唇が荒れてヒリヒリする!5つの原因と治し方を徹底解説
冬になると唇が荒れてヒリヒリするという方はたくさんいますね。唇が荒れているとメイクもうまくいかないし、食事も痛くておいしく食べられません。
見た目はマスクで隠せても、擦れて痛みが出ることもあり、何をするにもやる気がなくなってしまいます。
このように唇が荒れてヒリヒリする症状は口唇炎(こうしんえん)と言われ、その原因は様々です。
今回は唇が荒れてヒリヒリする口唇炎の原因と治し方についてお伝えしていきます。いつものことだと諦めず、原因をつきとめて改善してきましょう。
乾燥
唇が荒れる原因はたくさんありますが、いつも冬になると荒れるという場合は乾燥が原因である可能性があります。
冬場は空気が乾燥しており、室内では暖房機器が使用されているので乾燥しやすいのです。
唇は外側に露出していますが、消化器内と同様の粘膜の一部です。顔や体の皮膚と比べて角質が薄く乾燥しやすい部分なのです。
唇の表面には乾燥を防ぐため油分が含まれています。しかし、空気が乾燥していると気になって舐めてしまうことがあります。
舌で舐めると、唇の表面の油分が奪われ乾燥が進んでしまいます。
室内で過ごす時は加湿器などを利用して少しでも乾燥を防ぐようにしましょう。副鼻腔炎などで口呼吸をしてしまう方は就寝中に乾燥しやすくなります。
就寝時は忘れがちですが、加湿を忘れないようにしましょう。保湿クリームなどを塗ってマスクをして就寝するとより効果的です。
乾燥が原因となっている方は、乾燥して皮が剥がれてしまう前にリップクリームや保湿剤などで保護しておくことが大切です。
皮が剥がれて唇が炎症を起こしてしまうとヒリヒリとした痛みや痒みが出て、保湿するだけでは改善することができなくなってしまいます。
アトピー性口唇炎
元々アトピー体質の方はアトピー性口唇炎である可能性があります。アトピー性口唇炎も乾燥がきっかけとなり起こることが多いので、乾燥しないように保湿しておくことが大切です。
また、夏場であれば日焼けによる軽いやけどがきっかけとなることも多々あります。角質が薄く影響を受けやすい部分ですので十分予防しておきましょう。
患部は保湿して保護すると良いのですが、市販のリップクリームは香料などが入っているものがほとんどです。
アトピー性口唇炎の場合、市販のリップクリームなどが返って刺激になる場合がありますので、薬用と書いてあっても安易に使用せず、医師に相談してからにしましょう。
ワセリンなどの保湿剤は不純物が入っておらず、口に入っても問題ありません。保湿と保護をかねて多めに塗ると良いでしょう。
それでも痒みが強い場合は水で洗い流してからワセリンを塗ることをくりかえします。
ワセリンは保湿と保護はしてくれますが、炎症を治してくれるわけではありません。保湿と保護で自然治癒しない場合はステロイド剤を処方してもらいましょう。
アトピー体質の方は手持ちのステロイド剤を持っている場合もありますが、安易に使用してはいけません。
唇は角質が薄くステロイド剤を吸収しやすい部分です。医師の判断の元、症状に合った強さのステロイド剤を使用しましょう。
また、少し改善したからと自己判断でやめず、医師の指示通り続けましょう。
栄養不足
いつもではないけれど、急に唇が荒れてヒリヒリするという方は、食生活の乱れが原因かもしれません。
ビタミンB2・B6が不足すると剥離性口唇炎を発症しやすくなります。
黄褐色のかさぶたができたり、皮がめくれたりするので、気になってつい皮をはがしてしまったり、舌で舐めたりしてしまいますが、これは症状を悪化させてしまいます。
食生活を見直し、バランスのとれた食事を心がけ、十分な睡眠をとるようにしましょう。痛みや痒みが強い場合はステロイド剤を処方してもらうと早く改善します。
水分不足
寒い冬は暖かいお茶やコーヒーを何杯も飲んでしまうという方も多いでしょう。
お茶やコーヒーには利尿作用があり、体中の水分を多く出てしまいます。そのため、水分不足になってしまう方が多いです。
利尿効果のある飲み物を減らし、白湯などをこまめに補給すると良いでしょう。
口唇ヘルペス
単純ヘルペスウイルスによる感染で唇の周りに小さな水泡ができます。かゆみをともない、かくとヒリヒリと痛みも出ます。一度感染していても繰り返し発症します。
疲労が蓄積している時や生活リズムが乱れている時など、抵抗力の低下している時に再発しやすいです。抗ウイルス薬が効果的ですので、早めに処方してもらいましょう。
参考:口唇ヘルペスがうつる確率と期間は?感染について徹底解説!
まとめ
唇が荒れてヒリヒリする原因と対策について見てきました。自身に当てはまる原因はありましたか。
唇は皮が薄く弱い部分ですので、様々な原因によって荒れてしまいます。
自分はどんな時に唇が荒れてしまうのかを理解し、早めに予防することが大切ですね。それでも荒れて悪化する場合は早めに皮膚科に相談して薬を処方してもらいましょう。