風邪による痰が緑色になるホントの理由

1人で広場を歩く

普通、痰は何色をしていますか?無色透明か黄色です。

しかし、『緑色』の痰が出ることもあります。緑色の痰は何のしるしなのでしょうか?

そこで、ここでは風邪になり緑色の痰がでてくる原因や対処法についてお伝えしていきます。

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痰が緑色になる原因

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緑色になる痰の原因は何でしょうか?

痰が緑色になる原因としては、主に気管支系のさまざまな病気の影響が考えられます。

 

具体的には、細菌感染、細菌性肺炎、肺結核、喘息、気管支炎、気管支拡張症、風邪、蓄膿症、緑膿菌、アレルギー疾患、逆流性食道炎などがあげられます。

これらのうち代表的なものを少し説明していきたいと思います。

 

緑膿菌について

緑色の痰がでるのは緑膿菌のせいかもしれません。緑膿菌は常在菌といって、普段から私たちの体に住み着いている菌です。

したがって、病原性が少なく、健常者に悪影響を及ぼすことはありません。

 

ただし、風邪などにより免疫力が低下したときには、緑膿菌の弱い毒性にも負けてしまうことがあるのです。このようなことが原因で風邪になってしまったとき痰が緑色になってしまうことがあります。

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蓄膿症について

蓄膿症についてです。鼻には副鼻腔があります。この副鼻腔に炎症が発生すると蓄膿症になり緑色の痰が出ます。

蓄膿症になってしまう主な原因は風邪からの悪化です。特に鼻づまりがひどかったり、頭痛がするような症状の場合は注意が必要です。

 

もし蓄膿症になってしまった場合は、抗生物質などの薬による治療が行われます。ただ、悪化してしまうと手術をしなくてはいけない状況になる可能性もありますので、早期に治療を行うようにしましょう!

 

気管支拡張症

気管支拡張症とは肺の病気です。気管支がなんらかの影響により袋のように拡張してしまうことにより起こります。

このようなことが起こる原因としては、主に感染症から併発してしまうことが多いです。感染症にかかり咳や痰がひどい場合は、気管支拡張症が併発しないように早めの治療を心がけるようにしましょう。

 

症状は黄色から緑色の痰、咳また時には血痰や喀痰があります。蓄膿症になったことがあったり、現在治療中の方、幼少期に肺炎を患ったことのある方は注意してください。

 

また、喉に痰が絡む病気についてはこちらで詳しくお伝えしているので参考にしてみてください。
→【喉に痰が絡む病気とその原因

 

緑色の痰が出るということは?

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痰の色はふつう無色透明か黄色です。なぜ黄色の痰が出るのかというと、白血球と細菌の残骸が痰を黄色くします。ですから、黄色の痰はどんどん吐き出しましょう。

緑色の痰が出るということは風邪、病気が治ってきた証拠と言われています。しかし、注意したい点は緑色の痰が出るということは、体内に細菌が存在しているということです。

 

つまり、風邪を引いていた人が快方に向かう過程で緑色の痰が出たとします。それは、風邪が治ってきたということを示しています。

しかし、治ったというわけではなく、あくまでもその過程にあるということを忘れないでください。風邪の症状は無くても、緑色の痰が出るということは、いまだに細菌感染の可能性を示しています。

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緑色の痰が出るときの注意点

緑色の痰が出て、咳が止まらず、なおかつ声が出ないときは要注意です。風邪が悪化している可能性があります。しかも、その症状が2週間以上続くのであれば「肺結核」を疑わなくてはなりません。

 

肺結核の初期症状はどんなものですか?37~37.5度の熱、咳、痰が出ます。これだけだと単なる風邪のように見えますよね。

 

しかし、進行すると症状が悪化し以下の症状がさらに出てきます。血痰、胸の痛み、息苦しい、栄養障害による体重の減少です。

ですから、緑色の痰が出て、咳が止まらず、なおかつ声が出ない上に、それが2週間以上続くようでしたら「肺結核」を疑ってください。

 

まとめ

今回見てきたように、緑色の痰が出るということは色々な意味を持っていることを示しています。ただ単に風邪や病気が治ってきただけの可能性もあるし、そのほかの病気を患っている可能性もあります。

 

緑色の痰が出てきたら驚かれると思いますが、冷静に原因を解明していきましょう。もし不安だったら念のため病院で診察を受けることも考えてみてください。

また、喉に痰が絡まってつらいときの対処法はこちらで詳しくお伝えしていますので、参考にしてみてください!
→【痰が絡むときの効果抜群な5つの対処法

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