足の爪が伸びない3つ病気とは?その原因を徹底解明!
足の爪は靴下や靴で隠されていて、普段頻繁には目にしないですよね。ふと思い出したように足の爪を切ろうとしたら、全然伸びていなくて驚いたことはありませんか?
爪が伸びていないというと、何か悪い病気じゃないかと心配になりますね。
そこで、ここでは、足の爪が伸びない病気についてまとめました。
黄色爪症候群(おうしょくそうしょうこうぐん)
黄色爪症候群とはいったいどんな病気なのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
症状
成長の遅い黄色い爪になる・体のむくみ・肺疾患の2つの症状のうち1つまたは2つの症状が出ることが多いのですが、まれに3とも出る人もいます。
通常、爪の色は薄いピンク色をしています。しかし、爪が黄色く肥厚し、ほとんど伸びなくなることがあります。
常にマニキュアやつけ爪をしていると爪の色に気づかないことがあるかもしれませんが、爪の成長がないことで異常を感じる人もいます。
体のむくみは、この病気の人の約8割ぐらいの方に出る症状です。体のむくみがあると、何となく体が重くて思うように活動できなくなります。
黄色爪症候群による肺疾患としては、肺に水がたまるという症状が一番多いです。気管支炎や肺炎などの症状が出ることもあります。
原因
黄色爪症候群の原因は解明されていません。むくみなどの症状が多いことから、リンパ系の障害が原因と考えられています。
喫煙者の場合はニコチン、マニキュアを使用する方は爪硬化剤やネイルラッカーなどの外的刺激も原因の1つと言われています。
また、皮膚疾患の1種、乾癬(かんせん)や真菌感染症などが原因となるとも考えられています。
治療
それぞれ異なる症状が出るため、その症状を抑える治療(対症療法)を行います。
黄色爪の場合はビタミンEの内服やステロイド薬の塗布などで症状を改善します。
体のむくみがある場合は利尿剤を服用し、余分な水分を排出させます。
肺の疾患にはそれぞれの症状を改善する治療を行います。たとえば胸水がたまっている方は、胸水穿刺という処置で背中から針を入れて直接胸水を抜き取ります。
黄色爪症候群になり、がんや糖尿病を併発する方もいますので、たかが爪と放置せず、まずは皮膚科で相談しましょう。
爪周囲炎(そうしゅういえん)
爪周囲炎とはどんな病気なのでしょうか?
症状
爪の周囲に炎症を起こします。赤く腫れて痛みが出たり、膿がたまったりします。爪が伸びなくなることもあります。これらは爪の病気ではなくその周囲の皮膚の炎症です。
原因
さかむけ・嵌入爪(かんにゅうづめ)・深爪(ふかづめ)・マニキュアの汚れなどにより菌が侵入することが原因となります。
治療
皮膚が化膿しているので、まずは抗生物質を服用します。膿がたまっている場合は痛みも強いので膿を出す処置をします。
皮膚を切開しますが、爪の下に膿がたまっている場合は爪を切除したり、爪に穴を開けたりして膿を除去します。
冷え性・血行不良
手足の指先には血液が行き渡りにくく、冬になると手足が冷えるという方は多いですね。指先に十分な血液が行き渡らないことで爪に十分な栄養が供給されず、爪の成長が止まることがあります。
足の爪は特に厚みがあり、もともと伸びるスピードは手の爪よりもゆっくりです。
足の指に十分な栄養が行き渡らないとさらに成長はゆっくりとなり、摩擦などですり減ることもあり、全く伸びていないように見えます。
冬になると爪が伸びず、春になるとまた伸びる、という方は冷え性などによる血行不良が原因と思われます。冬場は特に意識して指先を温めたり、お風呂でマッサージするなど、血行をよくするようにしましょう。
まとめ
爪が伸びないというのは病気なのかどうかわかりませんね。しかし、爪が黄色くなる・体がむくむ・呼吸に違和感があるなどの症状があれば、黄色爪症候群の可能性があります。
黄色爪症候群は、がんや糖尿病を併発することもありますので、放置せず早期治療することが大切です。
爪の周囲に痛みがある場合は爪周囲炎の可能性があります。膿がたまり眠れなくなるほど痛むこともあります。
また膿が中の方までたまると爪を切開して除去することになりますので、痛みがある場合は早めに医療機関で相談しましょう。
特に痛みなどがないけれど、冬場になると爪が伸びないという場合は、冷え性による血行不良が考えられます。
温めたり、マッサージすると血行がよくなり改善されることがありますので試してみましょう。
腫れや痛みがなければ、足の爪が伸びないというのは、気づかないこともあります。しかし、放っておくと思わぬ大変な治療が必要になることもあります。異変に気づいた時は、遠慮せず、医療機関で相談しましょう。
またこちらでは逆に、爪が伸びるのが早い原因についてお伝えしています。
→【爪が伸びるのが早い原因】