足の甲がかゆい!ぶつぶつした湿疹ができる6つの原因
急に足の甲がかゆくなったら、ついつい掻いてしまいますよね。しかし、足の甲のかゆみや湿疹の原因は様々で、ひどくなる前に治療をした方が良い場合もあります。
今回は足の甲にかゆみを感じたり湿疹ができる原因についてお伝えしていきます。気になっているという方はぜひ最後までご覧下さい。
乾燥
冬の乾燥した時期だけでなく、裸足で過ごしてエアコンの影響を受ける夏場でも、乾燥によりかゆみを生じることがあります。
皮膚が乾燥して表面のバリア機能が弱まると、サンダルのベルトなどちょっとした刺激でもかゆみが出てしまうことになります。
顔や手が元々乾燥肌でトラブルがあるという方は、足の甲のかゆみも乾燥によるものである可能性が高いです。顔や手に使うハンドクリームなどの保湿剤を足にも塗ってあげましょう。
汗疱(かんぼう)
小さな水疱が多数できている場合、汗疱によるかゆみかもしれません。汗疱は、手のひらや手の指の側面、足の裏などに多数の水疱ができます。
夏場の汗をかく時期に汗をよくかく部分に見られるので、汗の影響が大きいと思われますが、原因は解明されていません。
刺激を与えなければかゆみは少ないのですが、足の甲にできた場合はサンダルのベルトなどが当たって刺激になるため、赤くなってかゆみをともなうこともあります。
汗をこまめに拭き取り、掻いたり触ったりして刺激を与えないように心がけましょう。かゆみが強い場合はステロイド剤が有効です。
掻いてひどくなると治りにくくなりますので早めに皮膚科で処方してもらいましょう。
水虫
足の指や足の裏などに白癬菌(はくせんきん)が感染している場合、手や足の甲にも水疱ができることがあります。
春から夏に発症することが多く、かゆみが出るのでつい掻いてしまいがちです。汗疱や他の皮膚炎と区別しづらいですが、かゆみがある場合は皮膚科で白癬菌の検査をしてもらいましょう。
水虫は患部を清潔に保つことが重要です。掻いて悪化させないように注意し、皮膚科で相談しながら気長に治療を行いましょう。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症は、手のひらや足裏に無菌性の膿疱ができる病気ですが、足の甲にできる場合もあります。
原因は解明されていませんが、喫煙者に多く見られる病気ですので関連性が高いと思われます。喫煙者は禁煙を心がけましょう。
また金属アレルギーによる症状である可能性もあり、歯科金属などがある場合は金属アレルギー検査を行い、反応がある場合は歯科金属を外すことになります。
多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)
春から夏にかけて若い女性に多く発症する病気です。赤い水疱が左右対称にできます。はじめは小さな水疱ですが、だんだん大きくなります。
唇・目・外陰部などに多く発症しますが、足の甲にできることもあります。軽症の場合、狭い範囲に発症し、かゆみは少ないことが多いです。
かゆみがなくて気づかない方も多く、2~3ヶ月で自然に治りますが、同じ季節に繰り返し発症する場合があります。
広範囲にできたりかゆみが強い重症の場合は生命の危機に陥ることもありますので早めに皮膚科を受診しましょう。
むずむず脚症候群
夜間など、安静にしている時にふくらはぎなどがむずむずしたり、虫が這っているような感覚に襲われます。
ふくらはぎで感じることが多いようですが、足の甲で感じる方もいます。気になって眠れず、不眠症となる方も多くいます。
原因は解明されていませんが、体質や食生活が大きく影響すると考えられています。
夕方から深夜にかけては神経伝達物質の一種ドーパミンの分泌量が減少することが影響している可能性があり、ドーパミン受容体作動薬が処方されることもあります。
自覚できず、不眠症やうつ病を発症する方も多く、治療に時間がかかる場合もあります。
足の甲がむずむずして眠れないといった症状がある場合、早めに皮膚科等を受診し、皮膚炎等がない場合は神経内科や心療内科等で相談してみましょう。
まとめ
足の甲のかゆみや湿疹の原因はたくさんあり、皮膚疾患ばかりとは限りません。たかが足のかゆみと放置せず、症状をよく確認してみましょう。
多くの場合は皮膚疾患によるもので、掻かずに清潔に保つことで悪化せずにすみます。我慢できないかゆみがある場合は、ひどくなる前に皮膚科で相談してみることが大切です。
不眠の症状もある場合は、皮膚疾患と思い込まず、神経内科や心療内科で相談してみましょう。
また、足の甲だけでなく足の裏にもかゆみを感じたり、ぶつぶつができている場合はこちらの記事も併せてご覧ください。