納豆の食べ過ぎは良くない?!効果の副作用に気をつけよう
体に良い食べ物と言えば「納豆」を思い浮かべる方も多いですね。
「本当は納豆が苦手なんだけど体に良いって聞くから頑張って食べる」という方も多いです。
しかし、そんな納豆でも食べ過ぎは良くないのです。そこで今回は、納豆の食べ過ぎで体に及ぶ害について紹介していきます。納豆のことをよく知り、効果的に摂取しましょう。
納豆の効果・栄養
納豆は体に良いとは聞くけれど、誰でも健康になるというわけではありません。納豆のどの栄養分がどのような効果をもたらすのかを知っておくのも大切です。
納豆に含まれる代表的な成分・栄養素として以下が挙げられます。
- ナットウキナーゼ
- カルシウム
- 食物繊維
- ポリアミン
- ビタミンB群
- セレン
よく耳にする納豆の効果として、血液をサラサラにするというものがあります。これは納豆に含まれるナットウキナーゼの効果です。
ナットウキナーゼは血管内にある血栓を溶かす効果があります。
ナットウキナーゼは食べてから4~8時間後に効果をもたらしますので、血栓ができやすい就寝時にナットウキナーゼが効果を発揮できるよう、夕食に納豆を取り入れると良いでしょう。
納豆には、骨を丈夫にするカルシウムも豊富に含まれています。就寝時には成長ホルモンが多く分泌され、豊富なカルシウム摂取により効果的に働きます。
やはりカルシウムの摂取面でも夕食時の摂取が良いようです。
納豆は食物繊維も豊富です。腸の働きをよくし、便秘予防に効果を発揮します。これにより肌の健康維持にも効果があります。
納豆には、新陳代謝を促すポリアミンという成分も多く含まれています。これにより新陳代謝が活発となり、肌トラブルが少なくなります。
ビタミンB群は、体の疲れや目の疲れを回復させる効果があります。ビタミンB群そのものは過剰摂取しても排尿されるため影響はありません。
セレンという成分は納豆1パックに約120マイクログラム含まれます。セレンは抗がん作用や細胞の老化防止などに効果があると言われています。
納豆の食べ過ぎがもたらす副作用
何事もやり過ぎはよくありません。いくら体に良いからといって納豆の食べ過ぎは様々な副作用をもたらすことがあります。
納豆にもカロリーがあります。食べ過ぎるとその分消費しなくては太ってしまいます。納豆1パックあたり100kcalあります。納豆さえ食べたら健康になるのではありません。適度な運動が必要です。
女性の場合、納豆に含まれる大豆イソフラボンが女性ホルモンのバランスをよくし、乳がんの予防になると言われています。
しかし、大豆イソフラボンは一日50~70mgが上限と言われています。それ以上摂取すると女性ホルモンのバランスは返って悪くなり、月経周期の乱れや子宮膜増殖症などを引き起こす可能性があります。
納豆1パックは約50gで、その中に含まれる大豆イソフラボンは約37mgです。一日2パック以上の摂取は控えた方が良いですね。
セレンは抗がん作用や細胞の老化防止などの効果をもたらしますが、一日あたり750マイクログラム以上摂取すると吐き気や肝機能低下などの危険があります。
セレンの量を考えると一日6パックぐらいまでであれば問題ありませんが、他の成分の副作用も考えるともう少し抑えた方が良いですね。
納豆には、1パックあたり約60mgのプリン体が含まれています。このプリン体は一日あたり400mg以上摂取すると痛風になる可能性があります。
こちらも一日6パックぐらいは大丈夫ということになりますが、そんなに摂取する必要はありませんね。
食べ方の工夫
納豆が体に良いと言われても、納豆があまり好まれない地域もあります。子供の頃から食卓に並んでいなかったものを、体に良いからとすぐに受け入れられるとは限りません。
特に納豆は独特の風味が特徴で、どうしても口にできないという方も多いです。
何とか工夫して食べてみようと、いろいろな料理に使ってみるものの、料理によっては食べられたものではなく、返って納豆嫌いになってしまったという方もいます。
納豆の栄養分を効率よくおいしくいただけるよう、おいしい納豆の食べ方も知っておくと良いですね。
そのまま食べることに抵抗のある方が料理に混ぜて加熱してしまう場合があります。納豆を加熱すると、血液をサラサラにする効果のあるナットウキナーゼが効果を失います。
また加熱すると、風味が落ち味もかなり変わってしまいます。納豆は加熱せずにいただく方が良いですね。
70℃以上にならなければ効果は変わりませんので、ご飯にかけたり、おかずにかけたりするのは問題ありません。
買ってきた納豆は冷蔵庫や冷凍庫で保存できます。しかし、納豆は発酵食品ですので、常温時に発酵が進み栄養分が増し、粘りや味もよくなります。食べる前に常温にしておくと良いですね。
冷蔵庫の場合は食べる20分前には出しておきましょう。冷凍保存の場合は冷蔵庫でゆっくり解凍してから食べる20分前に常温にしておきましょう。
また、同じ発酵食品であるヨーグルトもお腹に良い食べ物ですが食べ過ぎると逆に体に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
健康を害する原因の多くは食事のバランスの悪さです。おいしいからと甘いものばかりを食べる、脂っこいものばかりを食べるといった偏った食生活が問題なのです。
一般的についつい食べ過ぎてしまうのが糖分や脂肪分などですが、これらもなくてはならない栄養分の一つです。糖分や脂肪分も含めてバランスよく摂取することが大切です。
納豆は体に良い効果をもたらす栄養たっぷりの食材と言われますが、それは一般的に不足しがちな栄養がたっぷり含まれているという意味です。
その栄養分ばかりを摂取すれば、それもまたバランスの悪い食事となるのです。
何事もやりすぎはよくありません。バランスの良い食生活を維持する方法として納豆をほどよくいただきましょう。