腕がだるい!と感じるときに見落としがちな3つの原因
腕がだるいと感じる場合、何らかの原因で血行不良が起きているケースがほとんどです。血行不良は疲労やストレス、冷えなどさまざまな要因が絡まって起こります。
なので、腕のだるさを引き起こす要因を理解し、自身の症状を照らし合わせて原因を解明していくことが大切になります。
そこで、ここでは腕がだるい原因について分かりやすくお伝えしていきます。
腕がだるい3つの原因
疲労
腕がだるいと感じるときに最もよくある原因が疲労です。テニスやバスケットボール、水泳など腕を酷使するスポーツをしたり、重い荷物を持ったりすることで腕の筋肉疲労が起こります。
「筋肉疲労」にもさまざまな種類があるのですが、このような場合は肉体的筋肉疲労といいます。乳酸やヒスタミンなどの痛み物質が筋肉にたまることで、筋肉を収縮させます。これにより、腕に疲れを感じだるくなってしまうのです。
肉体的筋肉疲労が一番起こりやすい人は運動不足の人です。
頻繁にスポーツや運動を行っている場合は腕の筋肉もそれに伴い発達しているので、筋肉の疲労も起こりにくくなります。
しかし、普段あまり運動をしていない人は筋肉量も不足していて、腕が運動についていけないため少しの活動で疲れを感じ、だるくなってしまうのです。
腕にだるさを感じるのは、筋肉を多く使った日の翌日であるケースが多いです。なので、腕が疲れたと感じた場合は入浴時に腕をよく揉みほぐすなどのケアを行うといいでしょう。
血行不良
腕の血行が悪くなっていることもだるさを感じる原因となります。例えば、冷え性で体が冷えやすい状態にあると血行不良になり、その結果腕がだるくなってしまいます。
また、上述した筋肉疲労でも根本的には血行不良が起こります。筋肉が疲れると収縮(縮む)します。すると、周囲の血管が圧迫され血液の流れが悪くなってしまいます。
血行不良を改善する場合は、ウォーキングがジョギング、水泳、自転車などの軽い有酸素運動を行うようにするのがおすすめです。
有酸素運動を行うことで血液の流れを促進し、筋肉の血管を柔らかくする効果が期待できます。
また、腕に冷たい水と温かいお湯を交互に浴びせる方法もおすすめです。だるさを感じる部位に冷水と温水を交互に繰り返し浴びせることで末梢血管が広がり、疲労回復や血液促進の効果が得られます。
入浴時に5回ずつ繰り返してかけるようにするといいでしょう。
ストレス
意外かもしれませんが精神的ストレスも腕のだるさに大きな影響を与えます。これは精神的筋肉疲労といわれています。
精神的ストレスを受けることで、体の生理機能をコントロールしている自律神経という神経が乱れてしまいます。
自律神経は血液の循環もコントロールしているので、ストレスにより血液の循環が悪くなり腕がだるくなってしまうのです。
特に激しい運動もしていないのに慢性的に腕にだるさを感じる場合はストレスが影響している可能性が高いです。
しっかりと休養を取り生活リズムを整えることでストレスを溜め込まないように工夫していきましょう。
しびれもあるときは?
腕のだるさとともにしびれの症状も伴うときは、神経障害が原因であるケースが多いです。腕のだるさのほとんどの原因は、筋肉疲労や冷え、ストレスによる血行不良です。
しかし、しびれがあるときは腕に通ずる神経が圧迫されていることもあり、この神経圧迫が腕のだるさを引き起こしていることが考えられるのです。
腕がしびれる原因についてはこちらの記事で詳しくお伝えしているので、左右どちらの腕がしびれるのかに合わせてチェックしていきましょう。
参考:右腕がしびれる4つの原因!脳の病気が影響しているかも?
参考:左腕がしびれる5つの原因!なかなか治らないときは要注意!
腕がだるくなる3つの病気
腕がだるいときはある病気の前兆であったり初期症状であることもあります。ただの疲れが原因だと思っていても次第に症状が悪化していくケースもあるのです。
そこでここでは腕がだるくなる代表的な3つの病気についてお伝えしていきます。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群とは、胸部で腕に通じる神経や血管が圧迫されてしまうことで腕にだるさやしびれを引き起こす病気です。
主に筋肉によって圧迫されるので、筋肉質の男性やなで肩の女性で発症することが多いです。
腕を上に上げたときに症状が激しくなるという特徴があるので、ぜひチェックしてみてください。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎(首の骨)の間でクッションの役割をしている椎間板が外に飛び出してしまうことで、周囲の神経を圧迫してしまう病気です。
腕や首、肩、顔に痛みやしびれの症状があらわれるのが特徴です。
圧迫される神経の部位によって症状があらわれる部位が異なるので、特に腕に症状があらわれやすい場合もあるので注意しなければなりません。
猫背、スポーツ、加齢が原因で発症することが多く、30代以降で発症しやすい病気となっています。
ただ、姿勢の悪さなどにより椎間板の変形が起きている場合は20代など若い世代でも発症することがあります。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症とは動脈硬化により、血管が狭くなり血液の流れが悪くなってしまう病気です。
閉塞性動脈硬化症は腕や足で発症することが多く、血液が十分に送れなくなることで栄養や酸素も送り届けることができなくなりさまざまな症状があらわれるのです。
腕で発症した場合は、腕がだるくなったり、しびれたり、冷たくなったりします。また、じっとしていても痛みを感じることが多くなります。
このような症状があらわれる場合は閉塞性動脈硬化症ではないか疑い、病院を受診するようにしましょう。
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