風邪の治りかけ時に現れるツライ鼻水!4種類の対処法を解説
風邪が治ってきたと感じるのに鼻水が止まらない症状に悩まされることはよくあります。
主な原因としては、白血球や菌(ウイルス)の死骸を排出するためであったり、副鼻腔炎に悪化していることなどがあげられます。
そこで、ここでは風邪の治りかけ時に現れる鼻水の原因や対処法についてお伝えしていきます。
風邪が治りかけているときに鼻水が出る理由
風邪の代表的な症状には、咳、鼻水、喉の痛み、発熱、倦怠感などがあげられます。風邪は上気道の炎症なので、喉や鼻の粘膜が炎症し鼻水や喉の痛みが起きやすくなるのです。
鼻水は風邪が治りかけているときに限らず、体調を崩してしまったときや風邪のひき始め、あるいは花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎でも起こります。
しかし、風邪が治ってきたと感じたときに限って鼻水が多く出るといった症例も多いです。これには大きく分けて2つの原因が考えられます。
白血球や菌(ウイルス)の死骸の排出
ウイルスの感染によって風邪を発症すると、体内に侵入したウイルスを退治するために免疫系が働き出します。
この免疫系の中心的な役割を担うのが白血球です。白血球がウイルスを退治する過程で、白血球やウイルスなどの死骸が発生します。
これらを排出するために、風邪の治りかけ時に鼻水が出てくるのです。また、このときの鼻水は黄色っぽい色をしてドロドロしているケースが多いです。
なぜなら、水分を含む通常の鼻水に加えて白血球やウイルスなどの死骸が含まれているので、その分黄色っぽくなるのです。
ちなみに鼻水が緑色である場合はある特殊な細菌による感染症、透明である場合はアレルギー性気管支炎、非細菌性感染症、後鼻漏などによる影響であると考えられます。
このような特徴的な鼻水の色については以下の記事でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
副鼻腔炎
風邪の治りかけ時でも鼻水が止まらない場合は、副鼻腔炎が発症してしまっていることも考えられます。
風邪の菌(ウイルス)が、鼻の奥の方にある副鼻腔という空洞に感染してしまい炎症を起こしてしまう病気です。
副鼻腔炎になると、黄緑色のドロドロとした鼻水がたくさん出るようになり、慢性化すると蓄膿症にもなってしまいます。
つまり、風邪をこじらせてしまうと副鼻腔炎や蓄膿症になり、ひどい鼻水や鼻づまりが起きてしまうのです。
風邪の治りかけ時に出る鼻水に対処する方法
薬をしっかり飲む
風邪が治ってきたと感じたら、服用していた薬を止めてしまう方も多いです。しかし、風邪が完治していない状態で薬の服用を止めてしまうと風邪を再発してしまう可能性が高まるので注意しなければなりません。
風邪の治りかけ時は、体の抵抗力が弱まっており風邪を再発してしまいやすいのです。
なので、風邪が治ってきたと感じてもしっかりと風邪が完治するまでは薬は服用し続けるようにしましょう。
水を使って鼻水を出す
鼻水が鼻の奥の方に溜まって鼻づまりが起きているような場合は、水を使って鼻水を外に出す方法がおすすめです。ティッシュなどを使って物理的な刺激を与えてしまうと、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
それに対し、口に水を含み舌を使って鼻水を出す方法は粘膜を傷つける心配がありません。この方法については以下の記事で詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
また、鼻うがいをしたり、マスクをするなどの対処法もおすすめです。
鼻水はすすらない
鼻水がたれてくると、つい鼻水をすすってしまい体内に鼻水を戻してしまう方も多いはずです。
しかし、このように鼻水をすするということは、体外に排出しようとしていた細菌やウイルスを再び体内に戻してしまうということです。
なので、鼻水をすすってしまうと風邪が治りにくくなってしまうのです。さらに、鼻水をすすることで以下のような悪影響の原因ともなります。
- 副鼻腔炎になりやすくなる
- 咳が出やすくなる
- 中耳炎になりやすくなる
鼻水をすすることを習慣化してしまうとつい無意識にすすってしまいますので、できるだけ意識的に鼻水はかむようにしましょう。
食事に気をつける
風邪の治りかけ時に適切な食事を取ることはとても大切です。風邪の治りかけ時は、消化に良く温かい食べ物がおすすめです。
具体的には、おかゆやうどん、白身魚などがいいでしょう。
また、バナナやリンゴなどの果物を不足しがちなビタミン類の栄養素を補給することができるのでおすすめです。
逆に、刺激物や脂っこい食べ物、揚げ物、アルコールなどは控えるようにしましょう。