足の裏が痺れる4つの原因!痛みがある場合も要注意?!

水滴をかぶる女の人

痛みというのは日常生活に非常に大きな影響を与えますが、「痺れ」は何とか我慢して過ごすこともできます。

しかし、痺れという症状は明らかに神経に影響を及ぼしている状態なのです。

 

日常生活に支障が出る前に、少しでも早く改善させるようにしたいものです。

ここでは足の裏が痺れる4つの原因についてお伝えしていきたいと思います!

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坐骨神経痛

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坐骨神経というと、腰というイメージがありますが、足先が痺れることもあります。

坐骨神経痛というのは病名ではなく坐骨神経の痛みが出るという症状のことをいい、その原因はたくさんあります。

 

中でも最も多いのは椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアの治療はこれまで、変形した椎間板を除去する手術を行うのが一般的でした。

しかし元の炎症の治療ができておらず、繰り返す痛みやしびれの為に何度も手術を行わないといけなくなり、「治らない」というイメージを持つ人も多いです。

 

最近の研究では炎症を抑えてしまえば痛みがなくなるということがわかり、手術を行わずに変形してしまった部分の炎症を抑える方法がとられることが増えてきています。

手術をせずに治療を行い、炎症を抑えることで変形した部分が元の形に戻る例も報告されています。

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腰部脊柱管狭窄症

加齢に伴い靭帯が緩むと腰椎がずれてしまったり椎体に骨棘(こっきょく)ができたり、椎間板ヘルニアになったりします。

これらの原因で脊椎の中にある脊柱管が圧迫されて狭くなり、神経への血流障害を引き起こす病気です。

この病気では脊柱管が狭くなる時に症状が出るので、体を前に曲げる姿勢の時には痛みやしびれがなく、後ろに反らすと痛みが出る方が多いようです。

 

また、歩き出した時に痛みやしびれが出るものの少し休むと回復するという間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状が出ることも多いといいます。

治療方法は保存療法と手術に大別されます。

薬物療法ではプロスタグランジンE1製剤・消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などを使用し、血流を改善したり筋肉の緊張を和らげたりします。

 

理学療法では牽引療法・マイクロ波による温熱療法・超音波療法・体操療法などがあります。

神経ブロックは薬物療法や理学療法で効果が出ない場合に行います。

 

痛みのある部分に直接局所麻酔薬を注入して痛みをとります。

この方法で効果がない場合は原因が神経ではないということになりますので別の原因をさがす必要があります。

 

手術は痛みが非常に強い場合や、上記のような保存療法で改善しない場合に行います。

神経を圧迫している骨や靭帯を物理的に削ったり除去したりします。

 

手術をしても痛みやしびれが完全になくなるとは限りません。

年齢を重ねると再発することもあります。医師と十分相談して行いましょう。

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モートン病

モートン病は女性に多い病気で、足の中指・薬指の付け根あたりに痛みやしびれが出たり、つま先立ちをすると痛みが出たりします。

革靴やハイヒールなど足に負担が強くかかる頻度の高い人や長距離歩行をした時、外側に体重のかかる立ち方や歩き方をする人などに発症することが多い病気です。

 

モートン病の治療も保存療法と手術に大別されますが、まずは適切な靴に変えることが大切です。

足が無理な体勢を続けることは治療の妨げとなりますので、準備を行った上で自分に合った治療に入りましょう。

 

ステロイド注射は、炎症を抑えることで痛みやしびれを改善させる方法です。

この治療は有効性は高いものの、繰り返し行うと免疫不全・糖尿病・骨粗しょう症などの副作用が出る可能性もあります。

 

矯正用インソールの装着は、骨配列の歪みを矯正することで症状改善の報告があります。

ステロイド注射ほどの効果は期待できませんが、最も副作用が少ない治療法と言われています。

 

保存療法で改善されない場合はやはり手術を行い、痛みやしびれの元となる神経腫を除去します。

手術を行うと元の生活に戻るまでに1ヶ月ほどかかる人が多いといいます。

 

それでも術後の痛みやしびれが改善しないという人がしばしばいるため、医師にすすめられても安易に行わない方が良いでしょう。

痛みやしびれの程度や生活への影響・復帰するまでの生活やリスクなど、十分考えた上で行いましょう。

 

足根管症候群

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中高年の女性に多い病気で、足の裏の痛みやしびれが出ます。この病気の場合、足の甲にしびれが出ることはありません。

くるぶしの下あたりを叩いてみて足の裏にするどい痛みを感じる場合はこの病気である可能性が高いです。

 

足根管症候群の治療も保存療法と手術に大別されます。

外反偏平足を併発している場合は矯正用インソールの装着で症状の緩和が期待できます。

 

足の裏のマッサージにより筋緊張を緩和させる方法もありますが、足の裏には多くの筋や腱が存在するため、自分の判断で行わないようにしましょう。

 

血流障害を起こしている場合は、超音波治療や低周波治療で血流を改善させることで症状が改善します。

ガングリオンという良性の瘤が原因の場合、安静にすることでガングリオンが自然になくなり症状が緩和されることもありますが、生活に支障がある場合はガングリオンの中の液体を吸引することもあります。

 

ガングリオンについて詳しくは以下をご覧ください!
→【ガングリオンのつぶし方と手術について

 

その他

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痺れの原因が病気によって神経に影響を及ぼしている場合もあります。

糖尿病や脚気(かっけ)などにより症状が出ている場合は、病気の治療に専念することで改善に向かうでしょう。

 

まとめ

足の裏には数多くの筋や腱が存在し、あらゆる神経と繋がりをもっています。

原因は何かと辿っていくと、数え切れないほど存在することになります。

 

足の裏の痺れの主な4つの原因とそれにつながる病気について、自分に当てはまる部分はありましたか?

どの方法を選べば最も改善するのかは医師でもわかっていないことが多いのです。

医師にすすめられるままの治療を行うのではなく、自分の生活や体に合った方法をじっくり相談してから治療を行うようにしましょう。

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