腕が上がらないときの原因は?チェックしてほしい5つの確認事項

花びらの上に寝転ぶ女の人

腕が上がらない、上げにくいと感じた場合は焦らずに他にどのような症状が体に表れているか確認することが大切です。

腕を上げようとしたときに痛みがするか、痛くはないか、しびれが伴うか、このような症状をチェックすることが多くの場合、原因を解明することができます。

そこで、ここでは腕が上がらない原因を症状別にお伝えしていきます。ぜひご自身の症状に合わせて確認してみてください。

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腕が上がらない5つの原因

腱板損傷:腕をある程度上げると痛みがする

背を向ける女の人

腕が上がらないときに最もよくある原因が腱板損傷です。腱板とは、肩の関節を安定させている筋肉と腱の総称のことをいいます。

この腱板に強い負荷を与えて傷つけてしまった状態を腱板損傷と言うのです。特に、完全に腱板を切ってしまった状態は腱板断裂と呼んでいます。

 

腱板は肩や腕の付け根に位置し、腕の複雑な動きを可能にしたり、腕からの強い負荷を受ける部位であるためとても傷つきやすいのです。

具体的には、加齢による筋肉や腱の衰え、スポーツや事故による衝撃、打撲などが原因で腱板を損傷してしまうことが多くなっています。

 

また、腱板損傷の痛み方の特徴として腕の上げ始めは痛みはせずに、ある程度の位置まで上げてから痛みを感じるケースが多いです。

体に対して直角(90°)くらいの位置まで腕を上げると痛みがして、それ以上腕を上げることができなくなってしまうのです。

 

他にも腱板損傷では肩を回すとゴリゴリと音がすることも多いです。その場合はこちらの記事もぜひご覧ください。

参考:肩を回すとゴリゴリ音がする!痛い原因の正体とは?

腱板損傷は症状が後述する四十肩にとても似ていますが、このような痛み方は異なりますのでぜひチェックしてみてください。

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四十肩(五十肩、肩関節周囲炎):腕の上げ始めから痛みがする

四十肩(五十肩)は、肩の関節のあたりで炎症が起きてしまう病気です。なので医学的には肩関節周囲炎と呼ばれています。

名称の通り、40代以降で発症することが多く家事や仕事、スポーツなどでの腕や肩の酷使が原因となることが多いです。

 

四十肩は症状の違いによって急性期と慢性期に分かれています。急性期では肩や腕に激しい痛みが生じ数日〜数週間続きます。

その後、慢性期になると痛みは和らぎますが腕を上げることができなくなります。

このような腕や肩の痛みと腕が上がらなくなるという症状は上述した腱板損傷ととても似ているのですが、痛み方で両者を区別することができます。

 

四十肩では、腕を少しでもあげようとすると痛みがしてそれ以上あげることが困難になります。

一方、腱板損傷の場合はある程度の角度(90°前後)まで上げることができますが、それ以上上げることができなくなってしまうのです。

なので、痛みが激しかったり、ほとんど腕を上げることができないような状態のときは四十肩(肩関節周囲炎)が原因ではないか疑いましょう。

 

スマホ巻き肩:肩が凝っている場合

足を組む

最近では少しの空き時間でもスマホを使用することが多く、スマホの長時間使用が原因でさまざまな病気が起こりやすくなっています。

そのひとつとして、スマホ巻き肩という身体トラブルがあげられます。

巻き肩とは猫背のように悪い姿勢をしている状態のことで、巻き肩が続いていると肩周辺の筋肉が凝り固まってしまいます。

すると、肩の動作に制限が出てしまい腕が上げにくくなってしまう症状があらわれるのです。

 

この巻き肩が特にスマホの長時間使用により起きている状態のことをスマホ巻き型と呼んでいるのです。

スマホ巻き型になると腕が上がらなくなる症状の他に、激しい肩こりの症状も表れることが多いです。

特に、スマホを長時間使用して猫背になってしまっている心当たりがある場合はスマホ巻き肩が原因ではないか疑いましょう。

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首からの神経障害:痛くない場合

腕が上がらない場合は、肩に異常があるのではなく首に原因がある場合もあります。

首にはさまざまな神経が通っておりそのうち腕に続く神経で障害が起きてしまうと、腕を上げにくくなってしまうのです。

 

具体的には頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症により首の神経が圧迫されてしまうことが多いです。

この場合、肩の筋肉や関節で炎症が起きているわけではないので腕を上げようとしても痛くありません。

ただ、首で異常が起きているので首を動かすことで痛みを感じます。

参考:首の後ろが痛い原因と病気を徹底解説!右側か左側だけに症状がでる理由とは?

 

胸郭出口症候群:しびれの症状がある場合

手と肘

胸郭出口症候群でも神経の障害により腕が上がりにくくなります。ただ胸郭出口症候群では、胸部で筋肉により神経や血管が圧迫されてます。

これにより腕に通じる神経が障害されてしまうと腕が上がりにくいという症状があらわれるのです。

 

また、腕を上げようとすると腕がしびれたり、肩のあたりに痛みが生じるのも特徴的です。

胸部での神経や血管の圧迫により生じるので骨格的になで肩の女性や筋肉質な男性で発症することが多い病気となっています。

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