熱はないのに咳が止まらない!疑うべき8つの原因と病気一覧

鼻

発熱はないのに咳だけが続くような状態はさまざまなことが原因として考えられます。特に乾いた咳(空咳)が続くような場合は咳喘息、鼻水などを伴う場合はアレルギー性鼻炎などが考えられます。

咳が止まらないときは放置せずにしっかりと対処していくことが悪化を防ぐために大切です。そこでここでは熱はないのに咳が止まらない原因についてお伝えしていきます。

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熱はないのに咳が出る原因

咳喘息

顔

熱はないのに咳がずっと続くようなときにまず考えられるのが咳喘息です。咳喘息は慢性的に咳が出る気管支の病気です。

通常の喘息のように、気道が狭くなることで刺激に対して敏感になり喉粘膜で炎症を起こしてしまうのです。

 

この咳喘息は風邪と併せて起こることが多く、風邪の症状は治ったのに咳だけが続くようなケースは咳喘息である可能性が高くなります。

また男性より女性で発症しやすい病気となるので注意しなければなりません。

 

咳喘息の主な症状は慢性的な空咳です。通常の喘息のようにヒューヒューとした喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難といった症状が現れることはなく、乾いた咳が長期間続くことが特徴です。

この空咳は1ヶ月以上続くことも多く、特に夜中や明け方に症状が激しくなります。

悪化すると、本格的な喘息になってしまいますので咳喘息が疑われる場合は早めに医療機関で治療を受けることが大切です。

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アトピー性咳嗽(がいそう)

アトピー性咳嗽とは、咳喘息と同様にアレルギー性咳嗽の一種になります。アトピー性咳嗽の場合は空咳に加えて、喉のイガイガ感を伴うことが多いです。

アトピー性咳嗽の原因としては、ホコリや花粉などのアレルゲンによる刺激あるいは気温差、喫煙、運動、香水の臭いなどによる刺激があげられます。

 

また、深夜や早朝に症状が生じやすいとされています。咳に加えて喉のイガイガ感が伴うと、日常生活にも大きな支障をきたすので早めに治療を心がけましょう。

参考:喉がイガイガして咳がする6つの原因をチェック!

 

喉頭アレルギー

喉頭アレルギーも咳喘息およびアトピー性咳嗽と同様にアレルギー性咳嗽の一種となります。基本的な症状はアトピー性咳嗽のように慢性的に続く咳と喉のイガイガ感です。

ただ、発症原因が喉頭の異常によって起こる場合は喉頭アレルギーと呼ばれています。

 

乾燥

森の中

特にアレルギー性咳嗽ではなく、単純に外気の乾燥が刺激となって咳が生じている可能性も高いです。

喉が乾燥すると、イガイガ感がしたり、咳、異物感、痰、痛みといった症状を伴うこともあります。

また、喉粘膜が乾燥すると免疫力が低下するので細菌に感染しやすくなり炎症を起こしてしまう可能性も高くなります。

 

特に秋や冬といった季節は外気が乾燥しているのに加え、室内で暖房などを使用することで空気が極度に乾燥していることが考えられます。

またそれ以外の季節でもエアコンや扇風機の使用により喉の乾燥は引き起こされやすいです。

さらに、口呼吸が癖になっている場合は喉の乾燥が起きやすいので注意しなければなりません。

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風邪のひき始め・治りかけ

風邪のひき始めや治りかけはとても咳が出やすくなります。なので、風邪の症状で発熱が起こる前に咳が出たり、逆に発熱が治まった後でも咳だけが続くようなケースもよくあるのです。

風邪は上気道の炎症なので、咳や鼻水、喉の痛みといった症状が現れやすいです。このように風邪による咳の場合は、根本的な原因である風邪を治さなくてはなりません。

しっかりと体を休めて栄養を取ることでウイルスに対する抵抗力を高めることが大切です。

参考:風邪の治りかけに咳が出る…簡単にできる3つの対処法

 

アレルギー性鼻炎

咳の他にも鼻水を伴う場合はアレルギー性鼻炎である疑いが持たれます。アレルギー性鼻炎とは、花粉やハウスダスト、ホコリ、ダニなどがアレルギー原因物質(アレルゲン)となって粘膜を刺激することで炎症を起こしてしまう状態のことを言います。

アレルギー性鼻炎になると、咳、鼻水、くしゃみ、鼻づまりといった症状が主に現れます。

アレルギー性鼻炎の治療は主に薬物療法(抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬など)、特異的免疫療法(長期の治療)、手術療法、そしてアレルゲンの除去と回避で行われます。

 

副鼻腔炎

女の人の顔

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔という空洞に細菌などが感染し炎症を起こしてしまう病気です。

副鼻腔炎の主な症状は、咳、鼻水、後鼻漏、鼻づまり、頬の痛みなどがあげられます。後鼻漏とは、鼻水が喉の奥の方に垂れてしまう状態のことを言います。

発熱がなく、咳や鼻水が現れる場合は副鼻腔炎ではないか疑いましょう。また、副鼻腔炎が悪化し慢性化してしまうと蓄膿症になり、治療がさらに困難になってしまいます。

 

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)

寒暖差アレルギーとはその名の通り、気温の変化に体が追いつくことができずにアレルギー反応を起こしてしまうことです。

日中と夜の寒暖差、あるいは前日との寒暖差により自律神経が乱れて体に不調を起こしてしまうのです。

寒暖差アレルギーの主な症状は、咳、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、蕁麻疹、イライラ、食欲低下です。

体が感じる温度差を少なくするように心がけたり、正しい食生活を意識することが寒暖差アレルギーを防ぐために効果的です。

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