脇の下のリンパが腫れる5つの原因!しこりが痛くないときは病気かも?
脇の下のリンパが腫れて痛いという経験はありませんか。しこりがあると何か怖い病気ではないかと不安になりますね。
また、脇の下のしこりでも痛みがない場合は放置しても大丈夫なのでしょうか。
意外にも痛みがない場合の方が重大な病気が隠れている可能性があるので注意しなければならないのです。
そこで今回は脇の下のしこり、リンパの腫れ、痛みなどの原因や治し方についてお伝えしていきます。気になっているという方はぜひご覧ください。
脇の下のリンパが腫れる原因
リンパ節の腫れ
脇の下にはたくさんのリンパ節があります。全身に通っているリンパ管にはリンパ液が流れており血液からの老廃物を運びます。
脇の下や頸部に多くあるリンパ節では細菌やウイルスなどを排除する働きがありますが、そのためにリンパ液がたまりしこりとなることがあります。リンパ節の腫れによるしこりはやわらかく、押すとぐりぐりと動きます。
風邪を引いた時や体調のよくない時にはリンパ節が腫れやすくなります。元の病気が治ると自然にしこりもなくなります。
また、リンパは首にたくさん通っていることが知られており首のリンパも腫れて痛みを感じることがあります。
粉瘤(ふんりゅう)
皮膚下にできた袋状のものに垢がたまって固まったものを粉瘤といいます。粉瘤は、耳たぶ・脇の下・お尻などにできやすく、脇の下にできた場合は特に悪臭が強いです。
粉瘤ができる原因は解明されていませんが外傷や疲労・ストレスがきっかけとなるとも言われています。粉瘤であればしこりの中央にへそと呼ばれる黒い点があります。
粉瘤は良性腫瘍ですので放置しても病気の心配はありませんが、雑菌が入って炎症を起こした場合は痛みが出ます。
しこりが大きくて気になる場合や悪臭に悩む時は切除した方が良いので皮膚科で相談してみましょう。粉瘤の臭いの対策法についてはこちらの記事をご覧ください。
脇の下のしこりに痛みがない場合
脂肪腫
皮膚のすぐ下にできる良性腫瘍を脂肪腫といいます。頸部・大腿・上腕・脇の下などにできやすく、同時に多数できることもあります。
触るとやわらかいしこりで、急激に大きくなることはありません。痛みもなく、大きくなるまで気づかない方が多いです。
良性腫瘍ではありますが、大きさや違和感などがある場合は手術で切除することもできます。
悪性リンパ腫
脇の下のしこりに痛みがなくても、急速に大きくなった場合は、悪性リンパ腫の可能性があります。硬くて押しても移動しない場合は悪性リンパ腫を疑う必要があります。
悪性リンパ腫は、全身のリンパ腺にがん細胞が存在するため手術などの外科治療ができません。
早期発見できれば抗がん剤治療が効果的となりますので、気になるしこりができた場合は早めに内科や血液内科を受診しましょう。
乳がん
乳がんによってできるしこりは胸にできるというイメージはありませんか。乳がんのしこりは胸にもできますが、脇の下の近くには乳腺がありますので、脇の下にできることもあります。
乳がんは進行するまで痛みを感じない場合が多いです。痛みがなくても硬いしこりに気づいたら乳がんの可能性がありますので乳がん検診を受けるなどできるだけ早く検査を受けましょう。
2年に一度は乳がん検診を受けることが推奨されていますが、小さながんは発見できない場合もあります。定期的に検診を受けている方も、胸や脇の下などはこまめに状態をチェックするようにしましょう。
まとめ
脇の下にしこりができる原因についてまとめましたがいかがでしたか。脇の下のしこりにも硬さや痛みの有無など様々なパターンがあります。
痛みがあると不安になりますが、痛みがない場合の方が要注意だというのは意外ですね。
脇の下にしこりができた場合、必要以上に恐れることはありませんが、早めの治療が重要となる場合もありますので、状態をよく見て判断がつかない場合は早めに医療機関で相談しましょう。
同様の症状で腕にもしこりができてしまう方も多いです。こちらの記事も併せてご覧ください。
参考:腕にしこりができる原因とは?痛くないときも注意しよう!