右股関節が痛いときにチェックすべき7つの原因
右側だけの股関節に痛みが生じる場合はどのようなことが原因であると考えられるのでしょうか。
実は原因の多くは日常生活において、無意識的に体の右側だけに負荷をかけて股関節や骨盤が歪んでいることが影響していることが多いのです。
そこでここでは右股関節に痛みを感じる原因や病気について分かりやすくお伝えしていきます。
右股関節に痛みを感じる原因
右側の股関節に痛みを生じる原因は、日々の日常生活で右股関節に負荷を与え続けていることが多いです。
意識的であれ、無意識であれ小さな負荷の繰り返しが右股関節で炎症を起こし痛みを引き起こしているのです。
そこでここでは代表的な右股関節の原因についてお伝えしていきます。
股関節の歪み
右側の股関節のみが痛くなる場合、まず最初に疑われるのが股関節が歪んでいることです。何らかの原因で骨盤や股関節が歪みことで右側のみに痛みが生じてしまうことがあるのです。
例えば、以下のようなことが原因で股関節の歪みは生じます。
- よく足を組んで座る
- 立っているときに片方の足に重心をかける
- いつも同じ側の肩にカバンをかける
このように体の片側に負担をかけることで股関節の歪みにつながり、右股関節に痛みが生じてしまいます。
また、ほとんどの人は立っているときに右足に重心をかけてバランスを取るようにしています。
これは無意識で起こることで、気づかないうちに右股関節に負担をかけることにもつながってしまうのです。
スポーツのしすぎ
普段スポーツをしている方は、運動のしすぎが右股関節の痛みを起こしていることも考えられます。
特にサッカーなどのスポーツは、左足を軸にし右足でボールを蹴ることが多いのでその際に右股関節に衝撃が加わり大きな負担を与えてしまいます。
運動をする前後はしっかりとウォーミングアップ・ダウンを行い、体に疲れを残さないようにすることが大切です。
腰痛の影響
腰の痛みが影響して右股関節痛を起きていることも疑われます。この場合は直接的に股関節で炎症が起きているということではなく、腰で炎症が起きてその痛みが右股関節のあたりに感じるということです。
さらに、腰の痛みをかばうように不自然な動作を繰り返すことで右股関節に負荷が生じ炎症を起こして、右股関節痛を引き起こしてしまうというケースも考えられます。
特に右側の腰が痛い場合は右股関節痛を引き起こしやすいので注意しなければなりません。
右側の股関節が痛いときの病気
上述したような右股関節の負荷が過度に起きたり、他の病気が原因となって右股関節痛の病気を引き起こしているケースも考えられます。
病気やケガになってしまうと慢性化してしまうことが多く治療期間も長期化しやすいです。ここでは代表的な右股関節痛の病気についてお伝えしていきます。
変形性股関節症
変形性股関節症とは、その名の通り異常や老化により股関節の形が徐々に変形していく病気です。変形性股関節症は主に2種類に分類され、それぞれ「一次性変形性股関節症」「二次性変形性股関節症」と呼ばれています。
一次性変形性股関節症は老化によって起こり、二次性変形性股関節症は関節脱臼や関節リウマチ、大腿骨頚部骨折などが原因で起こります。
これらの病気いより関節の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで右関節に痛みが生じてしまうのです。
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)
グロインペイン症候群は別名、鼠径部痛症候群とも呼ばれていてよくサッカー選手で発症することが多い病気です。
グロインペイン症候群はさまざまなケガ、病気の総称でありサッカーなどのスポーツによる股関節への過度の負担や誤った動きの繰り返しにより発症することが多いです。
股関節炎
さまざまな原因で股関節に炎症が起きてしまうことを総称的に股関節炎と呼びます。正式には上述した変形性股関節炎も股関節炎に含まれます。
さらに、他にも関節リウマチによる股関節炎、単純性股関節炎、化膿性股関節炎など種類が多岐に渡るのが特徴的です。
これに伴い発症原因や症状もさまざまです。関節リウマチの場合は慢性的な関節炎で股関節の可動域が狭くなってしまうことが特徴です。場合によっては右股関節の方に症状が現れやすいこともあります。30歳〜50歳の年齢層で発症しやすい病気です。
単純性股関節炎は子供に発症するケースが多く、風邪をひいた後に発症しやすくなります。化膿性股関節炎の場合も子供で発症しやすく細菌の感染により起こります。
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふかんぜん)
実は中高年の女性における股関節の痛みや違和感の病気のうち、90%以上が上述した変形性股関節症になります。そして、この変形性股関節症の多くは臼蓋形成不全が原因で起こります。
股関節に位置し受け皿のような役割を果たす臼蓋という部分の形状が不完全なために、痛みを生じてしまうのです。
歳を重ねるにつれて関節に負担がかかり軟骨がすり減っていきます。臼蓋形成不全だと関節の変形も進みやすく、股関節の痛みや違和感が徐々に起きてくるのです。