爪が白い5つの原因!意外な病気のサインをチェック!
爪は健康のバロメーターと言われます。加齢や栄養不足・ストレス・病気など、様々な体の変化は爪に現れることが多いためです。
爪の色がいつもと違うと気が付くととても気になるものです。しかし、ちょっと色が白いぐらいで病院に行くべきかと悩んでしまいますね。
今回は爪が白い原因や病気の可能性について解説します。爪の健康状態は大丈夫ですか?ぜひ参考にご覧下さい。
貧血
健康な時の爪はピンク色をしています。しかし、何となく爪が白っぽいな…と思うことはありませんか?
それは貧血の可能性があります。
健康な時は、爪の下の薄い皮膚の下に流れる血液の色がピンク色に見えるのですが、貧血により血液の色が反映されていない可能性があるのです。
貧血になると、血液中の赤い色素を持つヘモグロビンの割合が少なくなったり、赤血球のサイズが小さくなったりします。そのため色が目立たなくなるのです。
貧血になると、動悸や息切れ、疲労しやすい、全身の倦怠感など様々な症状が現れます。
このような症状が同時にある場合は貧血の可能性が高いです。鉄分を含む食品を多く取り入れるようにしましょう。
食生活の改善で効果がない場合はサプリメントを服用する方法もあります。
しかし鉄剤のみを服用すると胃痛や吐き気・下痢などの副作用が現れることもあります。その場合は、医療機関で自身に合った薬や量を調整してもらうと良いですね。
副作用がある場合は定期的に静脈注射などで鉄分をとり入れることもできます。重症化する前に治療するようにしましょう。
点状爪甲白斑(てんじょうそうこうはくはん):爪に白い斑点ができる
爪に白い斑点のようなものができた場合は点状爪甲白斑(てんじょうそうこうはくはん)の可能性があります。
爪に白斑ができた経験のある方は多いでしょう。特に気にしない方も多いですが、痛みもないので気にせずに過ごしていると、いつの間にかなくなっているということがほとんどです。
これは疲労やストレスなど体調の良くない時に爪が作られる過程で空気が入ってしまったためにできたものです。
爪の成長とともに先端に移動し、自然になくなります。度々現れる場合は、疲労やストレスをためないようにしましょう。
ネフローゼ症候群:白い線ができる
爪に横に白い帯状の線が現れることがあります。これは腎臓疾患を持つ方によく見られる症状です。
ネフローゼ症候群は、尿中にタンパク質が流出してしまい、血液中のタンパク質量が減少してしまいます。
症状としては、全身のむくみが現れます。糖尿病腎症・膠原病(こうげんびょう)などの腎臓の病気が原因となることが多いです。
入院治療が必要となりますので早めに医療機関を受診しましょう。
肝臓疾患
肝臓疾患にもいろいろありますが、肝硬変の患者の約8割の方には爪の白濁症状が見られます。
肝臓は再生される臓器ですので、脂肪肝・肝炎などは早期治療により改善されることも多い病気です。しかし肝硬変になってしまうと、もう再生はできなくなった状態です。
爪が白濁している場合は、肝炎・肝臓がんなどの肝臓疾患がかくれている可能性があります。
肝硬変・肝臓がんなど、手遅れになってしまう前に早めに治療が開始できるよう、早めに医療機関で相談しましょう。
爪白癬(つめはくせん)
爪水虫とも言われる爪白癬は白癬菌(はくせんきん)が爪に感染して爪が黄色っぽく白濁します。
全部の爪ではなく、一部の爪だけに症状が出ることがあります。
白濁は、爪の先から見られるようになります。全体的に爪に厚みが出るのも特徴です。
治療はテルビナフィンまたはイトラコナゾールなどの内服薬を6ヶ月ほど服用します。爪白癬は手足の水虫から感染することが多く、再発の多い皮膚炎です。
症状が軽くなっても医師の指示に従い、根気強く治療を行いましょう。
参考:爪水虫(爪白癬)の初期症状から完治まで!治療方法に注意
まとめ
爪が白くなる原因は、点状爪甲白斑のような気にしなくても良い症状から肝硬変などの治療のできない病気まで様々です。
自身で判断するのは非常に難しいので、気になったら他に変わった症状がないか確認し、早めに医療機関で相談するようにしましょう。
爪の色が気になった場合、内臓の疾患などの可能性もありますが、まずは皮膚科で相談してみましょう。