白目が黄色い4つの原因!病気による異変を一発チェック!
白目が黄色くなるとまず思いつくのは、肝臓の病気による黄疸(おうだん)という症状でしょう。鏡で白目が黄色いのを発見すると、病気かもしれないと不安になりますね。
しかし、白目が黄色くなる原因は肝臓の病気だけではありません。今回は白目が黄色くなったり、黄色いシミができてしまう原因についてまとめました。
心配のないものから、早急に治療を要するものまでありますので、ぜひ最後までご覧下さい。
肝障害による黄疸
白目が全体的に黄色く、体や手足も黄色っぽくなる症状は黄疸と呼ばれますが、その原因は1つではありません。よく聞かれる原因として、まず肝臓の病気が考えられます。
肝臓はたくさんの働きをしていますが、その中に胆汁の分泌という役割があります。
胆汁は脂肪分の消化に重要な役割を果たしています。胆汁にはビリルビンという色素が含まれ、アルカリ性の黄褐色をしています。
肝臓で分泌された胆汁は腸へと排出されますが、肝臓疾患により胆汁が排出されずに増加するとビリルビンが皮膚などに沈着してしまいます。
これが黄疸という症状です。
ウイルス性肝炎などの肝障害で胆汁が腸へ排出されにくくなっている場合は、肝障害の治療を行うことで黄疸も徐々に改善されます。
胆管の閉塞による黄疸
胆汁が肝臓から排出されていても、腸へつながる胆管が何らかの原因で閉塞していると、やはりビリルビンが沈着してしまいます。
胆管が閉塞する原因は胆石や胆管がんなどが考えられます。この場合は外科的手術や内視鏡処置により閉塞した胆管を開通させる必要があります。
溶血性黄疸:新生児の場合
新生児によく見られる黄疸は、ほとんどが溶血性黄疸です。赤血球が急激に破壊され、ビリルビン値が上昇するために現れる症状です。
参考:新生児黄疸はビリルビンの数値が大事!その基準値とは?!
新生児に行う治療としては光線療法が多いです。その他にも免疫グロブリンやアルブミンの投与などの治療も行われます。
險裂斑(けんれつはん)
顔や体にシミができることがありますね。このシミが目にできることもあります。これが險裂斑です。
加齢とともにできやすいもので、50歳以上の方に多いとされていましたが、最近では子供でも見られるため、加齢だけが原因とは言えません。
紫外線による影響が大きいと言われており、屋外スポーツに従事して紫外線を多く浴びている場合には子供や若いうちから現れることがあります。
また、ハードコンタクトレンズのように目に密着して強い負荷がかかっている場合にも見られます。
險裂斑はシミの一種ですので無害です。特に治療は行わず、様子を見ると良いでしょう。しかし、人と話す時、目はとても気になるものです。
目の色が気になっていると、人と目を合わせなくなってしまったり、自信がなくなってしまったりすることもあります。
気になる場合は、点眼治療という方法もありますので、眼科で相談しましょう。
紫外線の影響が大きいとされていますので、紫外線対策をしっかりして、それ以上できないように予防することも大切です。
まとめ
白目が黄色くなると、何かの病気ではないかと心配になります。黄疸によって白目が黄色くなった場合、誰もが気づくような異常な黄色なので、人と話すのもためらわれます。
黄疸が現れている時は、その他にも全身の倦怠感や食欲不振・腹痛などの症状も合わせて見られる場合が多いです。
黄疸が現れる原因は肝障害・胆管閉塞・溶血性の3つに分けられ、それぞれ異なる治療を行います。一刻も早く原因となる病気をつきとめ、治療を開始するようにしましょう。
白目全体が黄色くなる黄疸とは違い、白目の一部が黄色くなる場合は險裂斑と考えられます。シミの一種ですので体への害はありません。
しかし、目はその人の印象を大きく変えますのでできればない方が良いですね。紫外線対策などで予防したり、できたシミを薄くする方法もありますので、気になる場合は皮膚科で相談しましょう。