空腹時にお腹が痛くなる3つの原因!隠れた病気に対処しよう!
お腹が空きすぎると腹痛がするというのは、多くの人に表れる症状です。多くの場合は空腹時に胃酸が過剰に分泌してしまうことが原因であることが多いです。
ただ他にも意外な隠れた病気にも注意しなければなりません。これらは日々の生活習慣を改善していくことで簡単に対処することができますのでぜひ実践していきましょう。
そこで、ここでは腹痛時にお腹が痛くなる原因や対処法についてお伝えしていきます。
お腹が空くと腹痛がする原因
胃酸過多
胃酸過多とは、食べ物を消化するための胃酸が過剰に分泌されてしまう病気です。胃酸は、胃に「消化すべき食べ物」が入ってくると必要な分だけ分泌するように調整されています。
しかし、さまざまな原因によって必要以上の胃酸が分泌されて、胃に負荷がかかってしまいます。
これにより、お腹が痛くなったり、胃もたれ・胸やけ・吐き気などの症状が生じるのです。
このような胃酸過多になってしまう原因は主に以下の2つがあげられます。
- ストレス
- 高ガストリン血症
程度の違いはありますが、多くの人が日々の生活の中でストレスを感じていると思います。ストレスを感じることにより、私たちの体を制御している自律神経が興奮します。
これによって、空腹状態であるにもかかわらず胃酸の分泌が促進してしまうのです。
また、高ガストリン血症とは血中のガストリン濃度が高くなってしまう病気です。
胃の中に存在するピロリ菌の作用によってガストリンの分泌が行われることで血中のガストリン濃度が高くなってしまうことがあるのです。
ガストリンというホルモンは胃酸の分泌を促進する作用がありますので、この結果、胃酸過多の状態になってしまうというわけです。
急性胃炎
急性胃炎は、胃の粘膜で炎症を起こしてしまう病気です。これにより、胃痛・吐き気・食欲不振・下痢などのさまざまな症状があらわれます。
急性胃炎が発症する原因としては、
- ストレス
- アルコール・コーヒーなどの刺激物の過剰摂取
- 喫煙
などが代表的です。
急性胃炎の場合は、痛みのほかにも吐き気と伴う場合が多いです。ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、十二指腸という部位の薄い粘膜が酸によってえぐられて潰瘍となってしまう病気です。
激しい腹痛、吐き気、胸やけなどが主な症状としてあげられます。
また、十二指腸潰瘍の特徴として空腹時に痛みが生じるものの食事をとることで痛みが和らぐということが多いことです。
原因や症状は胃潰瘍ととても似ていて区別にしにくいのですが、このように空腹時のみに痛みが生じる場合は十二指腸潰瘍の可能性が高くなるのです。
また、十二指腸潰瘍は胃酸の分泌が活発な20~40代の若い年代層で発症することが多いです。
お腹が痛いときの対処法
牛乳を飲む
空腹時にお腹が痛くなってしまう根本的な原因は胃酸の過剰分泌であることが多いです。
牛乳は胃酸を中和して胃を保護してくれる効果が期待できます。
ただ体質によっては牛乳を飲み過ぎるとお腹がゆるくなって下痢や腹痛を起こしてしまうこともあります。
牛乳が体質に合わない方は無理して飲む必要はありませんので他の対処法を試してみましょう。
野菜・果物の摂取を心がける
野菜や果物に多く含まれるビタミンAやビタミンC、食物繊維などは胃壁を修復してくれる作用があったり、胃・腸の調子を整えてくれる作用があります。
ビタミンAは、にんじん・パセリ・ほうれん草などが多く、ビタミンCは柑橘系の果物・ピーマンなどがあげられます。
意識的に野菜を食べるようにしないとつい肉類中心の食生活になってしまうことも多いので、野菜の摂取を習慣づけるといいですね。
こまめに食事をとる
空腹時にお腹が痛くなってしまう場合は、空腹状態を作らないようにするのが一番です。
ただ食事のときにたくさんの食べ物を食べることは逆効果であることが多いです。なので、空腹状態をつくらないようにこまめに食事をとるといいでしょう。
1日3食と決めてかからずに1日4食や5食などに増やすことによって空腹状態になりにくくすることができます。
食事の回数を増やすことで太ってしまうのではないかと不安になる方も多いと思いますが、1回ごとの食事の量を減らすことが対処することができます。
少ない量の食事をこまめにとることで、栄養の吸収も効率的にすることができるのおすすめです。
まとめ
お腹が空いたときに腹痛がしてしまう原因や対処法についてお伝えしました。
さまざまな病気が隠れている可能性も考えられますが、基本的には胃酸が必要以上に分泌されていることで痛くなっていると認識するといいでしょう。
空腹状態をできるだけつくらないようにしたり、野菜を多く摂取したりするなどさまざまな対処法がありますのでぜひ実践できそうなところから行っていきましょう。