喉に痰が絡む病気!その原因を知っていますか?
痰が絡むと嫌ですよね。
風邪を引いたときとか痰が絡んでもどかしい思いをすることがあります。特に喉に絡んでなかなか吐き出せないときにはイライラします。
どうして痰は存在しているのでしょうか?何か意味があるのでしょうか?
そこで、ここでは喉に痰が絡む病気についてお伝えしていきたいと思います。
痰の働きについて
私たちは日々呼吸をして生きています。呼吸無しには生きていくことができません。口から入ってきた空気は「気道」を通って肺に行きます。
この気道がポイントです。
気道は通常は分泌物で覆われています。この分泌物を気道分泌物と呼びます。通常は少量で無色透明であり、日々の生活の中で飲み込んでしまっているものです。
しかし、異常事態、例えば細菌やウィルスの侵入が起きると状況が変わります。気道分泌物の量が増え細菌やウィルスの侵入を防ごうとします。白血球の残骸や死んだ細菌やウィルスなどの異物と気道分泌物が絡んだものを『痰』と呼びます。
痰はハウスダストやほこりや塵やアレルゲンなどによっても発生します。痰には色があります。主に、黄色のことが多いですが、緑色だったりすることがあります。色については別の時に取り上げますね。
簡単に言うと、痰とは私たちの体を病気から守るために存在しているのです。ですから、容易に想像できると思いますが、風邪を引いたときには痰が出ます。
喉に痰が絡む病気
では、具体的にどんな病気になると痰が出るのでしょうか?たくさんありますが、今回は2つ例を出しますね。
喘息
喘息になると気道が過敏になります。それで、ハウスダストなどが侵入してくると気道の粘膜が反応して、気道分泌物を大量に分泌します。その結果、喉に痰が絡むようになります。
喘息になってしまう主な原因は以下のようなものが挙げられます。
ダニ、ハウスダスト、ペット、花粉、食物、運動、たばこ、過労・ストレス、風邪などの感染症、大気汚染、天候・気温の変化、香水などの匂い
引用:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/33_zensoku/index1.html
大人よりも子供のほうが喘息を発症している割合が多いですが、大人になってから初めて発症するということもあります。
痰が絡む症状の他にも、咳が多く出たり、呼吸がしづらくなったりすることもあるので、このような症状が出た場合には注意が必要です。
逆流性食道炎
逆流食道炎の場合は痰の出るシステムが違います。普通、食べ物は口から入り食道を通り胃袋へ、そして腸へと流れていきます。
しかし、逆流性食道炎になると胃液や胃の内容物が食道を逆流します。当然ながら胃液は「酸」ですから、逆流すると気管支周辺の粘膜があれてしまいます。その結果、痰が出てくるのです。
このような逆流性食道炎になってしまう原因は日々の食生活やストレス、生活習慣などさまざまな要因が影響しています。
最近では若い世代でも発症してしまうことが増えているので注意が必要です。
痰の吐き方のコツ
基本的に痰は有害なもの(細菌、ウィルス、ハウスダスト、塵)の侵入を防ぐ目的があります。ですから、痰は飲み込まずに吐き出した方がいいわけです。
痰が喉に絡んでなかなか吐き出せないときがあるでしょう。どうすることができるのでしょうか?
水分の補給が助けてくれます。痰は乾燥すればするほど喉に絡みつきます。それで、水分が役立つわけです。水でも構いませんが、お湯とかお茶でも大丈夫です。
刺激の強い食べ物やタバコを控えることは痰を避けるのに役立ちます。
また、ハッフィングという方法も有効です。喉に痰が絡んだと感じたら、大きく息を吸い込んだあとに小刻みに勢いよく吐き出しましょう。
その後に咳払いなどをすればほとんど取り除くことができるはずです。
痰が絡むときの対処法についてはこちらで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください!
→【痰が絡むときに効果抜群な5つの対処法】
まとめ
私たちの体は様々な防御機能を備えています。主に免疫機能が私たちの健康を守ってくれますが、痰もその一つなのです。
痰の中には白血球の残骸や細菌、ウィルスの残骸が含まれています。ですから、痰が出てきたときには体外に排出しましょう。そうすることで早く体調を回復することができます。
また、痰のおかげで私たちは病気にならずに済むことがあるのです。私たちの体はよく調べてみると実に見事につくられています。
痰や咳が出て、喉に違和感がある場合はさまざまな原因が考えられます。これについてはこちらで一覧にしてまとめていますので参考にしてみてください。