ろれつが回らないのは病気?意外な5つの原因を大特集!
突然ろれつが回らなくなると、その違和感に戸惑いますね。ちょっと舌がもつれただけだと思っていても、それは病気のせいかもしれません。
今回はろれつが回らなくなる原因について解説していきます。知っておくと急な事態にも対応できます。ぜひ最後までご覧ください。
脳卒中
突然、ろれつが回らない・言葉が出てこない・しびれるなどの症状があると脳の病気を疑いますね。
脳卒中は正式には脳血管障害と呼ばれ、脳の血管が詰まる脳梗塞や、脳の血管が破れる脳出血・くも膜下出血などがあります。
脳卒中の中でも脳梗塞はその7割を占めています。脳梗塞は、脳の血管が老化などにより硬化してしまい血栓ができて詰まります。
このように血栓ができて詰まると、脳からの信号が途絶え、様々な障害が現れます。
片側の手足がしびれたり、激しい頭痛がしたり、視力が低下したり…といった症状が現れます。ろれつが回らない・言葉が出ないというのも脳梗塞の症状として非常に多いです。
突然、ろれつが回らないという事態になった時は他にも症状が現れていることもあります。脳梗塞が少しでも疑われる時は一刻も早く脳神経外科を受診しましょう。
血管の硬化は老化により起こりますが、高血圧・糖尿病・喫煙などが原因となり、動脈硬化を速めることがわかっています。
日々の生活で改善できることは積極的に改善していくようにしましょう。
アルコールの飲みすぎ
お酒を飲むとろれつが回らなくなるという方は多いですね。アルコールは体内にとりこまれると肝臓で分解されます。
しかし大量のアルコールを摂取すると肝臓の機能が追いつかず、体内にアンモニアが残ります。アンモニアは毒ですので、様々な障害をもたらします。
血中のアンモニア濃度が高まると脳で機能障害が起きます。中でも小脳で機能障害が起きると運動機能に障害が現れ、ろれつが回らない・まっすぐ歩けないなどの症状が現れるのです。
さらにアンモニア濃度が高まると、意識障害が現れ死にいたるケースもありますのでお酒の飲みすぎには十分注意が必要です。
お酒の飲みすぎが原因だとわかっている場合は、ろれつが回らなくてもそれ以上飲酒しなければ大丈夫です。時間が経過し、アルコールが抜ければ症状もおさまります。
自律神経失調症
過労などが原因で大きなストレスを抱えると自律神経失調症になることがあります。
自律神経失調症は、活動的な交感神経とリラックスさせる副交感神経のバランスが乱れ、睡眠障害・食欲不振・冷え性・動悸・息切れ・精神不安定などなど、様々な症状が現れます。
飲酒をしておらず、脳の障害も見られないのにろれつが回らないという場合は、自律神経失調症の症状の1つである可能性があります。
ろれつが回らないこと以外にも症状が現れている場合もありますので、自身の状態をしっかり把握しましょう。
脳神経外科を受診したけれど特に異常が見当たらなかったという場合は心療内科で相談してみるとよいでしょう。
過度の緊張
大事な試合やプレゼンの前など、過度の緊張をしている時にもろれつが回らないということがあります。
人は緊張すると唾液の分泌が抑制され、口の中が乾燥してしまいます。口の中が乾燥すると舌が思うように動かず、ろれつが回らないという状態になるのです。
一度うまく話せないと、さらに緊張が増して悪循環に陥ります。水分を補給し、深呼吸をしてゆっくりと行動してみましょう。
舌がん
一時的な症状ではなく、最近段々ろれつが回らなくなってきたという場合、舌がんの可能性があります。舌がんは口腔がんの1種です。
舌に痛みが出たり、食べ物がしみたり、舌の表面にこぶのようなものができて段々と大きくなっているということはありませんか?
舌ガンが進行してくると舌の動きが悪くなり、ろれつが回らない・飲食しづらいなどの症状も現れてきます。
舌ガンは食事に大きな影響が出ます。治療が遅れると日常生活が大きく制限されてしまうなどの後遺症も考えられます。舌の違和感を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
ろれつが回らないという経験は、飲酒や緊張など、誰でも起こりやすいものですが、中には脳卒中や舌がんなどの深刻な病気である場合もあります。
また過労などによる自律神経失調症が原因である場合は、自身ではなかなか気付きにくいものです。
飲酒や緊張などが原因ではない場合は早めに医療機関で相談し、原因をつきとめるようにしたいですね。
自身で判断できにくいこともありますので家族など周囲の人にも相談してみましょう。