鼻の奥に溜まっている鼻水を簡単に取り除く4ステップ!

鼻で息を吸う

鼻炎などで鼻水が鼻の奥の方に溜まっている状態であると非常に不快感がして気持ち悪くなってしまいます。

鼻の奥に溜まっている鼻水はなかなか取り除くことが難しいですが、コツをおさえて対処していけばしっかりと治すことができます。

そこで、ここでは鼻の奥に鼻水が溜まっているときの対処法について分かりやすくお伝えしていきます。

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鼻の奥に鼻水がたまる原因は「後鼻漏」

後鼻漏とは、鼻の中で分泌された鼻水が鼻の穴から外に出ずに、鼻の後方から喉の方に流れていく病気のことをいいます。

鼻の奥の方に鼻水が溜まっているときはこの後鼻漏になっていることが疑われます。

 

実は、鼻水は1日のうちに2〜6リットルもの量が分泌されていて、そのうちの30%(つまり、0.6〜2リットル)は鼻から喉に流れて、無意識に飲み込んでいるとされています。

つまり、鼻水が喉の方に流れること自体は自然なことなのです。

 

しかし、後述するような鼻炎や副鼻腔炎などが原因で鼻水の分泌量が異常に増えたり、粘度が増しネバネバ感が強くなると、正常に喉の方に鼻水は流れていかずに鼻の奥の方に溜まってしまうのです。

後鼻漏になると、鼻の奥に鼻水が溜まる他に以下のような症状が出やすくなります。

 

  • 口の中がネバネバする
  • ネバネバした痰が出る
  • 口臭がする
  • 集中力が低下する
  • 喉が痛くなる

鼻水が鼻の奥の方に溜まる状態が続くと悪化し、上記のような症状が出てきてしまうのです。

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後鼻漏が起こる要因

後鼻漏は、多くの場合アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などにより鼻水の分泌量が増え、粘度が増した状態になることで起こります。

つまり、鼻風邪をひいて鼻水や鼻づまりが起きた後に、後鼻漏になってしまうことが多いのです。

 

また、後鼻漏は他にも、鼻の穴(鼻腔)に腫瘍ができてしまうことでも起こります。

鼻腔に、腫瘍ができてしまうと物理的に鼻水が鼻の穴を通ることが困難になり、喉の方に流れやすくなってしまうのです。

 

鼻の奥の鼻水を取り除く対処法

水で鼻水を出す

空を見上げる女の人

水を使って鼻水を出す方法は安全で効果的な対処法です。

まず、口の中に水を多めに含みます。その状態で、舌を使って口の奥の方のヌメヌメした部分を洗い落とすように動かしていきます。

鼻の奥に鼻水が溜まっているときは、口の奥の方の上部がヌメヌメしています。舌を口の上部奥から外側に沿わせるように動かすことで、この鼻水を取り除くことができるのです。

 

ある程度、ヌメヌメを取り除くことができたと感じたら軽く口をゆすぎ、水を吐き出してください。

この動作をヌメヌメ感がなるまで数回繰り返しましょう。この水で鼻水を取り除く方法ではすべての鼻水を除去することはできませんが、症状の緩和効果は十分にあります。

なにより、鼻の粘膜を傷つけることがないので安全な方法なのです。

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下を向く

顔を下に向けて鼻水を外に出すことも効果的です。顔を正面に向けている状態だと、重力によって鼻水は喉の方に流れていき、鼻の奥の方に鼻水が溜まっていってしまいます。

なので、下を向くことで鼻水を鼻から、あるいは口から外に出すことができるのです。

 

ただ、鼻の奥に溜まっている鼻水は粘度が高くネバネバしていることが多いので下を向いただけではなかなか取り除くことができません。

そのため、鼻水を外に出すときは下を向いた状態で咳払いをしたり、鼻をかんだりしていきます。

 

鼻の奥に溜まった鼻水が喉の方に流れて口から出てきそうになったときは、下を向いた状態で軽く咳払いすることで外に出しやすくなります。

また、下を向いた状態で鼻をかむことで鼻から鼻水を外に出しやすくなります。

上述した、水を使って鼻水を出す方法で取り除くことができなかった分を、この下を向いて鼻をかんだり、咳払いする方法で取り除いていくといいでしょう。

 

マスクをする

マスクをすることは、後鼻漏で鼻の奥に鼻水が溜まってしまったときの対処としても予防としても効果的です。

マスクをすることで、十分な湿気を得ることできるので鼻や喉の粘膜を潤すことができます。

さらに、外部からの細菌やウイルスの侵入も防ぐことができるので、さらに炎症を悪化させることを防ぐことができます。

 

鼻うがい(鼻洗浄)

鼻うがいとは、生理食塩水などを使って鼻の粘膜を直接洗浄していくことです。

鼻うがいを行うことで、鼻の奥に溜まっている鼻水を洗い流すことができるほか、異物やウイルスも洗い流すことができるので炎症を防ぐこともできます。

 

ただし、鼻うがいを初めてやる場合は鼻の粘膜を傷つけないように正しい方法で行うことが大切です。

鼻うがいをするときに使う水は水道水ではなく、一定の塩分を含んだ生理食塩水を使用していきます。

生理食塩水を使用することで、鼻に水を入れたときのツーンとした痛みをなくすことができるのです。

 

自分で生理食塩水を作るのが面倒な場合は市販の鼻うがい・鼻洗浄専用の洗浄液もあるのでぜひ利用してみてください。

鼻うがいの具体的な方法についてはこちらの動画で分かりやすく説明していますのでぜひご覧ください。

 

ただ、鼻うがいは鼻の奥に溜まった鼻水を洗い流すにはとても効果的ですが、どうしても鼻の粘膜を傷つけてしまいます。

なので、鼻うがいは1日1回までに留め、洗浄後に違和感や痛みがある場合は耳鼻科を受診するようにしましょう。

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参照リンク

後鼻漏|徳島県医師会

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