首筋の痛みを感じたときに絶対に気をつけるべき6つの原因
首筋が痛くなると仕事や家事などの日常生活にも大きな悪影響を与えてしまいます。
また、首筋の痛みは慢性化してしまうことも多いため痛みを感じたら原因を解明し、早めに対処していくことが大切です。
そこで、ここでは首筋の痛みの原因や病気を分かりやすくお伝えしていきます。
首筋が痛い6つの原因
使いすぎによる疲労
首筋に痛みを感じるときに最初に疑うべき原因は疲労による痛みです。首筋に繰り返し力を与えるような運動をしていると、筋肉に疲労が溜まり痛みが出てきてしまうのです。
例えば、サッカーやバスケットボール、水泳など首の筋肉をよく使うようなスポーツをしていたり、バイオリンなどの楽器の演奏、あるいは歌を歌うことなども首筋に負担となります。
このような首の使いすぎに心当たりのある場合は、休養を与えたり、しっかりとケアを行うことが大切です。
首を酷使して痛みがする場合は、首の筋肉が炎症を起こしている状態です。なので、氷水や冷湿布などで冷やして炎症を抑えることが効果的です。
外傷
寝違え、むち打ち、スポーツなどでの首への打撃などの外傷によって痛みが生じている可能性も高いです。
少し首を動かしただけで痛みが強くなったり、長期間にわたって痛みが続いているような場合は上記のような外傷が原因ではないか疑うようにしましょう。
スマホ首
最近、首の痛みの症状を訴える方で特に多いのがスマートフォンの使用による首の痛み、いわゆるスマホ首です。
スマホを操作するときにどうしても顔を下の方に向けることになります。成人で頭の重さは平均5kgと言われています。つまり、首が真っ直ぐの状態でも5kgの負荷がかかっているということです。
そして、30度首を下に傾けると約20kg、60度傾けると約30kgの負荷が首にかかるのです。
つまり、スマホを使うために長時間に渡って下を向いていることは予想以上に首の負荷につながっているのです。
この首の筋肉の過剰な緊張状態により首筋に痛みや肩こりといった症状があらわれます。
猫背
長時間のデスクワークなどで背筋が曲がって猫背になっていることが習慣化していないでしょうか。
一見、背中の悪い姿勢は首には影響しないように思うかもしれませんが、猫背も首に負担を与え痛みの原因となります。
なぜなら背筋が曲がっているということは、脊髄に対して首が下に傾いているということです。上述したように、首が下に30度傾くだけでも約20kgの負荷が首に加わることになります。
特にパソコンの作業などで長時間に渡り、繰り返し不良姿勢が続いていると首筋の痛みの原因となりやすいので注意しなければなりません。
精神的ストレス
精神的ストレスも首筋の痛みに影響を与えます。ストレスが溜まると、体の生理機能をコントロールしている自律神経が乱れてしまいます。
これにより首筋の筋肉が緊張し、痛みを起こしやすくなってしまうのです。
加齢
歳を重ねると筋肉量の低下、頚椎(首の骨)の変性などが起こります。これにより首筋が痛くなってしまうのです。
一般的に40代以降で起こりやすい現象ですが、早い人では30代でも加齢による首の痛みが出てくることもあるため注意しなければなりません。
病気の可能性は?
首筋の痛みは頚椎症やヘルニアなどの病気が原因となっている可能性もあります。
そこで、ここでは代表的な5つの病気についてお伝えしていきます。ご自身の症状と照らし合わせてぜひチェックしていきましょう。
ストレートネック
私たちの頚椎(首の骨)は、真っ直ぐになっているのではなく前に湾曲しています。正常であればこの曲がっている角度は30〜40度なのですが、30度以下になってしまうとストレートネックになってしまいます。
つまり、頚椎が真っ直ぐになりすぎてしまった状態のことをストレートネックというのです。(正式には病名ではありません。)
ストレートネックになると、首に負担がかかりやすくなるので以下のような症状があらわれます。
- 首筋の痛み
- 首が動かしにくくなる
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
また、ストレートネックになってしまう原因は長時間の不良姿勢、スマホの使用、加齢などがあげられます。
明確な治療法は存在しないのでストレートネックになってしまうと完治までに時間がかかってしまうケースが多いです。
なので、普段から首に負担をかけないように姿勢に気をつけるなどの対策を行うようにしましょう。
逆流性食道炎
意外かもしれませんが、逆流性食道炎のような消化器官の病気も首筋の痛みの原因となります。特に食事中や食後に痛みを感じやすい人は要チェックです。
逆流性食道炎は胃酸が逆流してしまうことにより食道で炎症を起こしてしまう病気です。つまり、このときに食道の痛みが首筋の痛みと思ってしまうのです。
他にも腹痛や胃もたれ、げっぷが出やすくなるなどの症状も伴うことが多いです。心当たりがある場合は内科を受診するようにしましょう。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎(首の骨)の間でクッションの働きをしている椎間板が外に飛び出してしまうことで神経を圧迫してしまう病気です。
これにより首筋の痛み 、肩こり、腕や手のしびれなどの症状があらわれます。
姿勢の悪さやスポーツ、加齢などが原因となって発症します。ヘルニアは歳を重ねてから発症する病気のようなイメージがありますが、若い人でもよく見られる病気となっています。
胸郭出口症候群
胸部の神経や血管が圧迫されることで痛みやしびれを引き起こす病気です。なで肩の女性や筋肉質な男性に多く見られるのが特徴です。
首筋の痛みの他にも、手のしびれや吊革につかむときに痛みが強くなる場合は胸郭出口症候群を疑いましょう。
変形性頚椎症
頚椎(首の骨)が加齢などの原因で変形してしまうことで起こります。発症すると首筋が痛くなったり、ひどい肩こりが起こります。
また、首の後ろ側にも痛みがする場合はこちらの記事をご覧ください。
参考:首の後ろが痛い原因と病気を徹底解説!右側か左側だけに症状がでる理由とは?
参照リンク