の服用などの対症療法がありますので医療機関で相談してみましょう。
口腔乾燥は、口の中の苦味や違和感を感じるだけではなく、ウイルスや細菌が侵入しやすくなったり、虫歯になりやすくなります。口の中を清潔に保ち、保湿することが大切です。
舌苔(ぜったい)
口の中の苦味に加え口臭も気になるという方は、舌苔が原因となっているかもしれません。
舌苔は舌の表面の角質が伸びて固くなり、食べかすや細菌などがその隙間にたまって白い苔のように見えるというものです。
舌苔ができる原因は様々です。乾燥により食べかすなどの汚れがとれにくくなりできる場合もあればストレスや病気で唾液が少なくなることでできることもあります。
まずは舌苔ができる原因を考えてみましょう。原因の治療を行い改善すると舌苔もなり苦味も感じなくなるでしょう。
特に原因が見当たらず、口臭だけが気になる場合は舌苔ブラシで舌苔をとるなどの対症療法を行うと良いでしょう。
舌苔ブラシは使用し過ぎると舌を傷つけて化膿する場合もありますので、使用法は十分注意する必要があります。通常は朝1回だけ舌を傷つけないように丁寧に行うだけで十分です。
虫歯・歯周病
虫歯や歯周病があると口の中で苦味を感じることがあります。
これはそれぞれの原因菌が感染した時に発生する物質と唾液が混じることで苦味を発生させているのです。
虫歯や歯周病がある方は、まずその治療に専念しましょう。その間はこまめにうがいをするなどして口の中を清潔に保つことで苦味は軽減されます。
食道・胃腸の病気
食道や胃腸の調子が悪い場合にも苦味を感じることがあります。例えば口腔に最も近い食道の病気で逆流性食道炎という病気があります。
名前の通り、食道から消化液が逆流してくる病気ですので、消化液の味がするわけです。
消化液が口腔内で味覚を刺激し、酸っぱいと感じたり苦いと感じたりするのです。
これは胃腸の病気でもなりうることですが、自身で判断することができません。胃腸の不調を感じる場合は内科で相談しましょう。
肝機能低下
肝臓はアルコールやタバコなどによって体内に入ってきた有害物質を解毒する働きがあります。
お酒の飲みすぎ・タバコの吸いすぎなどで肝臓に大きな負担がかかった場合、肝機能が限界を超えて機能低下してしまいます。
肝臓が機能低下すると有害物質が十分解毒されなくなります。有害物質の中でも口の中で苦味を発生させるものがあり、これにより口の中で苦味を感じている可能性があります。
肝臓は沈黙の臓器とも言われておりなかなか症状があらわれません。症状が現れた頃にはボロボロになっているということもあります。
アルコールやタバコの過剰摂取に心当たりのある方は肝臓を休ませえる休肝日を作ってみたり、量を控えてみたりして下さい。口の中の苦味は、沈黙の臓器である肝臓からのわずかなサインかもしれません。
亜鉛不足
食生活のバランスが崩れると亜鉛不足になることがあります。亜鉛不足になると、味覚障害を起こすことがあり、口の中の苦味を感じる方もいます。
牡蠣、レバー、アーモンドなどの亜鉛を多く含む食品を摂取してみると良いでしょう。しかし亜鉛の過剰摂取は返って健康を害します。摂り過ぎには十分注意しましょう。
まとめ
口の中で苦味を感じる原因を見てきましたがいかがでしたか。思い当たる原因はありましたか。この他にも、薬の副作用やストレスなどが原因となっている場合もあります。
いずれにしても、口の中の苦味は体が発している病気のサインかもしれません。
体をいたわるバランスの良い食生活をし、体の異変には十分注意して早めに対処していくようにしたいですね。