首のリンパが腫れて痛い!意外な原因をチェックしよう!
首にはたくさんのリンパ節が集まっています。そのリンパが腫れて痛みを感じる場合は、何かの病気にかかっている可能性があります。
しかし、風邪などではなく、一見リンパの腫れには関係しないようなことが、原因となっていることもあります。
そこで、今回は首のリンパが腫れてしまう意外な原因についてお伝えしていきたいと思います。
首のリンパが腫れる原因
肩こり
肩がこっていることにより、リンパ節が腫れてしまうことがあります。
肩こりのリンパの腫れにはどのような関係性があるのでしょうか?
リンパ節の中にはリンパ液というものが流れています。
このリンパ液の流れが悪くなり、ある一箇所にたまってしまうとリンパの腫れとして、主に首の部分が腫れて痛くなってしまうのです。
そして、リンパ液が一箇所にたまらないように流してくれる原動力は筋肉です。筋肉が動くことによって、リンパ節の中のリンパ液を流動させてくれます。
しかし、肩こりになると肩から首にかけての運動量が低下してしまいます。
この結果、リンパ液を流すために必要な筋肉の動きを得ることが出来ず、首のリンパ節の一部分でたまってしまうのです。
この場合の対処法としては、肩こりを解消しなくてはいけません。即効性のある方法としては以下の動画の体操が効果的です。
自宅で簡単にできる方法なので動画を見ながらぜひ試してみてください!
口内炎
続いては、口内炎が原因のリンパ節の腫れです。
この場合は、口内炎の患部から侵入した細菌やウイルスがリンパの腫れを引き起こします。
口にはたくさんの細菌がいて、口内炎ができると、その部分から細菌が入りやすくなってしまいます。細菌が侵入してくると、リンパ節に入り込みます。
リンパ節には、白血球やリンパ球がいて、それらの細菌を退治してくれます。その退治するときの影響で、リンパが腫れてしまうのです。
特に、口の中から細菌が入り込むと近くの首のリンパが腫れやすくなってしまいます。
このようにして、ただの口内炎が原因で首のリンパが腫れてしまうのですね!
対処法は、口内炎を治すことです。口内炎の原因と治療法についてはそれぞれ以下で説明していますのでご覧になってみてください!
参考:口内炎ができる4つの原因
特に子供、高齢者、風邪をひいている方など免疫力が低い方はリンパが腫れやすいので注意しましょう!
虫歯
口内炎の場合と同様で虫歯により口の中から細菌が侵入してしまうことで起こります。
虫歯が悪化して、神経まで到達してしまうとそこから細菌が侵入し、リンパ節が腫れてしまうことがあるのです。
特に奥歯や親しらずは知らない間に虫歯が進行して、化膿してしまっている場合もあります。このように化膿して、歯の根元に膿がたまってしまうと抗生物質などで炎症を抑えなければなりません。
しっかりと日ごろから口内ケアをしておくことが大切です。
湿疹
ぶつぶつした湿疹があり、かゆみを感じてしまうときはリンパの腫れの原因になるかもしれません。
特にとびひなどの感染症や頭皮の湿疹の場合は、リンパが腫れてしまう可能性があります。
原因としては、口内炎の場合と同様で細菌が体内に侵入することです。
湿疹やできものができて、その部分を掻いてしまうと炎症が強くなり、細菌が入りやすくなるので注意してください。
ただし、患部を清潔にしていれば入ってくる細菌を最小限にすることができるので首のリンパの腫れを防ぐことができます。
発疹がでたら、その発疹を治すことだけを考えてしまいがちですがリンパの腫れを引き起こすこともある、ということを気に留めておくといいですね!
風邪
首の腫れとともに体のだるさや発熱がある場合は風邪が原因でリンパ節が腫れてしまっている可能性があります。
これは、風邪の原因になっている細菌を私たちの体の免疫系が排除しようと戦ってくれていることで起こります。
このとき安静にして、栄養補給、水分補給もしっかりと行うことで免疫系の抵抗力も上がりますので風邪をひいているときは無理をしないことが大切です。
扁桃炎
よく風邪などの発症に伴うことが多いですが、喉の奥の方が赤くなってしまうときがあります。
これは扁桃炎である可能性が高く、喉がイガイガしたり、痛みを感じたり、首が腫れあがってしまうという症状が表れるのです。
扁桃腺の腫れの治し方についてはこちらの記事で詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
悪性リンパ腫
リンパ節が腫れている場合で一番怖いのが悪性リンパ腫になってしまっている場合です。
悪性リンパ腫という病気は、白血球の中のリンパ球ががん化してしまい、リンパ球が異常に増えてしまい、リンパ節が腫れあがってしまうという病気です。
悪性リンパ腫を発症すると、リンパ節の腫れや痛みのほかに
- 熱が出る
- 体重の減少
- 全身のかゆみ
- 体がだるくなる
など全身に症状があらわれるのが特徴です。
血液がんの一種になりますので、発症したらしっかりと医療機関で治療を受けなければなりません。
リンパ節の腫れなどの初期症状をしっかりと察知して早期治療をしていくことがとても大切になります。
リンパ節の腫れに似ている病気
首が腫れているとまずはリンパ節の腫れが疑われますが、なかには耳下腺や顎下腺などが腫れている場合もあります。
これらはリンパ節の近い位置にあるので間違えやすいのです。そこでここではリンパ節の腫れと間違えやすい病気についてお伝えしていきます。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
おたふくかぜは一時期に流行することで有名ですよね。この「おたふくかぜ」は正式には流行性耳下腺炎といい、耳下腺炎の一種となります。
おたふくかぜを発症すると、耳の下あたりや首が腫れたり、発熱してしまいます。
また、おたふくかぜの場合は最初に右か左、片方の耳の下が腫れるのが特徴的です。ただその後もう片方も腫れだしてくるので注意しなければなりません。
おたふくかぜは子供しか発症しないと思われている方も多いですが、最近は大人がかかってしまうことも多くなっています。
ぜひこちらの記事も併せてご覧いただくことをおすすめします。
参考:耳の下の腫れと痛みの原因は?ただの風邪のせいじゃない!
急性化膿性耳下腺炎・反復性耳下腺炎
これらはどちらも耳下腺炎の一種で、片側だけで首・耳下に腫れを伴うのが特徴です。
これらの耳下腺炎は以下のような違いがあります。
- 急性化膿性耳下腺炎:耳下腺内に膿がたまり、口の中にも膿が出てきてしまう。
- 反復性耳下腺:耳下腺内に唾液がたまってしまい、炎症を起こしてしまう。
つまり、片側だけ腫れていて膿もともなう場合は急性化膿性耳下腺炎、片側だけ腫れていて膿は出てこない場合は反復性耳下腺炎と判断することができます。
まとめ
首のリンパが腫れてしまうさまざまな原因についてお伝えしました。また、首が腫れてしまうのはリンパ節の腫れだけでなく、耳下腺などが腫れているケースも考えられるのです。
もし首が腫れてしまって、原因が分からない場合は医師に相談するようにしましょう。