左脇腹のチクチクした痛み!何かの病気が原因かも?!
右脇腹には特に異常はないのに、左脇腹だけチクチク痛みを感じるのは何かの病気かもしれません。すぐ治るだろうと放っておくのはとても危険なことです。
しかし、左脇腹の痛みにはさまざまな原因があり、自分で自身の原因を解明するのは意外と難しいことです。
そこで、ここでは原因を解明しやすいように原因となる病気などを網羅的にお伝えしています。
さらに、一緒に伴う症状などもあわせて記述してありますのでご自身の症状と照らし合わせることができるはずです。ぜひご覧ください。
左脇腹がチクチク痛む原因
筋肉の疲労
まずは、筋肉が疲れが考えられます。
この場合は特に何か内臓系の病気にかかっているというわけではないので安心してください。
左脇腹だけにチクチクした痛みを感じる場合は、普段から体のバランスが左に傾いていて左脇腹に負担がかかっているのかもしれません。
- 机に向かっている時間が多く、猫背になっている
- いつも肘をついて横になって長時間テレビを見ている
- 座っているとき、足を組むのがくせになっている
このようなことが習慣化している場合は左脇腹の筋肉が疲労して傷んでしまいます。
対処法としては、姿勢の悪さを改善しなければなりません。
どうしても自分で正すことができないような場合や骨盤がすでに歪んでしまっている方は整骨院などで正しい姿勢になる施術を受けるといいですね!
ストレス
ストレスは私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼします。そのひとつの症状として左脇腹の痛みとして表れている可能性があります。
またストレスにより後述するようなさまざまな病気が引き起こされる根本的な原因ともなります。
日ごろから適度な運動をしたり、休養をしっかりとることで体にストレスをため込まないことが大切です。
便秘
意外に思う方も多いかもしれませんが、便秘により左脇腹が痛くなることはよくあります。
実は左脇腹はちょうど腸の終わりの部分に位置しており、そこに便が固まってしまうことで痛みが生じるのです。
実際に便秘の場合は左脇腹を触ってみると硬くなっていることが多いです。
便秘の改善にはこまめに水分を補給したり、食物繊維をしっかりと摂取することが大切です。
便秘は下腹部がはれてしまったりするとともにさまざまな症状を引き起こします。女性を中心に悩まされている方も多いと思いますが、食生活を中心に改善していきましょう。
左脇腹の痛みが教えてくれる7つの病気
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
そのチクチクした痛みは胃や十二指腸の病気が原因かもしれません。
これらは、ピロリ菌という細菌に感染することにより発症してしまいます。
ピロリ菌が消化器官に感染すると、消化器官を守るための粘膜が弱まってしまいます。これによって、潰瘍ができてしまうのです。
左脇腹のチクチクした痛みの他に、みぞおちにも痛みを感じたり息苦しさを感じるような場合は胃潰瘍や十二指腸潰瘍かもしれません。
急性膵炎
お腹の左側には膵臓(すいぞう)があります。膵臓とは、食べ物をしっかり消化するのを助けるための臓器です。
この膵臓が急に炎症を起こしてしまう病気を急性膵炎といいます。
急性膵炎になってしまう原因は、飲酒であることが特に多いです。
アルコール類を毎日過剰に摂取していると、急性膵炎になる確率が高くなってしまいます。
また、症状としては左脇腹の痛みとともにお腹の上の方や背中側も痛くなることがあります。さらに下痢や吐き気も伴うことが多いです。
アルコールをいつも多く摂取していて、このような症状があらわれた方は、急性膵炎の疑いがあります。内科に受診することをおすすめします!
膵臓がん
膵臓がんの初期症状のひとつとして左脇腹の痛みがあげられます。膵臓がんはがんの中でもかなり危険な病気になります。
なぜかというと、進行が速いうえに明らかな症状も出にくいからです。気づいたらかなり悪化していたという可能性も高くなってしまうのです。
なので、しっかりと初期症状を理解し、早期発見につなげることがとても大切です。
膵臓がんの初期症状としては以下のようなものがあげられます。
- 左脇腹の痛み
- 背中・みぞおちの痛み
- 吐き気
- 高熱
- 下痢
このようにただの風邪かと思うような症状が膵臓がんの初期症状となるので注意しなければなりません。
また、膵臓がんの主な原因としては、
- 膵炎の悪化
- 糖尿病による併発
- 肥満
などがあげられます。
特に50代以上の高齢の方に膵臓がんは発生しやすいと言われていますので、左脇腹の痛みなどの症状があらわれ、少しでも『おかしいな?いつもの風邪と違うな?』と感じた場合は検査を受けてみることをおすすめします。
肋間神経痛
肋間神経痛では、肋骨のまわりなどの神経が筋肉などで圧迫されることにより痛みを生じます。
これにより左脇腹に痛みに痛みを生じることがあります。
明確な原因やメカニズムは未だに明らかになっていませんが、最も影響があることはストレスであるとされています。
私たちの体はストレスを受けると筋肉が緊張し硬くなります。これにより、神経が圧迫されてチクチクとした左脇腹の痛みが生じるのです。
ストレッチなどを行い、痛みがする部分の筋肉を柔らかくしてあげることで改善することができます。入浴後などにぜひ試してみましょう。
尿路結石
激しい痛みを伴うことで有名な尿路結石の前兆である可能性もあります。
尿路結石を発症する可能性が高い年代と性別は30~60代の男性です。
脂肪をたくさん含んでいる偏った食生活をおくっていると尿路に胆石がたまってしまう原因となります。
尿路結石を発症すると、激しい痛みに襲われるほか、血尿や吐き気なども起こしてしまう可能性があります。
予防には水分を多くとることが大切です。これにより尿量や尿流が多くなり結石が結晶化しにくくなるのです。
尿路結石なると尿が白く濁ることが多いです。こちらの記事も参考にしておきましょう。
参考:尿が白く濁る原因は食べ物にあった?!隠れた5つの病気の可能性
帯状疱疹
帯状疱疹は体中に湿疹があらわれる病気ですが、初期の症状として神経痛が起こります。
この神経痛は左脇腹に限った痛みではありませんが、左脇腹に痛みが生じることもあります。
痛みがでて数日後に体に赤い湿疹があらわれた場合は、帯状疱疹ではないかと疑ってみましょう。
参考:帯状疱疹の初期症状を一発チェック!かゆみと痛みに要注意?
左脇腹の痛みに伴う症状
ここでは左脇腹の痛みとともに表れる症状から原因となる疾患をお伝えしていきます。
よくある症状をお伝えしていきますのでご自身に当てはまることも多いはずです。
咳や深呼吸をすると痛い場合
咳やくしゃみ、しゃっくり、深呼吸をしたときに痛みを感じる場合は肋間神経痛である可能性が高いです。
咳や深呼吸などで左脇腹周辺の筋肉が動き神経が圧迫されてしまうからです。
食後に痛みを感じる場合
食後に痛みを感じる場合は胃潰瘍が原因である可能性が高いです。胃潰瘍は胃酸が過剰に出て胃にダメージを与えてしまう病気です。
食事をしている間や食後にいつも痛みを感じる場合は胃潰瘍を疑ってみましょう。
吐き気もある場合
左脇腹の痛みとともに吐き気がある場合は、胃潰瘍・急性膵炎・十二指腸潰瘍である可能性が高いです。
吐き気があるということは消化器系の内臓が影響しているということなので上記のような病気が隠れていることが考えられます。
下痢も伴う場合
下痢も伴う場合は、過剰なストレスによる影響か急性膵炎・膵臓がんなどの膵臓疾患の疑いが考えられます。
過剰なストレスを受けるとお腹が痛くなったり下痢をしたくなってしまいます。また、すい臓系の疾患でも下痢が引き起こされます。
背中にも痛みがある場合
左脇腹だけでなく背中にも痛みがある場合は急性膵炎やすい臓がんなどすい臓系の疾患である可能性が高いです。
膵臓が悪くなると背中やみぞおちなどにも痛みを生じます。悪化するとかなりやっかいな病気なので早期改善を心がけていきましょう。
女性の場合
最後に女性の場合は、女性特有の婦人系の病気が影響している可能性があります。
子宮や卵巣などの病気が原因となっている場合です。この場合は脇腹よりもやや下に痛みを感じる場合が多くなります。
まとめ
左脇腹がチクチク痛むときの原因についてお伝えしました。
いろいろな内臓系の病気を紹介しましたが、多くの場合は筋肉の異常やストレス、便秘などが原因であることが多いです。
普段使わないような筋肉を使うとチクチクとした痛みを感じることがあります。
尿路結石など思わぬ病気の兆候の可能性もありますので、痛みが続くようでしたら病院で診察を受けてみることをおすすめします。