あくびが止まらない!意外な10個の原因を徹底解説!
よく眠ったはずなのにあくびが止まらないという経験はありませんか?
学校や職場であくびが止まらないと、自分自身も集中力を欠いて困りますが、周囲からもやる気がないと思われてしまいます。
今回はあくびが止まらない原因と止め方について紹介していきます。病気の可能性もありますので最後までぜひご覧ください。
あくびとは?
眠い時や退屈な時にはあくびが出ることがよくあります。あくびはどうして出るのでしょうか。じつはあくびが出るしくみはまだ解明されていません。
しかし、あくびは大きく口を開けて空気をたっぷり吸い込みます。
これは血中の二酸化炭素濃度が高くなり、脳が酸素を欲しているためと言われています。様々な原因で脳が酸素を欲している時に出る生理現象ということです。
眠い時や退屈な時は脳がほとんど働いていない状態です。そのため、脳を活性化させようと脳に酸素を送るためあくびが出るのです。
眠い時や退屈でもないのにあくびが出る場合は病気の可能性がありますので注意が必要です。
生あくびが止まらない原因
緊張
脳が働いていない時は、脳が働くように酸素を送ろうとあくびが出ますが、緊張している時にあくびが出ることもあります。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスにより成り立っています。
脳が活性した状態の時は交感神経が優位になっている状態で、睡眠中や入浴時などのリラックスした状態の時は副交感神経が優位になっている状態です。
この2つのバランスはとても重要で、バランスが乱れると自律神経失調症となり、様々な症状が現れるようになります。
緊張している時は交感神経が極端に優位になっていることがあります。これでは自律神経のバランスを崩してしまうので、副交感神経が働こうとします。
緊張しているのにあくびが出てしまうのは、リラックスした状態になるよう副交感神経が働いているためかもしれません。こうして緊張をほぐしているということなのです。
疲労
長時間のデスクワークなど、脳を使い続けると脳内にアンモニアが発生します。有毒なアンモニアがそれ以上蓄積しないよう、脳を休ませようとしてあくびが出ます。
長時間集中していた時のあくびは休息サインです。外の空気を吸ったり、体を伸ばしてみたりして、少し頭を休めてあげましょう。
睡眠障害
十分睡眠時間をとっているはずなのに一日中眠くてあくびが出ることがあります。これは睡眠の質がよくないためかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)など、眠りが浅く十分脳を休めることができていない可能性があります。大きないびきをかく人は一度医療機関で相談してみましょう。
鉄欠乏性貧血
血中のヘモグロビン濃度が低くなった状態を鉄欠乏性貧血といいます。
ヘモグロビンが不足すると酸素が十分脳へ供給されなくなります。つまり酸素を脳へ送るためにあくびが出ているのです。
鉄欠乏性貧血になるとあくびの他、倦怠感・めまい・動悸などの症状が現れたり、疲れやすくなったりします。
鉄分を多く含む食品をできるだけ食事に取り入れるようにしましょう。
改善がみられない場合は鉄剤を服用することもできますので医療機関で相談してみましょう。
偏頭痛
偏頭痛は、脳の血管が拡張することで周囲の神経を刺激して頭痛を引き起こします。
脳の血管が拡張するということは脳に酸素をたくさん送るということですので、この作用があくびという現象になるわけです。
偏頭痛の前兆としてあくびが出るのはそのためです。
度々偏頭痛が起こる方はこの前兆を感じ取ることができるようにもなります。あくびが出たら早めに薬をのんだり、保冷剤を用意するなどの対策をとるようにしましょう。
糖尿病
糖尿病はすい臓で作られるインシュリンが十分作られなかったり、作られても作用しなかったりして、血糖値が上がってしまう病気です。
血糖値を正常に保つため、食事コントロールをしたり、インシュリンを取り入れる治療を行います。
血糖値があがってしまうと、疲労しやすくなったり、空腹感や喉の渇きをよく感じたり、感染症にかかりやすくなったり、様々な症状が現れます。
この症状の1つとして、あくびがよく出ることがあります。
糖尿病初期は気づかないことも多いのですが、それは疲労と間違いやすいようなあくびなどの軽い症状しか現れないためです。気になる症状は放置せず、医療機関で相談してみましょう。
脳梗塞
脳梗塞になると、脳の血管がつまって脳に十分な酸素が供給されなくなります。
そのため酸素不足となりあくびをすることがあります。めまいや吐き気・頭痛など、他にも症状が現れることが多いので、一刻も早く医療機関を受診しましょう。
狭心症
狭心症の症状というと胸の痛みが多いですが、発作の前兆としてあくびが出たり、発作時に冷や汗やあくびが出ることもあります。
薬物治療・カテーテル治療・血管バイパス治療などが必要となりますので、一刻も早く医療機関を受診しましょう。
更年期障害
女性の閉経前後に起こる更年期障害では、頭痛・めまい・動悸・イライラ・不眠など様々な症状が現れますが、あくびが止まらないという症状が現れることもあります。
気になる場合は婦人科で相談してみましょう。
薬の副作用
インシュリンなどの薬を常用されている方など、血糖値が下がりやすい方は注意が必要です。低血糖になると、発汗・頭痛・視界のかすみ・あくびなどの症状が現れます。
低血糖を起こしやすい薬を常用している方は糖分をいつでも摂取できるようブドウ糖を持ち歩くようにしましょう。
飴やチョコレートなどでも効果はあります。慌てて大量の糖分を摂取すると血糖値が上がりすぎることもありますので十分注意しましょう。
生あくびを止める方法
あくびは生理現象です。体が必要だからあくびが出ているので、無理に止めるのはよくありません。一番良いのは原因を見極めて改善することです。
しかし、大切な試験や会議など、どうしてもあくびを止めたい時もありますよね。そういう時の方法をご紹介します。
少しだけ眠る
睡眠不足だからといって、大切な試験や会議前にぐっすり眠るわけにはいきません。
しかし、可能であれば少しだけ座って目を閉じて10分程度浅く眠るとスッキリします。ぜひお試しください。
上唇を舌で触る
理由はわかりませんが、あくびが出そうな時に上唇に舌の先で触れるとあくびが止まります。
人前では少し抵抗がありますが、下を向いてとか、資料で顔を隠すなど、何とかやってみれば効果はあります。
この方法がなぜきくのか、理由はわかっておらず本当に不思議ですが、困った場面ではぜひ試してみてください。
鼻で息を吸う
あくびで口で大きく息を吸い込む前に鼻で大きく息を吸い込んでみましょう。
目的が果たされ、口を大きく開ける必要がなくなります。
まとめ
あくびについてはそのメカニズムがまだ解明されていません。それでも原因として考えられる病気がたくさんありますね。たかがあくびと思わず、思い当たる病気がないかチェックしてみてください。
あくびは体が必要としているからこそ出るものなので、できれば止めずにおきたいところです。
しかし、学校や職場などで、どうしても止めたい時はありますね。一時的に止める方法は覚えておくと助かりますのでぜひ試してみてください。