足の裏の皮が固いのはどうして?!おすすめ治療法を紹介!
普段、足の裏は人に見せません。そのため、ボロボロになっていてもケアをせずに過ごす方も多いといいます。
しかし足の裏は毎日、自身の体重を支え強い刺激を受け続けているのです。
固くなってしまった足の裏の皮の正体はなんでしょう。今回はその原因と治療法をご紹介します。これを機に足の裏のケアを始めてみてはいかがでしょうか。
足の裏の皮が固くなる原因
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されています。
このうち、一番外側の表皮は真皮・皮下組織を保護する働きを担っています。表皮の一番外側の皮脂膜の内側にある角質層は一定周期で新しく生まれ変わります。
この時、古い角質層は垢(あか)として剥がれ落ちます。この角質層が入れ替わるサイクルをターンオーバーといいます。
角質層が乾燥しているとターンオーバーに支障が出て、古くなった角質層が剥がれ落ちずに残ってしまいます。
この残った古い角質層が重なって固い皮として残っているのです。つまり足の裏の固い皮は垢として剥がれ落ちるべき不要なものなのです。
放置していると、不要な角質層が重なり、固く厚みのある皮膚になってしまいます。
足の裏は全体重がかかる部分ですので、歩くだけでも痛みが出始めます。早めにケアをし、足の負担を減らしてあげましょう。
足の裏のケア方法
固くなった角質層を取り除く
古くなった角質層が自然に剥がれ落ちないのであれば、それを剥がしてやれば良いのです。
といっても、カチカチに固まった古い角質層だけを剥がすのはとても難しそうですね。新しい角質層まで剥がしてしまったら大変です。
まずは角質層をやわらかくする必要があります。お湯などに足をつけると少しやわらかくなりますので、それからヤスリで古い角質層を削り落とします。
ヤスリは荒い目と細かい目があります。まずは荒い目で固い部分を削り落とします。
この時、足の周囲から中心に向けてかけます。一気に削ろうとすると、新しい角質層も削ってしまうことがありますので、少しずつ丁寧に行いましょう。
次に細かい目で足の裏全体に優しくヤスリをかけます。この時も周囲から中心に向けて一方向にかけるようにしましょう。
保湿する
一旦古い角質層を取り除いても、また同じように固くなってしまいます。こうなる前に、普段から足のケアをしてあげるようにしましょう。
ターンオーバーに支障が出るのは乾燥が原因であることが多いです。足の裏の保湿をすることでターンオーバーの手助けとなります。
お風呂上がりには保湿剤を使って血行がよくなるようなマッサージをしてあげるのが良い方法です。
足の裏に痛みがある場合
足の裏が固くなるのは古い角質層が剥がれ落ちずに残ってしまったからです。
表皮が固くなると、足に体重がかかった時に物理的に痛いということはあります。しかしそれとは違った痛みを生じる場合があります。
魚の目
魚の目も古い角質層が残ってできるものです。しかし魚の目の場合は痛みが生じます。
これは古い角質層が外側に重なって残るのではなく、内側にどんどん増えていくためです。
軽い痛み程度であれば、ヤスリで削るケアをしたら良いのですが、痛みが強い場合は皮膚科で処置してもらいましょう。再発防止のため、保湿やマッサージなどのケアも十分に行うようにしましょう。
モートン病
モートン病は足の中指と薬指の間で痛みやしびれを感じます。原因は解明されていませんが、ハイヒールや革靴などの足に負担のかかる靴を履き続けている方によく見られる病気です。
このように足に負担のかかる靴を履き続けていることで、足の裏のターンオーバーに支障が出て、固くなってしまい、モートン病も発症する場合があります。
モートン病を発症している場合は、古い角質層を除去しても治りません。
まずやるべきことは、足に負担のかかる靴をやめ、安静にすることです。その上で医療機関で相談しましょう。
症状によって、矯正用インソールを着用して足の負担を軽減したり、ステロイド注射で痛みを緩和したりします。
ステロイドは痛みを緩和してくれますが、長期で使い続けると免疫不全や糖尿病などの副作用が出ることもありますので、慎重に検討しましょう。
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まとめ
足の裏の皮が固くなるのは古い角質層が剥がれずに残ってしまうためです。痛みがなければ、古い角質層を削り落とし、保湿ケアを行うことで改善できます。
しかし痛みを生じる場合は魚の目やモートン病の疑いがあります。無理に自宅でケアを続けず、医療機関で相談しましょう。
足の裏は毎日体重がかかり刺激を受ける部分です。ケアを怠ると歩くのも困難になることもあります。これを機に足のケアを始めてみましょう。