鼻づまりで眠れない夜を過ごすあなたへ。その原因と解消法を徹底解説!
夜になって寝ようとするときに鼻づまりがして眠れない。日中は特に鼻づまりの症状はあらわれないのに、いざ寝ようとするときになると鼻が詰まってしまうことは非常にやっかいですよね。
自分に合った正しい対処法を実践して、鼻づまりを治していくようにしましょう。
そこで、ここでは夜に鼻づまりがする原因や解消法についてお伝えしていきます。
夜に鼻が詰まりやすくなる理由
一般的に、鼻水や鼻づまりは昼間よりも寝る前の夜や寝起きの朝に起きやすい傾向にあります。これは、私たちの体を制御している自律神経の働きが影響しているのです。
自律神経は活動する神経である交感神経と休息する神経である副交感神経から成っています。夜に寝ようとするときは、これから休息しようとするので交感神経より副交感神経が優勢になります。
このような自律神経の切り替わりのときは、鼻粘膜が何らかの刺激に対してより敏感になってしまうのです。
なので、夜眠ろうとして交感神経より副交感神経が優勢になろうとするとき、逆に朝起きようとして副交感神経より交感神経が優勢になろうとするとき、に鼻づまりが起きやすくなるということです。
このように自律神経の働きが理由で昼間よりも夜に鼻づまりが起きやすくなってしまうのです。
それでは、直接的に鼻づまりに影響している原因や病気についてお伝えしていきます。
鼻づまりで寝れない原因・病気
寒暖差アレルギー
寒暖差アレルギーでは、その名の通り寒暖差が影響して鼻の粘膜でアレルギー反応を起こしてしまいます。
寒暖差アレルギーになると鼻づまりの他にも、くしゃみが出たり、鼻水が出たりと鼻炎のような症状があらわれるのが特徴です。
寒暖差アレルギーは、外気の温度差が大きいと起こるので寒い時期に温かい布団に入ったりすることでも刺激に敏感になり、夜眠るときに鼻づまりが起きると考えられています。
他にも、季節の変わり目や精神的なストレス、タバコの煙なども原因であるとされており、粘膜が敏感になる夜に症状が起きてしまうのです。
症状だけで見ると後述するようなアレルギー性鼻炎とほぼ同様なので、耳鼻科などで診察して判別するといいでしょう。
また、自力でできる対処法などについては次章で後述していきますね。
参考:寝起きの朝に鼻水や鼻づまりが起きる3つの原因と解消法!
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)
特に春先の2、3、4月あたりに症状があらわれる場合は花粉症である疑いが持たれます。正式には、スギやヒノキなどがアレルゲン(アレルギー原因物質)となる季節性アレルギー性鼻炎といいます。
- 鼻づまり
- 鼻水
- 目のかゆみ
といった症状により夜眠れなくなってしまうのです。鼻水を止めるための対処法などについてはこちらの記事でも詳しくお伝えしています。
参考:鼻水が止まらないときの対処法!鼻水が垂れてくる5つの原因と病気
通年性アレルギー性鼻炎
通年性アレルギー性鼻炎とは、花粉症とは違い、ダニ、ホコリ、チリ、ペットの毛などがアレルゲンとなって引き起こされるアレルギー性鼻炎です。
季節に関係なく引き起こされるので通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれています。
症状は、花粉症と同様で鼻づまりや鼻水が主にあらわれます。
人によってアレルギー反応を引き起こすアレルゲンはさまざまですので、自身の原因物質を探し出し、それを遠ざけるという対処が必要になります。
鼻風邪
鼻の粘膜にウイルスなどが感染し、炎症を起こすことで鼻風邪は発症します。鼻風邪になると、
- 鼻づまり
- 鼻水
- 喉の痛み
- くしゃみ
- 咳
- 体がだるくなる
といったような症状があらわれます。
また、副鼻腔炎や中耳炎への悪化といったことも起こる可能性があるので、症状があらわれたら正しい対処を行っていくことが大切です。
参考:鼻風邪が治らないときの4つの治し方!食べ物を改善しよう!
自律神経の乱れ
自律神経のリズムが影響して夜眠るときに鼻づまりが起きやすくなると先述しました。
それだけでなく、精神的ストレスなどが原因で自律神経に大きく乱れが生じ鼻づまりが起きることもあります。
自律神経の乱れによって生じる自律神経失調症は全身にさまざまな症状が生じるので、鼻づまり以外にも、頭痛、喉の違和感、吐き気など他の症状があらわれた場合は自律神経の乱れを疑ってみるといいでしょう。
夜に起きる鼻づまりの解消法
夜に鼻づまりが起きるとなかなか眠ることができずにとても辛いですよね。
花粉症のような鼻炎に対処するためには根本的な原因の治療が必要になりますが、ここでは自力でできる解消法についてお伝えしていきます。
鼻づまりでなかなか寝れないときにぜひ試してみてください。
鼻腔拡張テープを使う
一番手っ取り早い方法は、市販されている鼻腔拡張テープを使うことです。ブリーズライトが一番有名ですね。
鼻づまりに悩まされていてこれまで使ったことがない方はぜひ試してみてください。近所のドラッグストアなどで販売されているはずです。
鼻を温める
どのような原因で鼻づまりが起きていても、鼻を温めることはとても効果的です。鼻を温めることで鼻孔が広がり、血流が良くなるのです。
鼻を温めるには、入浴したり、蒸しタオルをあてるといいでしょう。蒸しタオルはお湯で少し湿らせたタオルを電子レンジで温めれば簡単に作ることができます。
目安としては500Wの電子レンジで1分ほどです。やけどをしないように注意してくださいね。
鼻うがいをする
生理食塩水などを使って鼻うがいすることで鼻の奥、喉の奥の粘膜を直接洗い流すことができます。奥の方で溜まっている鼻水とともに細菌なども外に出すことができるのでおすすめです。
初めて鼻うがいをする場合は、慣れていないのでなかなか難しいかと思いますがこちらの動画を参考にして実践してみてください。
バランスの取れた食生活
普段、お肉を多く摂取している食生活をしていないでしょうか。このような食生活をしていると動物性タンパク質、脂質の過剰摂取につながり血行が悪くなってしまいます。
体の健康を維持するためには、緑黄色野菜や発酵食品なども積極的に摂取し、バランスの取れた食生活を送ることがとても大切です。
やはり食事は健康に基本になりますので、日頃から意識的に改善していきましょう。
禁煙
喫煙している方はタバコの煙が影響して鼻づまりを起こしている可能性が考えられます。タバコの煙は鼻の粘膜を荒らして炎症を起こしてしまいます。
さらに、タバコの煙に含まれるニコチンは鼻孔の毛細血管の血流の流れを悪くしてしまうので鼻炎の悪化につながってしまうのです。
ツボを押す
鼻づまりの改善に効果があるツボを押すことも自分できる簡単な方法でおすすめです。
ツボは小鼻の横にある迎香(げいこう)というくぼみがおすすめです。軽く指の腹で押すことがポイントです。
加湿器をつける
空気が乾燥していると鼻づまりが起きやすくなってしまいます。特に暖房を使用している冬場は空気がとても乾燥しているのでしっかりと対処する必要があります。
部屋に加湿器を設置して十分な湿度を保てるようにしましょう。
眠れなくなる鼻づまりをしっかり治そう
夜鼻づまりが起きる原因やその解消法についてお伝えしました。鼻づまりのせいで眠れなくなるのはとてもイライラしてしまい大変ですよね。
鼻を温めたり、鼻腔拡張テープを使うことで一時的に改善することはできますが、症状がずっと続くような場合は耳鼻科を受診してしっかり治すことが大切です。
参考:片方の鼻だけに鼻づまりがする6つの原因!自力でできる解消法を紹介!