柴胡桂枝湯の効能や副作用を分かりやすく解説!
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、風邪をひいてしまったときによく使用される漢方薬です。
特に風邪が長引いてしまい、なかなか治らないときに使われることが多いです。
そこで、ここでは柴胡桂枝湯にはどのような効果や副作用があるのかお伝えしていきたいと思います。
効能
柴胡桂枝湯は、風邪がなかなか治らず、具合が悪くなってから数日たったころに使用されることが多くなっています。
具体的には、
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気
- 寒気
- 体のだるさ
などの症状に効果があります。
また、柴胡桂枝湯は、私たちの体の中の臓器が炎症を起こしていることにも作用します。
つまり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胆のう炎、膵臓炎、胆石症などの消化器系臓器の炎症を伴う疾患にも効果的なのです。
他にも肺炎や肺結核など肺での炎症作用も抑えることが期待できます。
また、柴胡桂枝湯には9種類の生薬が含まれています。生薬というのは、天然にもともとある私たちの体に薬として作用する産物のことです。
- 柴胡(サイコ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 黄ごん(オウゴン)
- 半夏(ハンゲ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 人参(ニンジン)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 大棗(タイソウ)
このような9つの生薬が含まれています。特に、「柴胡」と「桂皮」には炎症を抑える効果があります。他の生薬には、吐き気を抑える効果があったり、熱をしずめたり、痛みをやわらげたりするものがあります。
このようにさまざまな生薬を組み合わせることにより、こじれた風邪や臓器の炎症に効果がある柴胡桂枝湯の効能があらわれるのです。
副作用
漢方薬は基本的には、副作用は出にくいと言われています。しかし、体質によっては副作用が出てしまうおそれがあるので注意してください。
重い副作用は、めったに出ることはなく、「食欲がなくなる」などの軽い副作用が出ることがあります。
また、下痢っぽくなったり、胃がむかむかしたり、吐き気がしたりとお腹の調子が悪くなることもあります。他にも、肌に赤い湿疹が出てかゆくなるなど、皮膚に異常が出ることもあるので注意してください。
副作用は思わぬ症状があらわれる危険性があるので、柴胡桂枝湯を服用した後に、体に何か異常を感じたら医師に連絡するようにしましょう。
使い方
漢方薬も用法・容量をしっかり守らなくてはいけません。大人の方は1回につき7.5gを1日につき2~3回服用するようにしましょう。
また、飲むタイミングは食事をする前あるいは、食事をしてから2時間以上経過してからです。
ふつうの飲み薬だと、食後に服用することが多いと思いますが、漢方薬はこのように食前あるいは食間に服用することが多いので注意しましょう。
それでは、どうして漢方薬は食前あるいは食間に飲むべきなのでしょうか。これは、漢方薬の成分の効果が出やすいのは空腹時であるからです。つまり、胃に食べ物が入っていないときです。
また、漢方薬に含まれる毒性の成分を抑えるためでもあります。空腹時は胃の酸性度が高くなりますので、この毒素成分の吸収を最低限に抑えることができるのです。
そして、漢方薬は毎日飲んで、体質を徐々に変えていくことが大切です。できるだけ飲み忘れには気を付けて、毎日飲むようにしましょう!
まとめ
今回は、柴胡桂枝湯の効果や副作用についてお伝えしました。長引く風邪を治すためにとても効果的な漢方薬です。
また、他にも風邪を治すためによく使用される薬としては、フロモックス錠というものがあります。漢方薬ではなく、抗生物質ですが比較的、副作用が少ない薬として昔から使われているのです。
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