やけどによる水ぶくれを処置する方法!正しい対処法をチェック
ポットのお湯が手にかかってしまったり、蒸気がかかってしまったり、やけどはいつも思わぬタイミングでしてしまいますね。
ちょっと赤くなったぐらいなら良いのですが、水ぶくれができた場合、どんな処置をしたらよいか悩みますね。
間違った処置をすると化膿してしまって回復に時間がかかったり、跡が残ることもありますので、いざという時に慌てないようにしたいものです。
そこで、今回はやけどによる水ぶくれを処置する方法を解説していきます。知っておくと急な事態にも慌てずに対処できますので、ぜひ参考にしてみてください。
やけどのランク
やけどにもいろいろな症状があります。その重症度により3段階に分けられています。
Ⅰ度は、少し赤みが出るものの痛みは少ない軽症です。日焼けした時や、一瞬熱湯がかかってしまった時などの軽いやけどです。
Ⅱ度では、水ぶくれができ痛みも強くなります。場合によっては跡が残ります。カイロや湯たんぽなどによる低温やけどの場合は24時間以内にこの症状が現れます。
Ⅲ度では、神経が破壊され痛みもありません。細胞が壊死し白くなり、跡も残ります。この場合は一刻も早く救急処置が必要ですので救急車を呼びましょう。
やけどで水ぶくれができるのは中ランクのⅡ度の場合です。処置の仕方によっては治療が長引いたり、跡が残ったりすることもあります。適切な処置ができるようにしておきましょう。
水ぶくれができた時の処置法
やけどに気づいたらとにかく「冷やす」ことが大切なのは多くの方が知っていることでしょう。
しかし、冷やし方は知らないという方が多くいます。ただ患部に水をかけたら良いというわけではありません。
冷やし方
やけどに気づいたらまず、その状態をきちんと観察しましょう。
患部を見ずに流水をかけるのは危険です。
患部に水ぶくれができている場合は、水が勢いよく当たって壊してしまわないよう、周囲から慎重に冷やします。洗面器に水をためて浸すのも良いでしょう。
氷を使う場合は氷を清潔なガーゼなどで包み、患部の周囲を冷やします。直接当てて水ぶくれを壊さないように注意しましょう。
冷やす時間は夏場は20~30分ほど、冬は10分程度にします。冷やすと少し痛みが和らぐので冷やし過ぎる方が多いようです。
しかし、冷やし過ぎで体温低下になることもありますので気をつけましょう。
患部を保護する
十分患部を冷やしたら、患部を保護しましょう。これは患部から細菌感染を起こさないためです。清潔なガーゼで患部を覆い衝撃を与えないようにしましょう。
患部には消毒や薬などをつけず、まずは病院で診察を受けましょう。そのままの状態を診てもらうことで治療がスムーズに開始できます。
また、できた水ぶくれはつぶさないように注意しましょう。つぶすと患部から細菌が入りやすくなり、炎症が悪化してしまう恐れがあるのです。
水ぶくれができた場合、その重症度は外見ではわかりにくいものです。
特にカイロや湯たんぽなどの低温やけどをしている場合は、思った以上に重症化している可能性があります。自己判断せず、必ず病院で診察を受けましょう。
赤ちゃんの場合
赤ちゃんや幼児の肌はとてもデリケートです。大人の皮膚と比べるとかなり薄いので、やけどをしてしまった場合は、素早く適切な処置を行うことが大切です。
基本的に上記のような処置を行えばいいのですが、赤ちゃんが水ぶくれができるほどのやけどをしてしまった場合は、遠慮なく病院に駆け込んだり、救急車を呼んでも大丈夫です。
また、子供がやけどをした場合、やけどをしたことにショックを受け、きちんと痛みの状態を伝えられないことがあります。
子供が泣くからと、冷やし続けたり、手持ちの消毒液や薬を使わないよう注意しましょう。
まとめ
やけどは思わぬ時に突然起こります。慌ててしまい処置を誤ると、細菌感染したり跡が残ってしまうという事態になりかねません。
やけどで水ぶくれができたら、水ぶくれを壊さないよう、とにかく冷やしましょう。
ある程度冷やしたら患部を保護してすぐに病院へ行きましょう。やけどの重症度はわかりにくいものです。自己判断しないことが大切です。