爪噛みがやめられない!爪を噛む癖の4つの原因と治し方を解説!
無意識に爪を噛む癖がついてしまっている人は子供だけでなく、大人にも多く見られます。
爪を噛むことは他の人に不快な印象を与えるだけでなく、炎症を引き起こし爪の病気の原因ともなってしまいます。
そこで、ここでは爪を噛む癖の原因や引き起こされる病気、対処法についてお伝えしていきます。
爪を噛むことで引き起こされる悪影響
爪を噛むことで良い影響はありませんが、悪い影響はたくさん考えられます。ここでは爪を噛むことで引き起こされる3つの悪影響についてお伝えしていきます。
爪の変形
指先は思っている以上に、人に見られている部位です。爪を噛むことが習慣化していると、爪が変形しボロボロになってしまいます。
爪の変形は人に悪い印象を与えるだけでなく、爪の病気の原因にもなってしまうのです。
参考:爪がボコボコになる11の原因と病気!爪で健康状態をチェックしよう!
歯並びが悪くなる
特に幼少期、成長期段階の子供の時期に爪を噛む癖がついてしまうと、歯並びが悪くなってしまいます。
爪を噛むときは、歯に非常に強い負荷がかかっています。また、前歯だけに集中的に力が加わるので、歯並びが悪くなってしまうのです。
歯の並びは一度乱れてしまうと、元に矯正することはとても大変です。特に、子供の時期は爪噛みは歯並びの悪化に影響を与えやすいので注意しなければなりません。
深爪になる
爪を噛んでいると、普段の爪切り以上に爪が短くなってしまい深爪になってしまう可能性が高いです。
深爪になると少しの刺激で指先に痛みが生じてしまいます。さらに、爪先から細菌が感染しやすくなり炎症を起こし、後述するような病気の原因にもなってしまうのです。
爪を噛むことで起こりうる病気
ひょうそ(化膿性爪囲炎)
ひょうそとは、手先や足先の小さなキズから細菌が感染し炎症を起こしてしまう病気です。一般的には、「ひょうそ」と呼ばれており正式には「化膿性爪囲炎」といいます。
ひょうそは、爪を噛むことで引き起こさる最もよくある病気です。爪噛みによってできた傷や深爪によって炎症を起こし、赤く腫れ、痛みをともないます。
また、膿が溜まり白っぽくなることもあります。
巻き爪
爪の変形により、巻き爪を引き起こしてしまうケースも考えられます。巻き爪になると、爪が皮膚に食い込んでしまい激しい痛みを感じます。
さらに、その傷口から細菌が感染し化膿してしまったり、他の病気に悪化してしまうこともあるのでしっかりと治療を行う必要があります。
ささくれ
爪の周りの皮膚はめくれやすく、爪噛みなどの刺激によってささくれができてしまうことも多いです。
ささくれは日常的にもよく起こる病気なので、放っておく人も多いですが立派な皮膚疾患のひとつです。悪化すると、感染症を引き起こし上述したひょうそなどの原因ともなってしまいます。
ささくれができたら、アルコール消毒した眉用のハサミなどの小さなハサミで、ささくれの根本からカットするようにしましょう。
ウイルス性胃腸炎
手や指先にはさまざまなバイ菌が付着しています。爪を噛むことでこれらのウイルスや細菌を体内に入れてしまうことにつながり、さまざまな病気を引き起こしてしまうのです。
ウイルス性胃腸炎もこの接触感染が原因で引き起こされます。腹痛・下痢・嘔吐・発熱などの症状があらわれた場合はウイルス性胃腸炎を疑いましょう。
風邪
風邪は、ウイルスによる上気道感染症の総称的な呼び方で、咳・発熱・鼻水・喉の痛みなどさまざまな症状を引き起こします。
風邪も爪を噛むことで手に付着していたバイ菌が体内に感染してしまうことで発症しやすくなるのです。
特に冬場はインフルエンザなども流行りますので注意しなければなりません。少なくとも手洗い・うがいをしっかり行い、ウイルス感染を防ぐようにしましょう。
爪を噛んでしまう心理的原因
つい癖で爪を噛んでしまう原因の多くは心理的な要因です。
精神的ストレスが主な原因としてあげられますが、子供と大人で心理的な原因は少し変わってきます。それぞれの場合に関して見ていきましょう。
子供の場合
親からの愛情不足による欲求不満
子供の場合は、親からの厳しいしつけや親の関心が自分に向かないことがストレスに感じ欲求不満になってしまうことが原因となることが多いです。
親にもっとかまってもらいたい、優しくしてもらいたいと感じるときに爪を噛む癖が身についてしまうのです。
子供の爪噛みは特に4〜5歳で起こることが多く、神経性習癖とも呼ばれています。
環境変化によるストレス
入園、入学、兄弟が増える、引っ越し、友達とのトラブルなど子供の環境は大きく変化する場面が多く、精神的に未熟な心は大人よりもストレスの影響を受けやすいといえます。
このストレスをひとりで溜め込んでしまうと、ストレス発散するために爪を噛んでしまうということが起こるのです。
大人の場合
自制心の欠如
自分自身の行動や感情をコントロールできない、自分の思い通りに事が運ばない、などといったストレスが影響して爪を噛む習慣がついてしまうことが多いです。
このような自制心の欠如は感情の変化が激しい人に多いのが特徴となっています。
繊細でデリケートな性格
基本的に爪を噛む癖は子供で起こることが多く、歳を重ねるにつれて癖は治っていく傾向にあります。
しかし、デリケートな性格でストレスによる影響を受けやすい人や精神的に成長しきれていない人は大人になっても爪噛みの習慣を治すことができないということも多いです。
ささいなことで深く悩んでしまうようなタイプの方は注意が必要です。
爪を噛む癖を治す方法
癖に気づく
まずは、自分自身が爪を噛む癖があるということを自覚することが大切です。子供の場合は、大人が教えてあげるといいでしょう。
爪を噛む癖があることを理解するだけでは癖は治りませんが、癖を自覚することは治療を行ううえでの最初の一歩です。
癖に自覚することができたら、その原因の心当たりを探っていきましょう。
ガムを噛む
ストレスを感じると、「口が寂しい」「口を動かしたい」という感情が起こります。これにより、爪を噛んでしまうことに対処するためにはガムを噛むといいでしょう。
ストレスの発散にもつながり、爪を噛みたくなる衝動も抑えることができます。
ストレスを解消する
子供も大人も爪を噛んでしまう根本的な原因はストレスにあります。特に大人の場合は、家事や仕事、学校での人間関係などでストレスを感じやすく、運動不足になりがちです。
ストレス解消法は人によってさまざまですので、自分に合った解消法を見つけていきましょう。
- ランニングをする
- 8時間以上寝る
- 一人になる時間を増やす
このようなストレス解消法がおすすめです。
爪をこまめに手入れする
長く伸びている爪は噛みやすく、さらに癖を助長してしまうおそれがあります。
なので、定期的に爪は切り、短くしておくことで爪を噛んでしまうことを防ぐことができます。
また、やすりで削ったり、ネイルやマニキュアをしたりするなど爪をきれいに保つように努力することで爪を噛んでしまうことも防ぐことができます。
爪噛みをやめられないときは・・・
爪を噛む癖がついてしまう原因やその対処法などについてお伝えしました。爪を噛むことは自分が思っている以上に相手に不快な印象を与えてしまいます。
癖を治すことは大変ですが、最初の辛い時期を乗り越えれば自然と悪い習慣はなくなっていきます。
爪を噛みすぎて、炎症などを起こしてしまう前にしっかりと癖を治していきましょう。